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台湾の人気BLシリーズ「HIStory」よりパート3の2作品視聴完了報告

台湾もBLの良作がざくざくあるのですね。その中から、現在パート4が絶賛放送中の「HIStory」シリーズ。始まった当初は全4話のものだったり、一話の長さが短かったりしていたようですが、人気の高まりに連れて話数も放送時間も徐々に長くなっていったという、その実力は折り紙付き。

まずはシリーズ3の2作品を見終えたので、ここに報告として記しておきます。

まずは

「HIStory3 那一天~あの日」

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中央の2人、そして両脇2人がそれぞれカップルになると言う展開。

学校一の問題児だがイケメンで明るいキャラクターが女子にも人気のハオティン(写真右から2番目)は、彼女であるシーユーがどうやら学校一の秀才として自分とは異なる人気を博しているシーグウ(左から2番目)に好意を持っていると知り、嫉妬のあまりシーグウにちょっかいをかけ始める。最初はいけすかない秀才を困らせてやろうと言うぐらいの気持ちだったがそれが徐々に恋心に変わり一転、ハオティンは元来の強引さでシーグウに迫るようになる。

本当は頭は悪くないけれど、恋愛にゲームにと興味のあるものが多すぎてちっとも勉強に身が入らないハオティン。彼と彼を取り巻く友達たちのバカみたいな日々のやりとりがすごく眩しくて、学生という立場だからこそ謳歌できる時間というものが確かにあるなと懐かしいような、羨ましいような気持ちになった。

個人的にはシーグウの魅力が今ひとつよくわからず、ただハオティンが人気者で真っ直ぐでいいやつなのだということは伝わってきたので、それで何となく丸く収まるなというのが正直なところ。ハオティンの、子供と大人の狭間にいる背伸びしたような色気が半端なくてその点は見応えがあった。

よくあることだけれど、メインカプというよりは、写真の両脇に立つ2人(サブカプ)の恋模様の方が断然気になったのでもしメインカプに感情移入できなくてもサブカプに望みを託したい。
右端に写る彼ジーガンは、年上でカフェを経営している社会人。過去の恋愛や家族間について問題を抱えていて、若く一直線に気持ちを伝えてくるボーシャン(写真左端)に戸惑う。
この2人が付き合うことになるエピソード、ジーガンの問題に若者らしく真正面からぶつかっていくボーシャンが可愛らしくて、すごくいい。

実は個人的にこのサブカプにフォーカスしていたので、そこまで感じなかったものの、このシリーズについては賛否両論がある(ラストの第10話について)のであまり事前情報を入れないで見たほうがいいかも。
あんまりメインカプに肩入れしすぎると辛くなるかもしれないのでご用心(このコメント自体がネタバレ感ありますが)。

「HIStory3 圏套~ラブ・トラップ」

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刑事のモン・シャオヘンは4年前、尊敬する先輩リーチェンがヤクザ組織「行天盟」のトップのタン・グォドンとともに殺された事件をずっと追っていた。鍵を握るのはタン・グォドンの跡を継いで今や行天盟のトップであるタン・イー。タン・イー自身はその事件の時に重傷を追った唯一の生存者で、シャオヘンは彼が真犯人を知っていると思い、ずっと追い続けていたのだ。ヤクザと内通していた疑いをかけられたままのリーチェンの汚名を晴らすためタン・イーにまとわりつくシャオヘンだが、トラブルに巻き込まれているうちに別の感情が芽生えてくる。

え?ヤクザと刑事?そう来たか・・・というのがBL設定萌え待ちとしては意外な組み合わせは大歓迎ではあるものの、流石にそれはカップルとしてはダメなんじゃないの?と思ってしまう。が、そこはファンタジー、そこはフィクションの世界。もう思いきり楽しんでちょうだい、という心持ちでこの世界に飛び込もう。

実は途中、ちょっと中だるみしてきて、ストーリーだけで楽しむにはしんどい回が数回あったのだけれど、ともかく、何を置いても、タン・イーを演じるクリス・ウーがとてもとても格好良くて、それだけを頼りに何とか乗り切った。幼い頃のトラウマもあり、感情を表に出さない孤独なヤクザがあまりにハマり役。

とにかくクリス・ウー演じるタン・イーのスーツ姿が毎回素敵で、その上オフの時のスタイルもこれまたギャップが良くて、とにかくタン・イーを見るだけでも眼福なのでもしストーリーに飽きてもぜひ最後まで見てほしい。

7話からはサブカプもかなり動きが出てきてキュンとするシーンも目白押し。ストーリーも怒涛の展開を生むので、ここまでは何があっても諦めてはならない。

↓こちらが役柄とは全く違う出演者の画像。何とメインカプの他にもう一組刑事とヤクザという組み合わせが誕生。もう何でもあり、すごい世界。

プラス、もう1組出てくるカップル、お嬢様と付き人の組み合わせが一番萌えたかな。

全10話でこれは収まるところになるほど、という体でエンディングを迎える。ラストについては賛否あるとは思うけど、うん、ファンタジーだよな、と昨今では珍しく辻褄関係なくドラマドラマしているところが存外満たされた気分になった。

HIStory3はメリハリのある2作品で見応え十分。台湾BLをまずはお試しで知りたいという方にはアマプラで見られますので、入り口として堪能してください。

もし「ハマった〜、もっともっと良質なものが見たくなった!」という方は楽天TVでレンタルまたは購入可能な「WBLシリーズへ」いらっしゃいませ。


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