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認定NPO法人になるって本当に大変か?

Kacotamは、2019年4月16日付で認定NPO法人として、札幌市から認められた。札幌市ではNPO法人970法人あるうちの17番目だ。ようやくと言ったところだ。2016年くらいから認定をとろうと動いていたが、思うようにいかなかった。恐らく当たり前のことを当たり前のように行っている団体であればスムーズにいくと思う。でも、そうじゃないからやっぱり大変だった。ここでは認定NPO法人として認められるまでの話。継続することはもっと大変かもしれない。。

■壁①:会計

会計処理はすべてExcelで行っていた。とてもシンプルに複式簿記で、仕訳帳、現金出納帳などを作成していた。だから、各科目ごとに明細を整えるのが、ピボットテーブルを使い、集計して、体裁を整えてというのが大変だった。会計ソフトを使えばいいじゃんと思うかもしれない。でも、そんなお金は無い。逆に言えば、部門ごとにExcelシートを分けて、伝票番号、借方科目、金額、貸方科目、金額、摘要の項目をひたすら入力していって、ピボットテーブルを使って、集計して、補助簿を作成していけばクリアできる。でも、実地調査のときに「会計ソフト入れた方が良いですよ。」と言われた。

■壁②:バックオフィスの体制づくり

これが一番大変。会計処理や助成金の申請・報告書の作成、寄付者管理、資料送付などバックオフィスに関わることは、とても重要なことではあるけれど、担い手が集まりにくい。団体を立ち上げてから、5年間くらいは一人だった。それから少しずつメンバーが増えて、チームとして進められるようになって、役割分担ができるようになった。(ちなみに今はもう一人の職員が寄付者管理事務に関する独自システムを作ってくれたおかけで、メンバーが負担なく進めることができている。)でも役割分担をするうえで、今まで一人で行っていたことがさらに体制づくりでハードルとなった。

■壁③:バックオフィス活動の標準化

一人で当たり前のようにやっていたことが長かったため、どこにどの情報があるかは当たり前のように分かっているが、他のメンバーにとってはそうではない。それに、自分がしていたことは、特に文章として残したり、マニュアルを作ったりしていなかったこともあり、メンバーが加わったときにスムーズに伝えることができなかった。また、自分の中の暗黙のルール的なものも、言語化していくことも必要だった。他の活動をしながら、バックオフィスの活動を標準化し、それをメンバーに伝えていく。なかなかきついものがあった。でも一度整えてしまえば、多少のメンバーの入れ替わりがあってもスムーズに対応できるようになった。

■壁④:あのよく分からん書類の数々

申請する際にやたらと多い書類を作ることになる。一回どのように作るのかを知ってしまえば、そんな大変なことはではないのだけれど、初見であのたくさんの書類を作るには時間がかかった。意味が分からなかった。札幌市にもたくさん電話して教えてもらった。

メンバーを何とかして集めて、自分がしていることを標準化して、他のメンバーがスムーズに行えるように体制を整えていく。それを着実に根気よくやっていけば、常勤職員1名でも認定NPO法人は取得できた。だから、職員が複数名いたり、バックオフィスの体制が整っていたりしていれば、もっとスムーズに認定NPO法人を取れると思う。



NPOの運営や子どもとの関わりなどを中心に記事を投稿します。サポートしていただいたお金は、認定NPO法人Kacotamに寄付をして、子どもの学びの場づくりに活用します。