見出し画像

貸したお金を弁護士の僕ならどうやって返してもらうか-6(立証は難しそう)

【 自己紹介 】

プロフィールページはこちら

このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:貸した金を返してもらう 】

今日も引き続き「貸したお金を返してもらう」についてお話していきます。

今回の設定で、僕は、キャバ嬢にお金を貢いでしまっていました。

キャバクラのお店で払った料金や、デート代という形で貢いだものもありますが、キャバ嬢に直接現金を渡す形でも貢いでいました。

お金を渡す際には「必ず返す」とキャバ嬢からは言われていましたから、そのお金を返してもらおうと僕は決意したわけですが、ただ、このキャバ嬢は、おそらく、僕以外からもお金を借りています。

そうすると、素直に返してもらえる可能性はかなり低いです。

だから、返してもらうとなると、訴訟(裁判)を覚悟しなきゃいけません。

訴訟を提起しても、相手が「借りていない」と主張してくれば、こちら側がお金を貸したことを立証しなきゃいけません。

「立証」というのは、裁判に提出された証拠に照らして、第三者である裁判官の目から見ても、貸したことはおおよそ間違いない、ということです。

だから、「貸したことは間違いないよね」と裁判官に思わせるだけの証拠(裁判に提出できる証拠)を確保しなきゃいけません。

さて、その証拠として、僕だったら何を用意するか。

「貸した」って、何かというと、ここまでブログを御覧いただいた方には説明するまでもありませんが、「後日返す約束でお金を渡すこと」です。

僕は、散々このことを書いてきましたが、実は、これって、法的な話を引用していたんです。

法的に、「貸した」と認められるためには、

①後日返すと約束したこと

②お金を渡すこと

の2つが必要です。

まあ、当たり前の話です。「貸した」って、普通の感覚に照らしても、「後日返す約束でお金を渡すこと」です。

なんか、「貸す」という現象を言い換えただけの気もしますが、この「言い換え」が結構大切です。ぐっとわかりやすくなるので。

で、僕は、これを狙ってもいいんですが、そうすると、お金を渡した事実を、ひとつひとつ数え上げなきゃいけなくなります。

僕は、今回、キャバ嬢から、まだ返済されていない400万円を返してもらおうと思っていますが、僕はいっぺんに400万円を渡したわけではありません。

1回あたりだと、10万円とか20万円くらいだったのですが、この少額の貸付けが積み重なって、総額400万円まで膨れ上がってしまいました。

正確には、総額500万円を渡して、100万円が返済され、残金400万円の返済を求めています。

そうすると、総額500万円のうち、返済を求めている400万円については、いつどこでお金を渡したのか、1つ1つ立証しなきゃいけません。

それは、かなり難しいと思います。

現金の手渡しで、領収書も残っていないので、いつどこでいくらの現金を渡したのかを立証するのは至難のわざです。

もちろん、僕も、現金をATMで引き出して渡しているので、引き出した履歴は残っています。ただ、貸すため以外(生活費として使う目的など)で引き出したこともありますし、引き出した金額のうち、いくらくらいを渡したのかなんて、覚えているはずがありません。

僕がそもそも覚えていないんですから、裁判で「立証」するなんてできません。自分が覚えていないことを「証明する」なんて、不可能です。何を証明したらいいかすらわからないので。

ただ、そういえば、僕は、「500万円を渡して、残金が400万円」と特定したのでした。

どうやって特定したのかというと、僕だったら、グーグルマップのタイムライン(ロケーション履歴)と預金口座の引出履歴を見比べます。

キャバ嬢に出会った日からのロケーション履歴をくまなくチェックし、いつ、どこでキャバ嬢と会っていたのか、できる限り特定します。

そして、預金口座の履歴を見ながら、引き出した金額とキャバ嬢に渡した金額を書き出します。

こうやって、何とか渡した日付と各金額を特定します。それらを合計したら、500万円になった、ということです。

返済してもらったら、すぐに口座に預けていたので、それを特定するのは簡単でした。

(まあ、僕の場合は、毎日逐一家計簿をつけているので、家計簿を見ながら特定するのは結構簡単だと思います。)

このような、貸した金額を特定する作業は必須です。

それは、「お金を渡したことを逐一証明する」ためにも必要ですが、もう1つの方法をとる際にも必要となってきます。

「もう1つの方法」とは、「準消費貸借」という、かなり難しそうな話です。

僕だったら、「準消費貸借」をまずは狙ったほうがいいのかなぁと思います。

「準消費貸借」については、明日説明します。

それではまた明日!・・・↓

*:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:*

TwitterFacebookでも情報発信しています。フォローしてくださると嬉しいです。

昨日のブログはこちら↓

ブログの方針を転換したきっかけについてはこちら

僕に興味を持っていただいた方はこちらからいろいろとご覧ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容に共感いただけたら、記事のシェアをお願いします。

毎日記事を更新しています。フォローの上、毎日ご覧くださると嬉しいです。

※心身への負担を考慮し、「書き始めてから30分くらいでアップする」という制限時間を設けています。

サポートしてくださると,めちゃくちゃ嬉しいです!いただいたサポートは,書籍購入費などの活動資金に使わせていただきます!