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フランス詩を訳してみる

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2019年4月の記事一覧

ジョアシャン・デュ・ベレー「幸いなるかな オデュッセウスのように……」(フランス詩を訳してみる 3)

久しぶりに心に触れる詩を見つけた、と言ったら、いつも訳している詩はなんなんだということになりそうだけれど、直接的に心に訴えかけてくるものの強さの違いというものはあって、いわば頭よりも先に心にくる詩は、ぼくにとって、そう多くはない。

前回のアイヒェンドルフの詩

では、イタリアへの憧れを歌っていたが、ジョアシャン・デュ・ベレー (Joachim du Bellay, 1522-1560) の今回の

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