Baron Nakata

サブカル系海外大学院生。ロンドンで貧乏学生生活してます。 カレーと英語と生活と音につい…

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サブカル系海外大学院生。ロンドンで貧乏学生生活してます。 カレーと英語と生活と音について書きます。

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外国語を話すことと自己を曝け出すことについて

もし、外国語を話すことが僕の自己表現を助けるなら、僕は何度だってその特権を使いながら生きてたいと思う。 僕は大学に入ってから英語を本格的に勉強し始め、それから5年近くがたった今もまだその魅力に魅せられているのだが、ここで僕の意味する「魅力」とは何も「就活で有利になりそう」とか「キャリアの幅が広がるから」とかそんな下心に塗ってたかられた凡庸なものを意味してるのでは断固として、ない。(厨二病) というのは冗談で、もちろん僕も初めは「英語話せたらモテるかな」とか「グローバルに使

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    • イギリス生活のススメ ー酒呑みとサブカル好きほどロンドンへ行け!ー

      どうも、サブカル系英国大学院生のバロンです。 イギリスに来て5ヶ月が経とうとする中、大金叩いてはるばる来たここイギリスでの経験をきちんとした文章に残せていないことがふと怖くなり、筆を取りました。 「どこで留学生活を送るか決めるときに重要になのは、その土地の文化にどれだけ憧れを持てるかだと思います。その憧れの気持ちや執着こそが辛く孤独な海外生活の中で、自分を繋ぎ止めてくれますよ」 こんな言葉を、学部時代在籍していた大学の職員さんが留学先の選定に頭を悩ませていた僕に、かけてく

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      • Dior 2022ssコレクションレポート

        未来への楽観的なメッセージ性を帯びた、カラフルなファッションショーがパリにて行われた。 今シーズンDiorのコレクションは、3代目にアーティスティックディレクターを務めたマルク・ボアンが1961年に発表した「スリム・ルック」から着想を得ており、ショー演出にはイタリア人アーティストであるアンナ・パパラッチも関った。 ショーの演出について 今季のショーは新型コロナウイルス蔓延後初めててなる対面でのショーであり、新たな幕開けとしての意味を持つショーであった。そんな中行われたショー

        • パリコレクション 22ssトレンド解説#1

          パリにて新時代の幕開けを告げるコレクションが9月27日から10月5日にわたり開催された。 今シーズンを象徴するトレンドの一つとして挙げられるのが「個性」とりわけ「女性性」解放の動きである。今回の記事ではこちらに焦点を当てて解説、考察を行なっていく。 今シーズンのコレクションでは、世の中に蔓延っている様々な「記号の呪縛」から逃れ、人々が「個別」の「個性」を重視し、表現しようという流れが広く見られた。そのための手段として多くのブランドで見られたのが、過去に作り上げられた特定の記号

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        • 小説×ファッション
          3本

        記事

          ファッションでハッピーな世の中を作りたい

          ファッションの力で世の中を変えたい。 私が人生を通して実現したい願望である。 ファッションの力で人々をハッピーにしたい。 ファッションの力で世の中に蔓延る諸問題を快方へ導きたい。 「何臭いこと言ってるんだ」「もう子供じゃないんだぞ」なんて突っ込まれるかもしれない。でも、私はファッションの可能性を心から信じている。 というのも、何よりこの私自身が、ファッションを通して自分のことを好きになることができたからだ。 始まりはヨウジヤマモトというブランドとの出会いだった。

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          「ジャポニスム」の精神を次の世代にも受け継ぎたい

          なぜ日本人は「洋服」を着ているんだろうか。 僕が幼い頃抱いた疑問である。日本には着物という伝統衣装があるのに、それを普段着として身に纏う人はほとんどいない。服装に限らず私たちの身の回りは欧米化された生活様式、文化に溢れている。 西洋化の歴史 ご存知の通り、日本は1886年に始まった明治政府の時代から西洋化をはじめ、食文化、芸術などあらゆる面において潮のように流入してくる文化を十分に噛み締めることなく受け入れた。ファッションに関して言うと、私たちの日常から姿を消したのは概

          「ジャポニスム」の精神を次の世代にも受け継ぎたい

          小説×ファッション#3 夏目漱石-三四郎

          新型コロナウイルスの蔓延により街に出られる機会が減り、好きなファッションを身に纏って街を闊歩するという楽しみがなくなった昨今。家の中でファッションを楽しむ方法を模索する中、小説の世界観や登場人物の醸し出す雰囲気を自らの感性で汲み取り、それに合う服装をイメージし、身に纏うことで小説の世界に没入体験をするのはいかがであろうと考えた。虚構の世界と現実世界が融合する、小説×ファッションという新ジャンル。 第3回目は夏目漱石著、『三四郎』。日本におけるトレンディロマンスの元祖として日

          小説×ファッション#3 夏目漱石-三四郎

          小説×ファッション#2 宮沢賢治-銀河鉄道の夜

          新型コロナウイルスの蔓延により街に出られる機会が減り、好きなファッションを身に纏って街を闊歩するという楽しみがなくなった昨今。家の中でファッションを楽しむ方法を模索する中、小説の世界観や登場人物の醸し出す雰囲気を自らの感性で汲み取り、それに合う服装をイメージし、身に纏うことで小説の世界に没入体験をするのはいかがであろうと考えた。虚構の世界と現実世界が融合する、小説×ファッションという新ジャンル。 第2回目の今回は宮沢賢治著『銀河鉄道の夜』。 言わずと知れた名作であり、例え読

          小説×ファッション#2 宮沢賢治-銀河鉄道の夜

          小説×ファッション#1 夏目漱石-夢十夜

          新型コロナウイルスの蔓延により街に出られる機会が減り、好きなファッションを身に纏って街を闊歩するという楽しみがなくなった昨今。家の中でファッションを楽しむ方法を模索する中、小説の世界観や登場人物の醸し出す雰囲気を自らの感性で汲み取り、それに合う服装をイメージし、身に纏うことで小説の世界に没入体験をするのはいかがであろうと考えた。虚構の世界と現実世界が融合する、小説×ファッションという新ジャンル。 記念すべき第一回で扱う作品は私の愛読書、夏目漱石著『夢十夜』にしたい。中でも今

          小説×ファッション#1 夏目漱石-夢十夜