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不倫の慰謝料を請求されたら-14(ズルくてもいい)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:不倫の慰謝料を請求されたら 】

今日も引き続き、不倫の慰謝料を請求されたケースについてお話していきます。

昨日は、僕の反論に対して夫の弁護士から再反論があり、それに対して反論したところで終わっていました。

妻と僕が不倫した根拠を教えてくれ、と僕が夫の弁護士に返答したところ、

・妻が不貞を認めていること

・妻が休日出勤とウソをついた日に妻と僕が会っているのを夫が目撃したこと

・妻と僕とのLINE履歴

という3つの根拠を提示してきました。

それに対し、僕は、

・慰謝料はお支払いできません。

と返答しました。

「それでもやっぱり、不貞を認められません」とか「私は不貞していません」と繰り返してもいいのですが、あえて、そこは明言を避けました。

「慰謝料は支払えません」と返答しているので、結局、「不貞は認めませんよ」と言っていることにはなるのですが、わざわざ明言する必要はないと判断しました。

根拠を提示したのに、それに対して何の反論もなく、「慰謝料は支払えません」というのは、相手の感情を逆撫でしているような感じもしますが、それは仕方ありません。

夫と僕は、お金をもらう側・支払う側で完全に利害が反しています。

僕は、なるべく安く支払いたい。夫は、なるべくたくさんもらいたい。

完全に利害が反していますよね。なるべくたくさんもらいたい夫に対して、「もっと安くしてくれよ」と言ってくる僕は、相当イヤなやつに映ります。それは、そういうもんなので、仕方がありません。

しかし、不貞を認めないまでも、「解決金」として30万円を支払うことは提示しました。

1つ前までは「ゼロ」の回答だったところを、30万円まで増額したので、一応は譲歩しています。

まあ、300万円払ってくれという相手に対して、「30万円なら払うよ」と返答しているので、相手からすれば「こんなの譲歩じゃないよ!」ということでしょうが、しかし、ゼロから30万円まで増額したので、間違いなく譲歩です。

というか、不貞があるかどうかでお互いの主張が食い違っているので、交渉でまとまる可能性は、今のところ低そうです。

夫が、どうしても不貞がある前提でしか交渉できない、というのであれば、少なくとも100万円以上じゃないと納得できないでしょう。

これに対し、僕は、不貞がない前提で交渉しているので、100万円という金額はあり得ません。

確かに、僕は、妻と不貞したことは間違いありません。僕自身は、妻とセックスしてしまったことを知っています。

だから、本当は慰謝料を支払わなきゃいけないことを知っているんです。

ただ、不貞を認めてしまうと、夫は裁判がこわくなくなってしまいます。

そもそも、裁判で立証できるかどうかというリスクがあるから、夫にも減額の余地が出てきます。

「裁判までやって負けちゃうわけにはいかないから、なんとか交渉で話がまとまればそれでいいか・・・」という思いが夫にも出てくるわけです。

そこがあるから、僕は不貞を認めたくはありませんでした。

夫が、不貞の揺るぎない証拠を確保しているのであれば、不貞を認めるのもやむを得ませんが、弁護士からの書面を見る限り、揺るぎない証拠を確保してはいないようです。

そうであれば、僕としては、不貞を認めないことを貫きたいです。

確かに、僕が不貞ナシを貫いた結果、裁判になってしまうかもしれません。

裁判になった結果、不貞が認められてしまうリスクもあります。

しかし、正直なところ、僕が不貞してしまったのは間違いありません。だから、最終的に、不貞が裁判で認められてしまうのも覚悟しています。

不貞が認められるのを覚悟しているのであれば、最初から認めろよ!という話なんだろうけど、僕はズルい人間なのです。

安く収まるなら、安く収めたい。

不貞ナシで貫けるなら貫きたい。

自分から認めるのではなく、裁判所が認めたのであれば、裁判所のせいにもできます。

「裁判所が不貞を認めてしまったから、それには従うけれど、本当は不貞なんてしていない」という言い訳を作りたいんです。

僕は、ズルくて卑怯な人間なんです。

だから、不貞なんかしてしまったんです。

でも、ズルくていいと思います。ルールの範囲内でプレーをして、最終的に自分に有利な結論(慰謝料の支払いを棄却する判決)を導くのは、当然許されています。

なんか、いろいろと自虐的な記述が続きましたが、実は僕にも正義がありました。

不貞した妻は、夫との関係に辟易としていたのです。

続きは明日書きます。

それではまた明日!・・・↓

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