シェア
ひよこのるる
2021年7月14日 08:59
Henri de Régnier (1864-1936), Odelette I (1897)ちいさな葦の葉ひとつあれば背の高い草をいちめんの野をやさしい柳の木を歌う小川を ふるわせることができた。ちいさな葦の葉ひとつあれば森に歌を歌わせることができた。通るものらはそれを聞いた、夜の底に 心のうちに静寂のなか 風のなかにはっきりと またかすかに近く また遠くに……。心
2021年7月8日 19:59
Paul Verlaine (1844-1896), Green (1872)果物と花と葉っぱと枝を差し上げましょうそれからあなただけのために打つぼくの心を。どうか真っ白な両手でぼくの心を引き裂かないでください。ささやかな贈り物があなたの美しい瞳に快く映りますように。体じゅうに朝露をまとったままぼくは参りました。朝の冷たい風で 額の露は凍てついています。願わくは ぼくの疲れがあな