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僕のセクシャリティメモ

はじめに
 この記事は、僕=ルカが、自分の性について考えたり経験したりして分かってきたことを書き連ねていく整理用メモ兼講演用のネタ帳みたいなものです。何か発見や変化があったら追記したり書き換えたりする予定。つまり永遠の未完成記事です。
 せっかく紙媒体と違って無限に変更が利くので、じっくり育てて、たまに「今どんな感じだろ」と覗いてもらえるようなコンテンツにできたらなと。(あと飽き性なので、完成してから公開することにすると一生公開せずに終わりそうだから)
 単に個人的な自己紹介にとどまらず、僕というひとりのニンゲンを通して、セクシャリティ用語や人間の性の複雑さというものを少しでもわかりやすく知っていただけるお役立ち性も持たせたいと思っています。
 【 】でくくったものについては、あとの方で掘り下げてます。(*をつけた単語についてはあとで書くかも~という意思だけを表したもので、必ず書くとは限らない。書いたら順次【 】にする)
 ただし、収集した情報を客観的に整理しているというよりは、流通してることばについて自分なりの説明をこころみるという感じですので、これが正しい解説と思わず参考程度に見ていただければ幸いです。


自分のセクシャリティを要素とラベルで考えてみる。

●性の4要素で言うと・・・
①【性自認】⇒男性(7、8割くらい)
 完全にオレは男だ!とまでいかないけど、女性としてみなされる・扱われるのは違和感ありすぎるという感じ。
②【性表現】⇒男性~中性
 一人称はおれ、僕などを使うしレディースアイテムを身につけるのは抵抗ある。サルエルやバンT、パーカーみたいな性別を規定しない服が好き。髪型は短いところ・長いところを織り交ぜた個性的なのが今しっくりきてる。スーツはメンズをいちおう着るけど好きじゃない。話し方はソフトで中性的であることを心がけてる面と、自然とそうなってる面とある。テンションあがると言動がオネェぽくなる時がある。
③性的指向*⇒恋愛:両性
      性愛:男性
④体の性*⇒女性

●ラベルで言うと・・・
・トランスジェンダー男性=体の性が性自認と違う男性。
ノンホル*・ノンオペ*だけどほぼフルオープンにカミングアウト*して生きてます。
・バイロマンティック*=恋愛感情が男女両方に向く。
今のところ、トランスやXジェンダーな感じの人に惹かれることはないので、パン(全性)ではなくバイ(両性)かなと思ってます。
・マセクシャル*=性愛の感覚は男性にのみ向かう。
なんとなくだけど、主に相手の身体の性が軸かな。
・ゲイ
狭い意味で男性に惹かれる男性なので、ゲイというアイデンティティもわりと強い。*
・ポジションはネコ(たぶん)
超保守的クリスチャンとして貞操ガチガチで生きてきて考察材料が少なすぎるため仮説ですが、大体妄想で何してるかで自覚できるよねっていう。

性の4要素について。

 一番シンプルに、簡単にしようと思ったら、②の「性表現」を抜いた3要素で説明されることも多いのですが、性表現って性自認と違う人も多いし、やっぱり外せないんじゃないかというのが僕の持論です。
 そして、順番にもこだわりがあります。LGBTの分類みたいなのを考えるための一つの手段として、こういうの見たことある人いませんか?
<図>
 これ、体の性からスタートするところが僕はすっごい嫌で。初めてセクシャリティについて学ぶ人にとっては、どうしても人の性をまずは体や見た目の性別で判断してから付随的にほかの要素を加えていくのが理解しやすいというのはわかるんです。
 でも、性自認と違う性の体を持つ僕にとって、先にそこに着目されるのは非常に抵抗があります。いくらそのあとで詳しく性自認を説明するにしても、です。
 「あ、男の心を持った女性なのね」とは、よくある反応のひとつです。「いや、体が女だからあなたは女でしょ」と言われるより100倍良い、肯定的な反応です。でも、悪気は全くないとわかっていても、あくまでも体の性のほうを軸として見られると、心より体のほうが優先されているようでとても悲しくなってしまうのです。それはきっと、実生活であまりにも、この身体的性によってしか扱われなかった悔しさが蓄積しているからです。
 なので僕は、性の要素の最初に性自認を持ってきます。全ての人がこの順番で説明すべきとは思いません、性的アイデンティティの中心が身体的性にある人だってたくさんいるでしょうから。

性自認って結局なんなんだ

 便宜的に心の性ということばもよく使われますが、「心の性」というものを客観的に判断することは不可能です。ただ、世の中がどうやら男女に2分されていることがわかった時に、自分がこっち側にいるのはおかしい。あっちに入ってるはずなんだ。という、説明しきれない感覚というのがあるんです。実際そこに入ってみて居心地が良いかどうかは色んな要素が複雑に絡みすぎるので別の話なんですけど。
 性自認という概念そのものを直接説明しようとすると難しいです。でも、「こういう形で現れるよ」という例なら挙げられます。男はだいたいくん付け、女はだいたいちゃん付けとかさん付けで呼ばれている集団の中でなら、くん付けされたい。書類などの性別欄に男・女・その他の選択肢があれば、男に丸をしたい。男はかっこよくあるべき、女はかわいいのが良い、という集団の中でなら、かっこいいと褒められたい。
 各々の例の前半に、「条件」があるのにお気づきでしょうか? そう、「男女についての区分や『らしさ』というものが存在していれば」という前提です。それらの差異が完全に消し去られた状態というのは一度も経験したことがないので言い切ることはできませんが、つまり性自認というものは、所属している社会での性についてのステレオタイプとの関係で説明される、ある種相対的なものだろうと僕は考えています。
 そして僕の場合は男性、ですが、どちらにもあてはまらない気がするから無性、ちょうど真ん中くらいに感じるから中性、どちらでもある気がするから両性、その時期によって変わる、など、割合の違いも含めると性自認というのは無限にあると言えます。

「性表現」もこれまたわかりづらい

 ファッション、言動などがその集団において「男らしい/女らしい」でいうとどれくらいどっち寄りに見なされるかというもの。つまり文化圏によってかなり変わります。
 男っぽく/女っぽくしたくて選び取っている場合と、好きなようにしている結果として周りから男っぽい/女っぽい表現と判別される場合とあります。
 具体例を僕の場合で見てみましょう。かつては性自認を表現・アピールする手法として極力男性的なファッションや言葉遣い、動き方などをかなり意識して選択していました。でも今は性自認とは一線をひいて、自分の好きな格好をし、自分にちょうど良いと感じる言葉遣いや話し方をすることによって、結果的に中性的といわれる性表現になっているかなと思っています。

きょうはここまで。2020/09/08


<今後本文に組み込む用断片メモとかこんなこと書きたいとか>
*FtMという言葉のほうが先に普及して認知度高いけど、僕は手術もホルモン投与もしていないので、「女性から男性へ移行した」というニュアンスのあるこの言葉がしっくりこない。
*身体違和なのか、ジェンダー違和なのか
*自分はSEXや妊娠に精神的に耐えられるだろうかという悩みの変遷
*キリスト教信仰との折り合いの話
*呼び名の獲得によるメンタル作用

<今後使えそうな過去ツイ>


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