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学生バイトの価値と僕らの責任。

研修中の身でありながらリーダー、としての振る舞い方を真剣に考えなければならない状況に身を置くことになった僕です。2ヶ月限定の臨時店長としての気づきと学びの記録を書いていきます。
その2。

問題山積の「とある店舗」には学生のアルバイトを5名と、パートタイムの女性2名を採用して、店舗でのサービスと運営業務にあたってもらっている。
専門学校生19歳が2人と、高校2年生17歳が3人でシフトをまわしてくれている。
もちろん性格はそれぞれで、明るく快活で雑談も含めコミュニケーションの得意な子がいれば、大人しく物静かで落ち着いた子もいる。それは当たり前のことなのだけど、サービス業に従事する者として最低限の「偏差値」というか「基礎体力」のような「明るさ、気持ちよさ」を求めるのは店を預かる立場として当然だと思う。というか、そんな店がこの供給過多の時代に存在していてはいけない。

マスクの下から覗かせる笑顔も、元気のいい挨拶も、姿勢を正したウェイティングの姿も、電話口の明るい声も一つ一つの全てが、お客様を満足させる為の商品なのであって、ただ食事を済ませるだけなのであればコンビニで事足りる。でなければ、高いお金を払って来店されるお客様に対して失礼でしかない。

この辺りの問題は、責任の所在が不明確なまま、だらだらと時間を過ごした結果として如実に現れていた。店長代理は“店長代理“でしかなく、トラブルを避けてTただ店を開け閉めしていただけなのではないか、と疑いたくもなる。(彼は彼なりに必死で店を守っていたことに異論はない。)

「なぜ働くのか?」
「働くとは本来どうゆうことなのか?」
「給料はいったいどこからやってきているのか?」
「サービスの価値ってなんだ?」
「値段以上の価値を提供できているか?」
「君はどんな価値を生み出せるか?」

僕たちには、彼ら彼女らを一人の大人として社会に送り出さなきゃいけない大事な責任がある。本当に重い責任だ。何を教えなければいけないのか。
日常の業務のことや、店の運営のことなんかはどうでもいい。
そんなものは1週間もすれば覚えてしまうんだから、もっともっと大切な本質的な部分をどれだけちゃんと伝えられるかが、いま僕らに問われている。

生まれて初めてのバイト先が「ここ」だという17歳もいる。
専門学校を卒業する来年、社会に放り出される子もいる。

僕が散々遠回りして、遊びまわって、失敗しまくって経験して来たこと、それは誰かと比較すれば全然大したことないものだけど、彼らに伝えられることは必ずある。

失敗を恐れず常に前向きでいてください。
笑顔を絶やさないでください。
仲間を大事にしてください。
素直でいてください。
チャレンジしてください。
成長する喜びを知ってください。
本を読んでください。
人の話を聴いてください。

今すぐには実感できないのがもどかしいけど、本当のことです。
将来必ず君の力になります。強い武器になります。安心できる砦になります。

どうか希望を持って、前向きでいて欲しい。
それだけで、十分君達には価値がある。

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