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休日、江ノ島で

先日、思い立って江ノ島に行った。

中津宮、奥津宮、龍宮、辺津宮の順で見て回った。

沢山の石段を登ったり降りたり。

これは、私が最近続けている週末の運動にカウントして良いと思う。

犬まで石段を必死に登っていたのには驚いた。
散歩のルートなのかな。

飼い主よりもしっかりとした足取りで石段を昇る
ビーグル犬のプリプリとしたお尻を眺めながら、
必死に昇りきると、額に心地よい汗が滲む。

階段の一部

中津宮でおみくじを引いたら大吉だった。
ここ数年大吉を引くことがなかったので、嬉しい。

龍宮は、龍が祠のような場所に乗っていて、
中には鏡が祀られていた。

祠の上に龍がいる龍宮

祠の中に入ると、少し不思議気持ちになった。

小さな暗い穴の中に、鏡とお供えものがあって、
柏手を打つと、よく響いた。

ちょっと異世界っぽかった。

龍宮を参拝し終わって、さらに奥へ進むと、
洞窟がある。

洞窟へと続く道中に現れた海岸で、海風を胸いっぱいに吸い込んで、伸びをした。

少しだけ、海水に手を浸してみる。生暖かい。透明な水溜まりの中に、藻や、小さなカニの脱け殻がふよふよと漂う。様々な貝が岩に張り付いている。

水溜まり

洞窟に辿り着いた。
長い洞窟の終着点には、江ノ島神社発祥の地がある。

発祥の地に行くまでの途中、
キャンドルを貸してもらうことが出来る。

キャンドルを手に持ちながら、暗い洞窟を進むのは、ちょっとドキドキした。

キャンドル

小さな仏像が並んでいたり、俳句の刻まれた石があったり、洞窟の中は神秘的だった。

洞窟の岩壁から染み出た水が何ともいえず涼しげで、今日は天気も良かったから、気持ち良かった。

探検気分を味わえた。洞窟ってロマンがあるよね。

暗い洞窟から出ると、周りの海は、太陽にキラキラ反射して清々しい。

晴れた日の海って、本当に気持ち良い。
本当に綺麗。

光輝く海



同じ場所でも、天気によって印象が全然違うな、と思う。

頭上をトンビが舞う。
トンビなんて普段はあまり見ないから、
お腹の裏までまじまじと見つめてしまう。

トンビ(午前中に撮影したので、曇っている)



たこせんや、ソフトクリームを食べ歩きしていると、トンビに奪われることもあるそうなので要注意だ。


私は昼ごはんに、好物であるラーメンと、
蛤の焼き物を頂いた。(お酒は飲めないのでナシ)

蛤の焼き物

見晴らしの良い店の窓際で、海を眺めながら頂く。

江ノ島には、欧米人や中国人等、外国人も多かった。英語や中国語があちこちで飛び交っている。

欧米人の男女3人組がたまたま私と同じタイミングで移動していて、お昼ご飯のお店も偶然同じだった。

観光地では、不思議な縁を感じる。

私もその日たまたま観光に来たイチ日本人にすぎないし、彼らとて、たまたま同じ日に、同じタイミングで外国から観光に来たにすぎないだろう。

何かを見て、素敵だなあとか、すごいなあと思う気持ちは一緒だし、見る場所や、回るルートも一緒。
この瞬間は同じものを見ている。

そう思うと身近な存在に感じる。

不思議な縁。

カップルも沢山いた。
私はカップルを観察するのが大好きだ。

彼らの会話や仕草、着ている洋服等を観察するのは楽しい。
若いカップルからは、青春の香りがして、
こっちまで楽しい気分になる。

江ノ島に来ているカップル達は皆おおらかに見えた。
江ノ島という場所がそうさせるのかもしれない。
会話も大きな声でするから丸聞こえだし、
服装も緩やかな気がする。

腰パンしたズボンから半ケツを出している彼氏の手を引っ張りながら、参道の階段を昇る彼女の姿が頼もしいカップルもいた。

カメラ片手に1人でふらふらしていたので、
私は周りから浮いてしまわないか心配だったけれど、同じように1人で来ていた女の子が、
私がお参りしていたら、参拝の列で隣に来たり、

カメラ片手に1人で散策している男性や、
外国人もいたので安心した。

土産物屋には、珊瑚の塊が売っていた。
何か惹かれるものがあって、少し欲しかったけど
飾る場所がないから辞めた。

代わりに来年使う箸を買った。

帰り、小腹が空いて、レストランでタコの唐揚げとホタテのバター焼きを食べた。

お店の人に「え?」っていう顔をされて、
「飲み物は?」って聞かれたけど、飲み物はいらないと言った。

おつまみが好きだけど、お酒は飲めないのだ。

それでも、沢山の階段を昇ったり降りたりして運動し、海からの潮風に程よく吹かれていると、少し酔ったような気になってくる。

夕方、江ノ島水族館の脇から、浜辺に出た。
(江ノ島水族館には行ってないのですが)

我慢できず、靴と靴下を抜いて裸足で砂浜を歩いた。そのうち、足だけでも海に浸かりたいという欲望を堪えきれず、足首まで、海水に浸した。

私の足



透明な水が、細かい砂をサラサラと運ぶ。
何十分かそうして波と戯れていると、
だんだん波の引きが強くなってくるのを感じた。

波が引く瞬間、足が海へ引っ張られる。
砂の中に足が沈む。

地球の引力に少し怖くなって、引き上げた。
サラサラとした乾いた砂をひとしきり歩き回ると、足も大体乾いてきた。

こびりついた砂は、手で払い落として、
靴下と靴をもう一度装着する。

海は低くなった太陽に反射して、美しかった。

輝く海 夕方ver



心地よい疲労感に包まれながら、帰りの電車に揺られた。

私の思い違いかもしれないけれど、
神奈川の若者は、距離が近い気がする。

東京だと、電車に空いているスペースがあれば割かし距離をとって立つと思うのだけれど、
神奈川に入ると、スペースは沢山あるのに、やたら近くに立ってくる気がする。

別に嫌ではないのだけれど。
やっぱりおおらかなのかな?

そんな感じの気持ち良い休日。










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