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今月の10冊 その6「ZERO to ONE-君はゼロから何を生み出せるか-」

「PayPal」日本ではそれほど馴染みのないサービスですが、インターネット上での電子決済サービスの世界シェア1位。その革新的なテクノロジーを生み出した「ピーター・ティール」の起業家論を書いた本。
7年前の本ですから、どれだけ今の時代にフィットするか疑問もありますが、普遍的なポイントと、著者のメッセージを要約したいと思います。

『ZERO to ONE』ピーター・ティール著

今でこそ「スタートアップ」という起業家のチャレンジに光が当たって、活動しやすかったり、資金集めや、アイデアの実現に追い風が吹いているイメージがありますが、どうやらこの本の内容はその周辺のことや起業家文化の発生。
フェイスブック、グーグル、スペースX、テスラ、今をときめくテクノロジー企業の本質を貫く良書でした。

僕たちは未来を作ることができるか

2種類の進歩
世の中の進歩には水平的進歩と垂直的進歩があります。

水平的進歩
とは誰かの成功例を模倣しコピーしてほんの少し前に進めること。
すでに前例があり、誰でも想像しやすいのが特徴です。
AからBまでが地続きで繋がっているイメージ。

それとは全く違ったベクトルの進歩の形が垂直的進歩であり、
全く新しい何かを行うこと、ゼロから1を生み出すこと。
それまでに誰もやったことのない何かが求められるため、
問題と解決までのプロセスが大きく飛躍する必要があります。

『水平的進歩』
「焼そば屋」→あんかけ焼きそば
      →ラーメン
      →餃子
『垂直的進歩』
「焼そば屋」→〇〇〇〇

ゼロから1を生み出す垂直的な進歩とは?
簡単にいうと「テクノロジー」
IT企業の隆盛によって「テクノロジー」=シリコンバレー、
コンピューター、プログラム、と見做されるようになったけど、
正しくは「物事への新しい取り組み方」「より良い手法」は全てテクノロジーだということらしい。

なるほど、「メルカリ」もビジネスへの参加権を一般ユーザーに広げ、「物事の新しい取り組み方」を提案したテクノロジー企業ということだな。

「21世紀をこれまでよりも平和な繁栄の時代にしてくれる新たなテクノロジーを思い描き、それを作り出すことが、今の僕らに与えられた挑戦なのだ」

ピーター・ティールはそう言っている。

今日の続きに存在する明日ではなく、時代を前に進めるために
スタートアップ思考を身につけようと背中を押してくれる。

『競争をするな』
『独占市場を見つける』
『破壊しない』
『隠された真実を見つける』
『仕事を超えた関係作り』
『共謀者』
『どう売るか』

僕は起業家向きではないと自覚しています。
世の中を前進させる「テクノロジー」を生み出せる自信もない。
その知識もない。実現できる技術もない。
でも、「こうだったらいいな」とか「この問題どうにかしたい」
という思いは、ぼんやり、ときどき浮かんでは消えていきます。

その思いが世の中に価値を生み出すものかどうかは分かりませんが、
いつか、この本の内容をヒントに起業する日が来るかもしれません。
その時は、みなさんに相談させていただきます。

今日も1日お疲れ様でした。
また明日もがんばりましょうね。

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このブログは、飲食店経営を受け継ぐ二代目としてコロナ禍で何を感じ、何を考え、どう行動していくかを記録していくものです。家族経営の課題や自分自身の問題、学び、挑戦を記録していきます。
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