研究ノート:チェコの女性旅行家B・M・エリアーショヴァー(ブルナ・ルカーシュ)

チェコの女性旅行家B・M・エリアーショヴァーについて発信します。

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最近の記事

エリアーショヴァーが山田耕筰に出会った日本郵船の伏見丸。

    • 徳冨蘆花『不如帰』のチェコ語訳と当時の肺結核流行について

       新型コロナウィルス感染症が蔓延ってまもなく、感染症というものを主題とした文学作品、なかでも近現代文学の作品を読み直し、その内容を、これまでのわたしたちの生活を根こそぎ覆した今回の感染症と結びつけて考えるという動きが起こった。過去の〈流行感冒〉を取り上げた作品はさまざまな示唆に富んでいるが、このような動きは、昔の作品の中から何かを、例えば、実用可能な知識を学び取るためではなく、むしろ今日の状況に照らし合わせながら過去の作品を、今までとは違った観点から眺め、新たな解釈を試みるこ

      • 図録「花の国への旅」刊行

        2019年12月、チェコ共和国ブルノ市にあるモラヴィア州立図書館に開催された展示「B・M・エリアーショヴァー:花の国への旅」の図録が無事刊行されました。エリアーショヴァーの仕事を紹介する(まともな)論文や記事が少ないなかで、これが貴重な資料になると思います。小生は、エリアーショヴァーより早く日本を訪れたルイザ・ネドバロヴァーのことや、エリアーショヴァーと山田耕筰の交流などについて書いた小論文を寄稿しました。