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僕は結構「弁護士っていいよ」と言っています

【 自己紹介 】

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、600日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

法律に関する記事は既にたくさん書いていますので、興味のある方は、こちらにテーマ別で整理していますので、興味のあるテーマを選んでご覧ください。

【 今日のトピック:弁護士はオススメ 】

僕は、2017年1月から弁護士として働き始め、現在5年目です。

約5年間働いてみて、僕は、「弁護士っていいな。オススメできるな」と思っています。

「そんなの当たり前だろ!」と思う人もいるでしょうし、「いやいや、弁護士はもうオワコンだよ」と思う人もいるでしょう。

かつては、弁護士になっちゃえば、どんな人でも結構なお金持ちになれた時代がありました(らしいです)。

それが可能だったのは、法律知識が弁護士に独占され、弁護士が(今以上に)既得権となっていたからです(この点は、また後ほど詳しく書きます)。

ただ、僕は、知識の独占によって既得権と化していた時代よりも、既得権が少しは解体された今の時代のほうが好きです。

もちろん、弁護士の既得権が完全に解体されることはないでしょう。

江戸時代には、「三百代言」といって、なんの技術も知識もない紛争解決屋が、他人の紛争に介入して、ロクにルールもなく紛争を解決していて、弊害が指摘されていました。

まあ、こういった三百代言の予防が、弁護士を資格商売にしている理由として説明されるんですが、ただ、これは、見方によっては、今の弁護士制度を正当化しようとする、弁護士業界からのポジショントークにも思えます。

弁護士を資格商売にしないと変なやつらがはびこるから、社会にとってよくないでしょ?だから、弁護士はきちんと資格で縛って、資格を取得した人たちだけがなれるようにしたほうがいいよね?

この説明の後に、「だから、弁護士が既得権として、普通よりも儲けやすくなっているのも仕方ないよね」と続きます。

この理屈って、確かにうさんくさい感じがあるんですが、ただ、そう簡単には崩せそうにもないと思います。

特に今は、法律知識が錯綜を極めていると同時に、法的なルールがどうなっているかを重視する風潮が強まっています。

そうすると、誰が「法律のプロ」なのかわかりやすくなっていたほうがよくて、この意味で、「弁護士」という資格があることは有用なので、弁護士という資格はなくなりそうにない気がします。

「弁護士」という資格の有無で、法律のプロかどうかを瞬時に判断できるのは便利ですよね。

こう書いていくと、弁護士って、どうも社会から必要とされているようです。

最近(まあ10年以上は経ちますけど)、弁護士という職業に関して、弁護士業界内からのネガティブキャンペーンが盛んです。

・弁護士は資格をとるまでに時間もお金もかかる

・いざ弁護士になっても給料は安い

・弁護士は労働時間が長く激務だ

・弁護士は労働時間が長くても残業代が出ない

こんな感じです。

まあ、↑に書いたことは、確かにネガティブなんでしょうけど、十把一絡げにしすぎている気がします。

そもそもですが、弁護士は資格商売であることは、司法試験を受ける前から全員知っていて、その資格取得が難しければ難しいほど希少性が上がり、弁護士の価値が上昇するわけです。

したがって、資格試験が難しいことは最初からわかりきっているわけで、それをネガティブに捉えるのは逆ギレです。

資格試験が難しいのであれば、時間もお金もかかってしまうのは仕方ありません。

ここで、「時間もお金もかかってしまうのがイヤなら最初から目指すなよ」と言ってしまうのは簡単なんですが、僕はそれで切り捨てたくはありません。

実のところ、時間もお金もかけて目指す価値があると僕は思います。

まず、気になるお金の件ですが、給与水準は、一般的なサラリーマンと比べてかなり高いと僕は思います。

僕は現在、弁護士5年目の31歳ですが、年収は約700万円です。

この年収は、求人情報がインターネットで公開されていたので、特に守秘義務があるわけではないと思うので、言っちゃいます。

僕は今、公務員として働いていますが、この年収に達するまでは、おそらく、少なくとも勤続25~30年が必要でしょう。

役職も、「課長級」です。「課長」まではいきませんが、その1つ下のランクです。

普通に新卒で入社したのであれば、5年目の31歳がこのポジションにつくのはあり得ません。

まあ、僕は他の正職員の皆さんと違って、終身雇用ではありませんし、退職金もありません。

とはいえ、これだけの給料がもらえているのは、年齢と経験年数だけを見ると異常です。

だから、僕は、資格取得までに時間とお金をかけなきゃいけないとしても、資格を取得した後に、金銭的なリターンが返ってくると思っています。

僕も、資格取得までに、約210万円の奨学金と、約330万円の司法修習貸与金を借りましたが、これは、働き始めて2年半で完済しました。ひとり暮らしの生活費と弁護士会費を毎月支払いながらでも、借金約540万円を2年半で完済できたわけで、収入は多いと言わざるを得ません。

僕は、これに加えて、20歳~26歳まで支払猶予していた国民年金合計約120万円も追納しました。

まあ、完済した後にうつ病を発症してしまってはいるんですが(笑)

うつ病を患ってしまったことがマイナスに捉えられてしまいそうですが、これはまあ、僕の人間性や育ちに大きな原因があったわけで、弁護士という資格による影響は少ないと思います(ゼロとは言えませんが)。

実際に、うつ病を発症した後も弁護士は続けていて、仕事内容が魅力的という思いは変わりません(変わらないどころか、より一層魅力的に映るようになりました)。

それくらい、この仕事はおもしろく、なおかつ、金銭的にも◎(二重丸)です。

それでも、ネガティブキャンペーンは盛んなんですが、それは、おそらく、「昔と比べて稼ぎにくくなった」というのが根底にあると思います。

そもそも、一昔前の弁護士のビジネスモデルって、「知識の独占がお金を生む」、というスタイルでした。

司法試験合格者を年間500人と極端に絞り、その限られた合格者で法的知識を独占し、法的知識にアクセスするためには、人数が限られた弁護士からアドバイスを受けるしかない、という状態が、弁護士にお金をもたらしていました。

当時はインターネットもありません。法的知識は、難しい専門書を読んで手に入れるしかありません。

そんな難しい専門書を、素人が読んでも解読不能です。

自分の困りゴトに対して、法的にどうアプローチできるのか見当もつかず、見当もつかないまま弁護士に相談・依頼する。

その結果、弁護士は、試験勉強と仕事を通じて得られた法的知識を持っているだけで、お金が湧いてきました。

でも、このビジネスモデルは、インターネットによってほぼ崩壊しました。

インターネットは、法的知識を秒で共有することを可能にしました。その結果、法的知識の独占だけではお金が湧いてこなくなりました。

弁護士数の増加による競争激化を指摘する人も多いですが、僕が今回応募した↑みたいな求人が出ているわけで、本当に弁護士が飽和状態で足りていないのであれば、そもそもこんな求人出ていません。

今だに弁護士は足りていないのです。

だから、「昔ほど儲けやすくなくなった」というのは、「法的知識を持っているだけでは仕事にならなくなった」ということだと僕は思います。

一昔前までは、基本的な知識を持っているだけで、お金が湧いてきました。

しかし現在は、基本的な知識であれば、インターネットで共有され、誰しも理解することができます。

今の弁護士に求められるのは、基本的な知識のその先であったり顧客サービスなどで、基本的な知識は当然に知っている前提で、それ以外の価値が弁護士にも必要になってきました。

でも別に、これは弁護士に限った話ではありません。

インターネットによって知識の独占で金稼ぎできなくなったのは弁護士業界だけではありません(しかも、僕としては、法的知識は結構専門性が高く、今だに知識によって結構なお金が生み出されている業界だと思っています)。

にもかかわらず、知識の独占だけで金稼ぎできないことをあげつらい、「弁護士は稼げない!」とネガティブキャンペーンを行うのは、ワガママ以外の何物でもありません。

弁護士も、他の業界と同様に、知識だけではお金が生まれなくなったから、そこに対応しましょうというそれだけの話です。

このことは、今を生きる全員に求められていることで、知識以外の価値が生み出せないのなら、低い給与水準に甘んじるか、生活保護を受給するかしかなわけです。

(僕は、生活保護や低い給与で働くことを否定しません。むしろ、尊重します。今の時代は、高い給料で働くことが難しすぎます。僕だって、高い給料で働いていたらうつ病を発症したわけで、いつまた再発するかわかりません。高い給料で働くには、知能や学力の他に精神面・身体面のタフさも必要で、この意味で、高い給料で働き続けるのは難しすぎると思っています。僕も、いつ生活保護になるかわからないと思いますし、だからこそ、本気で「生活保護でもいいか」と思っています。生活保護を受給すれば、働かずに生活費を稼ぐことができて、それによって有り余る時間を大好きな読書に注ぎ込めるので、なんかよさそうだなと心から思っています)

インターネットとスマートフォンによって知識へのアクセスに大きな革命が起き、それを前提に僕らは生きていかなきゃいけない。

こういう、高い給料を得るには厳しい時代において、弁護士は、その資格によって給与水準が高く維持されていて、なおかつ、仕事内容もおもしろいので、僕はオススメなんです。

おそらく、昔は、弁護士になれば「ラクに稼ぐ」が可能でした。

一生で一度、たった1回でも司法試験にすれば、それによって既得権に飛び込み、ぬるま湯でぬくぬくとラクに稼ぐことができたんでしょう。

その姿は今の弁護士業界には取り残されていません。

かつてラクに稼いでいた人たちも、苦労して今の時代に順応してきました。だから、先人の弁護士たちは、「今の時代は厳しい」と言っているのです。

ただ、僕ら世代は、インターネットとスマートフォンによる革命を20歳の頃から目の当たりにしていて、先人たちが「厳しい」と思う今の時代が「当たり前」なんです。

だから、「厳しい」とは思っていなくて、「普通に」自分の付加価値やカラーを出していく必要があるよね、と思っているだけです。

それでダメなら生活保護でもいいや。安くて美味しいものをたくさん知ってるし。

こういう風な思想に僕は行き着いていて、それを踏まえると、資格をとれば、高い給与水準に飛び込める弁護士はオススメなんです。

安くて美味しいものがたくさんあるといっても、給与が高いと生活は変わってきますし。

生活保護でも幸せに暮らせると本気で思っていますが、給与が高いならそれはそれで豊かになるとも思っています。

ぜひぜひ、弁護士を目指してください。弁護士になった後もずっと勉強は続きますが、それは別に弁護士に限りませんし。

勉強をやめた人から脱落する時代に生きているわけですから、勉強の対象が「法律」とわかりやすく決まっている弁護士は、結構イイ感じですよ。

そして、給与水準も高い。

給与水準が高いということは、必要とされているのです。だから、やりがいもある(僕は他人から必要とされることにやりがいを感じないのでアレですが・・・。僕の言う「おもしろい」は、必要とされることにやりがいを感じることではなく、単純に仕事内容がおもしろいのです)。

どうですか?弁護士を目指したくなりましたか?

このブログを読んで、1人でも弁護士を目指そうと思った人が出てくれたら、僕はとても嬉しいです。

それではまた明日!・・・↓

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