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金曜ドラマ「MIU404」第2話

放送日は金曜日、すでに何人もの方がレビューを書かれている「MIU404」。感動の涙を流した!という声が多数あったので、どれどれ、と期待半分、身構え半分で録画再生した。

スタート時期がずいぶん遅くなってしまったけれど、星野源、綾野剛主演、野木亜希子脚本(逃げ恥、アンナチュラル、重版出来!!など)とビックネームが揃う期待のドラマ(敬称略)。この騒動で放送回数が短くならないよなと危惧している。

事件発生から24時間の初動捜査を基本とする「機動捜査隊」略して機捜を舞台に、曲者揃いでまだ仮部署、既存の第一〜三までの応援部隊として発足した第四機動捜査隊を舞台に事件発生から24時間以内というリミット付きのドラマを描く。

第一回目では主役2人の正反対の性格、捜査方法が浮き彫りになった。

志摩(星野源)が、捜査一課からいわく付きで転属になり、人も自分も一切信用しないと言い切れば、お調子者の伊吹(綾野剛)は野生の勘が全て、どこの部署でもお荷物だが足だけは速いという問題児であることがわかる。

伊吹を預かっている上司の桔梗(麻生久美子)は志摩に伊吹の適性を問いただすも、とりあえず保留とした志摩。

第二話の先日は、巡回中に起こった殺人事件で、逃走中の犯人の特徴に「チラッと見えた袖口が一致した、多分そうだと思う」という伊吹の直感に、志摩が一応乗っかってみるところからスタート。

2人の報告をもとに調べを進めたところ、犯人は勤め先の上司を刺したと思われた後、通りがかりの夫婦を拉致し、その車でどこかへ向かったという仮説が徐々に真実味を帯びてくる。

ところがなぜか脅されているはずの夫婦は緊張感がなくなっていき、伊吹はもしかして犯人は逃走中の彼じゃないのではと思い始める。

このドラマのそこここで語られる「信じる」ということ。

それぞれに人を信じることへの信念があり、生きてきた人生を振り返って照らし合わせて目の前の真実を選り分けていく。

そこに色は一切入らないのか。一点の曇りもなくそう思えるのか。

結末は「やっぱりそうか」という従来の感動ストーリーには止まらない。現実というものの苦さも、過去に囚われることの不幸も、ちゃんとオチをつけていて、さすが野木さんの脚本だなと思った。

流されてはいけない、ただ無感情なのもダメ。バランスよく冷静に、なんて訓練されていても難しいのだと思う。

絶賛、というよりじわじわくる感じ。

今後は志摩が捜査一課を離れることになった理由が掘り起こされ(第二話で少しだけ明かされる)、冷めた態度で仕事をこなす現代っ子でエリートの九重(岡田健史)がフューチャーされる回があるんじゃないかと期待。


ラスト、山梨まで車を走らせる羽目になったバディの志摩と伊吹。もう1つのテーマでもあった「過去に戻りたい」という言葉を交わすとき、志摩が取り返せない命について意味ありげに呟くシーンが、今後の展開への伏線となっていくだろうと感じさせた。


最近タイドラマの世界にハマっているので、志摩の呟きを効いて、このOffGunカップルのエピソードで印象的だった、GunくんがOffくんに「死なないでね」と何気ないシーンで(ゲーム最中とか)ポロリと言った言葉を思い出してしまう(↓OffGun沼への入り口だと称されるドラマ紹介はこちら)
OffくんとGunくんはプライベートでもとても仲良し。

取り返せないこと、取り戻せないこと。過去を振り返るのはもともと好きではないし、これからもあまりそうしたくない。

自分を大切にする、そして呼吸を深く。些細なことだけれど、いつも気にしていよう。

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