妹の事

学生時代、妹のニックネームはラクタちゃんだった。長く濃いまつげが下向きに生えていて、目も大きかったからだ。(ちなみに私のまつ毛は天然カールである。マッチ棒が3本乗るかはまだ試したことがない)。

その話を何気なくいわゆるヨーロッパ白人系ハーフの友人に話したら、「顔の事を言うのはちょっとどうかな?」と言われたので、本人は気にしていないどころか、むしろ気にいっていることを話した。だってあいつマスカラいらないもん。いや、それは私も同じだけどさ。

彼自身はいわゆる"外人顔"だったので、顔のことをジョークにされることも多かったのかもしれない。
私たちの会話が、私的なもので終われば良いのだが、これがたまに、一人歩きしてしまうことがある。

そしてその結果、差別を恐れるあまり、返って距離感が生まれたり、互いの間に緊張感が走ってしまったりすることがある。とても悲しいことだ。

あくまで私自身に限ったことだが、私は外人と呼ばれても傷つかつかないし、日本人の枠に嵌め込まれる方が苦しい。

海外在住時、日本人同士だから、日本人同士なんだからわかるよね、協力してくれるよね、同意してよね、いやするべき!そんなことが何度もあった。
学生時代も同じだ。ー同調圧力の息苦しさ。

国籍や民族がなんであろうと、そんな事は私には関係ないし、個人の意思を超えて、同調を迫ってくるのは、脅迫と同じだ。

と言うことで、私は今日もこの国で外の人をやっている。

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