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田中みな実さんになりたい。〜何者かになれなくても「いい感じ」の人に見られたい

あなたには、憧れの人はいますか?
見るだけで、「ああなれたらいいなあ」とうっとりしたり、お洋服やお化粧品、果ては生活習慣まで真似たくなるような、指針というと言い過ぎかもしれないけれど、そういった人です。

わたしは、います。
田中みな実さんです。

田中みな実さんをご存知でしょうか?
元アナウンサーで、フリーになられてからはバラエティーからドラマまで、女優としても活躍されている方です。

だれしも「こう見られたい」「他人にこう思われたい」という欲求が、少なからずあると思います。
わたしは、それがものっすごく強い人間でした。

中学生から大学生まで、いまはWEB雑誌として、ロリータ・パンク・ゴシックファッションの情報を発信するKERA(ケラ)のような格好が大好きでした。
当時は紙媒体だったので、よく買っては、掲載されているお洋服を買いに行ったり、買えるようにお金をやりくりしたりしていました。

わたしは、その中でも「MILK」というブランドが好きでした。
見ていただくとわかると思うんですが、とてもロマンチックで、品がありながら、フリルやテキスタイルなどデコラティブでとっても可愛い。

その当時、モデルのAMOちゃんが、KERAでMILKを着ていて、それがすごく可愛かった。
ハイトーンの髪、濃いめのチークとAMOちゃんが持つアンニュイな柔らかい雰囲気がよくマッチして、本当に似合っていました。

なりたいですよね。そういう風に。AMOちゃんがよく「現代のマリーアントワネット」がテーマっておっしゃっていて、「わたしもそれを体現したい…!」と切望しました。

ですが、それがすごく難しい。
MILK自体、丈が短めのスカートやワンピースが多いので、身長があって、足が長くないと似合いづらい。
MILKの持つ、甘い雰囲気とマッチするのは、やはり長い巻髪です。
そして、身長148センチと小さめ・当時ショートカット、そしてお化粧も上手じゃなかったわたしは、どうがんばっても、「いい服を着た子ども」にしかなりませんでした。

理想になれない自分に腹が立ったし、ほんとうにつらい。
「どうしてわたしは、素敵になれないんだろう」。そういうことばっかり思っていました。

どうしてこんなにつらいって、自分が「こう見られたい」スタイルのチャンネルが1つしかないからだと思います。
ロマンチックなアイテムを1点だけ使ってファッションを組むこともできたはずです。
身長が気になるならヒールを履いてみる、だったり。
最初っから完璧に、「こうじゃないとダメ」が強すぎて、余裕がないから、苦しんでいたんだと、いまは思います。

そこから幾年後、いまはもうMILKも着ていません。そこそこ化粧も覚えました。
でもなーんかイケてない。
昔見たいに「こうなりたい!」という熱烈な欲望がなくなってしまって、その欲に縛られることはなくなったけど、じゃあどこを目指して、どういう服が、スタイルがいいのか、わからなくなっていました。

そこで、田中みな実さんに出会います。
田中みな実さんが、みな実さんたる理由は、「どこからでもわたしを見よ!」という姿勢と、そうした姿勢を支えるための努力だと思っています。

わたしは、「こうなりたい!」という欲求が強くありました。それは、裏返せば、「他人にこう見てほしい」の裏返しです。
その欲求だけが強くて、そのためにどうすればいいのか、分からず、そのギャップに苦しみました。

田中みな実さんは、美容雑誌等で情報発信されるように、美に関する造詣や知識がとてもある。360度、どこから見られてもいいように、努力を怠っていない。
それは、強要されたものでは続かないはずです。
自分が「変えたい」「変わりたい」と思った気持ちに寄り添って、自然に継続されているんだと思います。

「こうなりたい」「こう見られたい」がないいま、「ほかの人にいい風に見られたい」というぼやっとした欲には「これじゃない?」と思いました。
まず、自分のどこがイケてないか、ちゃんと見つめる。
そこから、いい感じになるための努力は、できます。それを重ねていけば、きっと良くなるはず。

自分をいい感じにするための努力、はイケてる自分になるだけじゃなく、その積み重ねが、他人と対峙するときの「自信」につながるのでは?とも思っています。
これだけわたしはやった、さあ見て!
田中みな実さんみたいに、胸をぐっと張って、素敵な笑顔ときれいな姿勢を、わたしも「努力」を積み重ねて、手に入れていきたいです。

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