計画や戦略を練らなくても、司法試験に合格できる
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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。
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【 今日のトピック:とにかく勉強する 】
僕は平成27年の司法試験に合格し、弁護士になりました。
この年の司法試験は、8016人が受験して1850人が合格したので、合格率は約23%です。
約3万人が受験して500人しか合格できなかった、というハチャメチャな時代よりは、だいぶ合格しやすくなっていました。
ただ、平成24年から、法科大学院を卒業するか、あるいは、予備試験に合格しないと司法試験を受験することすらできなくなりました。
司法試験の制度が、昔とは大きく変わったので、合格率を単純に比較するべきではないとは思います。
しかし、制度変更のせいで、司法試験を受験するだけでも大変になったので、昔よりは、司法試験を目指す人たちが減りました。
つまり、司法試験って、昔より人気がなくなったのです。
だから、今、わざわざ司法試験を受験する人たちって、僕も含めて、とても奇特です。その結果、司法試験って、本当に合格しやすくなりました。
直近の令和3年だと、3424人が受験して、1421人が合格しました。合格は驚異の41.5%です。
しかも、短答式試験に合格した(司法試験は、短答式試験で足切りを突破した人たちしか、論文式試験は採点されません)のは2672人なので、短答式試験を突破すれば(足切りを突破すれば)、合格率は53%まで跳ね上がります。
つまり、短答式試験さえ突破すれば、合格が、不合格より少ないんです。
(短答式試験を突破した人のうち、合格したのは1421人で、不合格は1251人ですが、不合格となった1251人は、とてつもない屈辱を味わったとは思います)
もはや、「簡単な試験」と評価する人もいらっしゃるかもしれません。
合格率や受験者数、受験しようとする人たちの性質などの点で、司法試験の難易度が下がっているのは間違いないと思います。
しかし、誰でも合格できる試験ではありません。
合格するよりも、合格できない人が、毎年多いですし、何より、不合格者がいます。
落ちるかもしれない試験に、人生の時間を削って挑んでいるのです。
だから、やっぱり、難しい試験です。難易度が下がっているとはいえ、きちんと勉強しないと、合格は不可能です。
勉強せずに挑んで合格できるはずもありません。
で、司法試験の勉強していると、「勉強法」とか「効率的な勉強のやり方」などの戦略に目が行きがちです。
僕もそうでした。いろいろ、効率よく勉強する方法を考えていました。
特に、勉強始めて間がない、大学1年生とか2年生の頃は、なんか、効率を求めていました。
いろいろ計画を立てていました。予定表を勉強時間でぎちぎちに埋めたりもしました笑。
でも、そういった「計画」や「勉強法」をどれだけ考えても、肝心の勉強量は1秒も増えません。
計画や勉強法を考える時間は、残念ながら、勉強時間に含まれません。
計画や勉強法を考える時間を勉強時間に充てた場合、勉強時間だけを見れば、計画や勉強法を考えるよりも、勉強は進んでいます。
受験当日までの時間は受験者全員に平等で、その時間を、どう効率的に使って、受験当日に合格点をとれる答案を書くか、というゲームなのです。司法試験は。
だから、受験当日までの時間はめちゃくちゃ貴重で、計画や勉強法を考えたぶん、肝心の勉強時間が削られてしまうのは、大きな損失です。
それでもなお、計画や勉強法を考えることで、効率よく勉強できる(=より短時間で合格水準に達する)のかもしれませんが、うーん、どうなんでしょう。
計画や勉強法を考えることで、効率よく勉強できる人もいるでしょうが、僕はたぶん違います。計画や勉強法を考えるよりも、目の前の勉強に集中したほうが、結局、勉強時間を確保できて、合格に近づくと思います。
計画を立てたり、勉強法を考えたりしなくても、司法試験に合格できた僕みたいな人がいるのも知ってほしいです笑
インターネット上には、いろいろと、計画的・戦略的にカッコよく司法試験に合格したエピソードが出てくると思いますが、僕みたいに、な~んにも考えず、ひたすらがむしゃらに勉強して合格した人もいます。
ただ、僕は、「合格」の定義を厳密に考えていました。
つまり、「受験当日に、試験を最後まで受け終え、合格点を獲得すること」、という合格の定義を常に念頭に置いて、勉強していました。
だから、過去問はやりました。
過去問しないのはダメだと思います。どんな問題が出題されるかもしらずに、「受験当日に合格点を獲得する」を目指すのはおかしいです。
とにかく、自分を試験に迎合させました。予備校の予想問題はやりませんでしたが、過去問は解きました。
合格に対するのイメージは抱いていましたが、計画や戦略はありませんでした。
そんな僕でも合格できたので、計画や戦略を練る時間を勉強時間に充てて、「がむしゃらにやってみる」のも、結構オススメです。
それではまた明日!・・・↓
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