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令和の歳時記

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自然が好きです。いえ「大好き」です。山や川、そして海へ散策へ出かけ、見つけた植物、動物、虫などの写真を撮って記事を書こうと思います。日本には素晴らしい四季があります。四季折々に感…
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令和の歳時記 キキョウ

令和の歳時記 キキョウ

やっと会えた!懐かしい友だちか恋人に再会したような気持ちであった。今年は長雨で、あちこちの草原へ行ってもキキョウを見つけることが難しかったから感激も一潮だった。

花色は白から紫色まであるが、やはり紫に限る。

は敢えてセンチメンタルブルーと呼んでいる。五角形の星形の花びらを見ていると悠久の宇宙を彷佛させてくれ、ロマンティックにさせてくれるからだ。

キキョウは日当たりが良く、乾いた草地で見る事が

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令和の歳時記 アオカナブン「背中の輝きに自分史を描く」

令和の歳時記 アオカナブン「背中の輝きに自分史を描く」

体が丸っこかったり、キラキラした虫のことを称して“カナブン”と呼ぶことがある。時にはゴキブリのことをもそう呼ぶ人もいる。

虫に興味のない人にとっては同じなのであろう。それは仕方のないことだ。

カナブンはカブトムシと同じコガネムシ科に属する甲虫で、夏の森の樹液には欠かせない存在である。

大抵、カブトムシが幅をきかせる“樹液酒場”の隅っこでちゃっかりと蜜を頂いている。

カブトムシを採るために、

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令和の歳時記 ヨシノボリ

令和の歳時記 ヨシノボリ

日本の田舎の川で遊ぶことに幸せを感じる。都市から二、三十キロも離れると眼下に空色を鮮やかに映した美しい川が横たわっている。

もちろん上流部は急峻な山肌を切り刻むような勢いで流れているので、ちょっと危険だ。少し下った割と川幅の狭い中流あたりで遊ぶのが良い。

もちろん川の流れの強さを十分に確かめて川に入ることが必須だ。出来ればロープなど張るほうが良い。

さて、わたしは毎年土用の丑が過ぎた辺りを見

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令和の歳時記 コマクサ

令和の歳時記 コマクサ

『高山植物の女王』と呼ばれ登山家から愛されているのがコマクサだ。重いリュックを背負い汗水垂らして登る山道でこの花に出会うと心が癒され笑顔が出る。

色はピンク、赤、白と多彩だ。下葉の緑の絨毯で一層映えて見える。コマクサが生育する土壌は豊かとは言えない。

樹木や草花がほとんどない砂礫地ばかりだ。資料によると過酷な場所で最初に根付いて花を咲かせ、土が豊かになると他の植物に場所を譲るそうだ。

何とも

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令和の歳時記 ゴマダラカミキリ

令和の歳時記 ゴマダラカミキリ

日本全国の平地から低山地の森や農園に生息しているポピュラーなカミキリムシである。紺色の体に白い斑点が特徴で体長は25~35ミリくらい。

名前の由来は白い斑点が“ゴマだら模様”に見えることから付いたらしい。ちなみに漢字では胡麻斑天牛となる。白黒模様の牛をイメージしたのだろうか、一説には顔が勇ましい闘牛の表情に通じるらしい。

確かに迫力があり精悍な顔つきだ。大きな目、キバ、頭頂から長い触覚が突き出

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令和の歳時記 クロスジギンヤンマ

令和の歳時記 クロスジギンヤンマ

今あちこちの池や湿地でクロスジギンヤンマが羽化し始めている。クロスジギンヤンマはトンボ科の中でも最も美しい体を持つ昆虫だ。

黄緑色というか青色というかキラキラと光りながら空を飛んでいる様子はまるで宝石のような煌きを発する。

テリトリーといって自分だけの行動範囲を持っていて他のトンボが入って来ると追い出す。ホバリングしてハエなどの小昆虫をすばやく捕らえるのもカッコ良い。

このトンボは大抵、夕暮

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令和の歳時記 オバケキノコ

令和の歳時記 オバケキノコ

 わたしはキノコが好きです。キノコってとても神秘的だと感じています。

欧米の映画などでも同様にキノコのミステリアス感を全面に押し出した作品ってたくさんあります。

古くはジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』(1902年)などはキノコが大活躍しています。そして、ディズニー作品の『眠れる森の美女』や『マレフィセント2』での存在感も抜群です。

さて、先日「新幹線の音を録音」する仕事で訪れた駐車場で見

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令和の歳時記 ヤマホタルブクロ

令和の歳時記 ヤマホタルブクロ

ホタルブクロは北海道から本州、九州の野山や丘陵地に自生しているが、このヤマホタルブクロは東北南部から近畿東部の山深い斜面に咲いている。

特に我々が住んでいるこの地方にはなじみ深い花だ。釣鐘型の花は細い茎に4~5センチくらいの大きさで何本もぶら下がっている。

ちょっと重たげな様子だ。色は白、ピンク、赤、薄紫など豊富である。触ると何となくゴムのような吸着感があるが、内側は乾いた障子紙のような感触だ

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令和の歳時記 桑の実

令和の歳時記 桑の実

桑の実が美味しい。甘くて甘くて、食べ過ぎてしまうほどだ。お菓子のグミほどではないが、弾力があるのも魅力だ。

6月の野山へ入る一番の喜びは桑の実を食べることにある。自然、つまりオーガニックなのに意外や意外、採って食べる人は少ない。

理由は「汚い」とか「危ない」と答える人が多い。まずはアリやハチ、そしてハエなどの虫が桑の実を這い回って「汚い」というイメージ。次に鳥の存在が来る。

確かに桑の実の周

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令和の歳時記 クマガイソウ

令和の歳時記 クマガイソウ

この淡いピンク色の花を山の中で見つけた時は深い感動に包まれ声を失った。同時に誰にもその場所を教えたくない宝物になった。

昨年もこの花を求めて山の中を歩き回ったが見つからなかったから喜びもひとしおだった。今年こそは何としてでも見つけよう情報を集めあちこちの森をさまよった。

なぜ私がこのクマガイソウに興味を持ったかと言うと、この花は環境庁の植物版レッドリストに載っており、絶滅のおそれのある貴重な花

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令和の歳時記 キクザキイチゲ

令和の歳時記 キクザキイチゲ

キクザキイチゲはとても気まぐれな花だと聞いていた。何でも太陽が出ない曇りの日には花を開かないし、雨が降ろうものならすぐさま花を閉じてしまうらしい。

私はあえて曇った寒い日を選んで森へ行ってみた。案の定、花は咲いていなかった。

うなだれるように閉じた花も良いがやっぱり開いた花の方が絵になるから今度は良く晴れた日に再び森を訪れてみた。

陽光降り注ぐ雑木林の中でキクザキイチゲは地上一面に見事に咲い

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令和の歳時記 シマヘビ

令和の歳時記 シマヘビ

小学生の頃は友達とヘビを捕まえて振り回して遊んだ記憶がある。

純粋無垢だった少年は疑うことも知らず目に入る物すべてをありのまま受け入れたのだろう。今は無理だ。この季節の水田は嫌になるほどヘビに出会う。

その度に悲鳴を上げ飛び上がってしまう。しかし今回、わたしはとても貴重な体験をした。最初は恐怖、最後は祝福、そんな出来事だった。

田んぼの畦道を歩いていると前方にシマヘビが体を伸ばして水に浸かっ

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令和の歳時記 ハルリンドウ

令和の歳時記 ハルリンドウ

季節は次々と巡り行く。その季節の中で一番快適に過ごし易い季節は5月なのではないだろうかと私は個人的に考えている。

熱くも寒くもない太陽の温もり、そしてたおやかに流れて来る風が心を和ませてくれる。一歩森に入ればまた気持ちが爽快になる。

青空と同調して美しい花々が咲き乱れている。特に私の目を奪って感動させるのはハルリンドウの群生だ。

秋に咲くリンドウは単発的で色も紫っぽい。しかしハルリンドウは森

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令和の歳時記 フジハムシ

令和の歳時記 フジハムシ

テントウムシより一回り小さい楕円形で小豆色の光沢ある甲虫である。名前の通り“フジのハッパを食べるムシ”である。

人間の勝手な見解でフジの葉っぱを喰い荒らす害虫とされている。フジの花が咲く前の小さな新芽(ツボミ)がこの虫そっくりで面白い。

『花と虫』果たしてどっちが生き残り戦略を優位に運んでいるのか興味を惹く。新芽の形状がフジハムシに似ているのはこの虫が擬態し、天敵から身を守るのに有利からであろ

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