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少女漫画の世界に飛び込んだ

わたしは青春時代のほとんどを、
ニュージーランドで過ごしました。

日本ならではの行事や青春を経験できなかったことには悔いが残っていますが、その代わりに異国ならではの体験もしてきました。


ニュージーランドはイギリスの植民地だったこともあってか、紳士文化が割と根付いています。そういう意味では、外国人や紳士的な対応に弱い女の子にはおすすめかもしれません。

いくつかのホームステイを転々としても、家事を分担している家庭がほとんどで、むしろご主人の方が料理上手だったり、率先して家事に取り組む姿も珍しくありません。

それでいて奥さんを大切にしているので、10代ながらに理想だなあ、と微笑ましく見ていました。


そんなわたしは当時、あまり外国人の男性に興味がなく。理由は顔立ちや体格が日本人の方が好みなことと、体臭が気になってしまうこと。(もちろん可愛らしい顔立ち、華奢な体格、無臭な方もいます)

それでも紳士文化はとても素敵だったのでレポートしてみます。



5歳児も紳士の卵

まずはエピソード1。
わたしに対してではないのですが、初めてのホームステイでホストママがまだ5歳のホストブラザーに対して、「Be a gentleman」と声をかけていたこと。

彼には少し年下の妹がいて、その子に対して優しくしなさいというシチュエーションだったのですが、「5歳から紳士教育がされている…!」と驚きました。


スクールバスで座れなかったことがない

そしてエピソード2。
高校生の頃。学校まではスクールバスで通っていたのですが、まず席に座れなかったことがありませんでした。

単純計算すると3人ほど席が足りないのですが、立っていると必ず男子の誰かが、「座りなよ」と声をかけてくれるのです。遠慮しても、「僕はもう座らないよ」とか言って前の方に歩いていってもう戻ってこない。

かっこつけてない感じがとても好感でした。これが毎回同じ子ではないのです。中には彼女持ちの子もいますし、下心で親切してる訳じゃなさそうなのが本当に爽やかでした。

ちなみにバスに乗車する時も、「お先にどうぞ」とレディファーストにしてくれることが多々あります。


腕力と瞬発力と包容力

エピソード3。
これは紳士というよりも少女漫画エピソード。体育の授業で豪速球が飛んできて、顔面に直撃しそうだったその瞬間。隣にいた男の子が平然と片手でそのボールを止めてくれ、ぽかーんとしてしまいました。

びっくりしすぎてお礼を言えなかったのですが、少女漫画でよくあるやつ、と内心思いました。(「危なかったね、怪我はない?」みたいなセリフはさすがにありませんでしたが笑)


図書室でありがちなやつ?

エピソード4。
まだまだ高校生の話が続きます。そして引き続き体育ネタ。バレーボールの準備で、ネットを貼ろうとしていましたが、届かない。どうしよう、としていると、「僕がやるよ」と男の子登場。

さらに可愛かったのが、その子も結局届かなくて、素直に身長高い男子に「やって」と頼んでいたこと。「え? そこ届かないの!? かわいいw」と萌えました。


腰が低すぎる男子

最後にエピソード5。
合唱コンクールで集合写真を撮ることになった時。踏み台が微妙に短くて困っていたところ、「僕が踏み台になるよ!」と四つん這いになってくれる男子が。「ええ!? とんでもない、重いからいいよ!汗」と断っても、気にしないよ、と押され、結局乗せてもらいました…。※いじめとかではありません


この他にも、大学時代、図書館に行くと、全く知らない人でも入口の扉を開けて待っていてくれたり、廊下を歩いていると「Hi Ladies!」と声をかけられたり… とにかくお姫様扱いしてくれます。

レディーなんて呼ばれたの、この時が最初で最後ですが笑 日本人だったら、「レディー?どこどこ?」とか言われるやつですよね。。

大学生ならまだしも、高校生でこんな紳士的な振る舞いができることに最早尊敬の念を抱きました。

高校生男子といえば、まだ思春期。
素直になれないし、馬鹿ばかりやってるお年頃。

実際、エピソードに出てきた男の子たちも、普段はそんな感じの人もいました。

普段から落ち着いてるタイプもいれば、普段はふざけてるけど紳士的にすべきところではするというタイプがいて、性格やキャラクターに関わらず、やっぱりマナーとして紳士文化が根付いているのだなと。

大恋愛なんてできなかった学生時代だけど、そんな素敵な男性がこの世にも存在するんだと教えてもらえたことと、受け取ったときめきに感謝。アーメン。

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