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初心者ゲーム開発記④~好きなゲーム#1

今回は私の好きなゲームを紹介します。

何が、私を10年近くもゲーム研究に費やすほどにしたのでしょうか。

そして、私がゲームを遊んだ原体験は、ゲームを語ったり、作ったりするときにも、その片鱗が表れるかもしれません。それらのゲームは、私の考えにどの様な影響を与えているのでしょうか。


1. ゲーマーとしての趣向

私は結構ベタなものが好きで、みんなが好きなゲームが好きです。また、アクションがそこまでうまくないので、どちらかというとカジュアルなゲームが好きだったりします。

リストにあまり目新しさはないですが、私が好きなゲームはきっと多くの方に刺さるのではないかと思います。もし遊んだことがないゲームがあったら、是非遊んでみてください。

2. 好きなゲーム

Portalシリーズ (Portal: Valve, 2007; Portal 2: Valve, 2011)

Portalは、その斬新なストーリーテリングが私を引き込んだゲームです。声を通じて伝わる物語。プレイヤーがなぜこのパズルを解かなければならないのか、声の存在とは何か、そして自分の正体についての謎が次第に明らかになっていきます。このストーリーに耳を傾けていたら、キューブさえも愛おしい。

ベルリンのコンピューターゲームミュージアムショップにあるコンパニオンキューブ

ストーリーが分からなくても十分楽しめるゲームですが、ストーリーを追うことで更に深い魅力を感じることができます。GLaDOSの歌すき。

※ただし、3D酔いしやすい人には少し注意が必要です。3D酔いを起こしやすいゲームなので、その点は留意してください。

Beat Saber (Beat Games, 2018)

Beat Saberは、VRの特性と音楽ゲームの気持ちよさを見事に組み合わせたゲームです。スターウォーズを観て誰もが一度はライトセイバーを振ってみたいと思ったでしょう。Beat Saberをプレイしていると、本当にライトセイバーを振っているかのような感覚を味わえます。

リズムに合わせてブロックを切る動作は非常に爽快で、音楽と運動が一体となる瞬間が何とも言えない魅力です。でも、その割に視点があまり動かないので、3D酔いが少ない点もポイントです。

※ただし、VRゲームに共通する課題ですが、人に見られる場所でプレイするには少しハードルが高いという難点もあります。それは家族でも変わりません。

レイトン教授シリーズ (レベルファイブ, 1作目: 2007)

レイトン教授シリーズは、日本に謎解き好きな子どもや大人を生み出したゲームなんじゃないかと思います。私自身も、当時学生で、謎解きやパズルが好きでしたが、「ひらめき」のある「謎解き」が本当に好きなんだと気づかせてくれたのがこのゲームです。

謎解き自体ももちろん楽しみですが、レイトン教授のキャラクターと世界観にも魅了されました。「英国紳士」というファンタジーを見事に表現しており、「英国紳士」がいる世界の街並みや人々の描写がとても魅力的です。また、序盤の作品にはメニュー内のミニゲーム要素もあり、これも楽しみの一つでした。

印象に残っているのは、逆転裁判とのコラボ作品です。コラボに少し懐疑的でしたが、想像以上のシナジーと二つの作品に対する愛情が掛け算になり、終盤のとあるシーンではルークと一緒に泣きそうになったりしました。

レイトン教授のシリーズは、私にとって最高のDSゲームであり、DSというハードとゲームがお互いの良さを引き立て合うような素晴らしい作品だと思います。次回作にも大いに期待しています。

ゼルダの伝説シリーズ (任天堂, 1作目: 1986)

ゼルダシリーズは、「学ぶ」という体験を見事に表現したゲームです。使える能力やツールが増えることで、行ける場所が広がる設計が秀逸です。

地図が単に広がるのではなく、最初は行けそうで行けない場所を見せておき、「あそこに行きたい」というプレイヤーの好奇心を刺激します。そして、新しいツールを手に入れることで実際にその場所に行けるようになる。このプロセスが非常に満足感を与えてくれます。ブーメラン、鎖、仮面など、多様なツールを駆使して進む。謎解きの要素も欠かせない。

ゼルダの伝説は任天堂の作品だからこそ、毎回ハードの特徴をうまく活かしており、その点にも感動させられます(「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」の地図!)。

※ただし、たまに怖いので、怖いのが苦手な方は注意です。ムジュラの仮面のお面屋さんや時のオカリナの月など。

デトロイト ビカム ヒューマン (Quantic Dream, 2018)

デトロイト ビカム ヒューマンでは、プレイヤーをアンドロイドです。アンドロイドでなければ冷静にプレイできない状況を作り出すことで、プレイヤーはその世界に没入できます。例えば、先まで逃げていたアンドロイドを今度は追う任務に就くなど、プレイヤーの視点を巧妙に変えることで感情を揺さぶる体験を与えます。任務と意思の間で制御されている感覚、その壁を壊すかどうか。

また、ストーリーの分岐ごとに、自分が体験しているストーリーが世界の何%のプレイヤーがたどり着いた分岐なのかが分かる機能もあります。これにより、他のプレイヤーと体験をシェアしたくなる。地味ながらも感動しました。

ベタなアンドロイドの話のように感じるかもしれませんが、私は純粋に楽しむことができました。ちなみに精神科医がデトロイト ビカム ヒューマンをプレイしながら人間心理を洞察する「ゲームさんぽ」動画も非常に面白いです。

Baba Is You (Arvi Teikari, 2019)

Baba Is Youはゲームジャム(限られた時間でゲーム作りを行うイベント)で生まれた作品で、その背景からも分かる通り、短時間で考えられたシンプルなルールが基になっています。しかし、そのシンプルさからは想像できないほどの複雑さと面白さを持っている点が、このゲームの最大の魅力です。

ゲームのルールを操作するゲーム。プレイヤーはルールを操作することでゲーム内の世界を変化させ、目的を達成します。この斬新なアイデアに感動し、美しいと感じました。

The Journey Down Trilogy (SkyGoblin, 1作目: 2013)

The Journey Downはシンプルなポイントアンドクリックゲームですが、カリビアンな雰囲気が独特で、非常に心地いいゲームです。そのチルな雰囲気も魅力的ですが、私が一番好きなのはエンディングクレジットの部分です。

エンディングでは、仲良しの開発チームさまざまな人々のサポートを受けてゲームを作っている様子が映し出されます。
・音楽制作者が開発途中で亡くなったけどその友達が受け継いだ、とか
・1をローンチしてからはカフェやトレーラーで開発を続けた、とか

5年以上前に遊んだゲームなのに、ブラック残業が日常の今でも、いつかは脱出するぞと夢見ながら元気を出すときに、その光景が頭をよぎります。それを思い浮かべると、愉快な気持ちになり、幸せになります。

3. まとめ

今回は、私の好きなゲームについて紹介しました。各ゲームにはそれぞれ独自の魅力があり、私にとって特別な思い出や感動があります。これらのゲームが、他の人にも同じような感動や楽しさを与えてくれることを願っています。

The Journey Downの開発者にインスパイヤされ、趣味でゲーム作りをし、その過程をYouTubeにアップロードしています。是非ご視聴頂けると嬉しいです!

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