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人間関係と言葉の力

疲れると、許容範囲が狭くなる。
ちょっとのことでもイライラしてしまったり、

人生がどうでもよくなって、なげやりな気分になるのも疲れてる時だ。

疲れるのって、肉体的によりも、
精神的に気を遣いすぎたり、
周りの影響を受けたりして、疲れた時の方が
長く引きずる気がする。

職場って、その仕事をするためっていうのももちろんあると思うのだけれど、

一番は、人間関係や組織の仕組みについて、
身を持って学ぶ場所だなあって思う。

何をするかよりも、
どんな場所にでもある人間関係のいざこざや、
嫉妬や誤解、助け合いや思いやり、

そういうものに費やすエネルギーは莫大で、

人が集まって働くために必要な組織の仕組みの中がどんな風になっているか、
その中でどんな風に生きていくかを学ぶ場所なのかもしれない。

先日、テレビでルワンダの部族間での大虐殺についての番組を観た。

ラジオから流れるある特定の部族を殺すよう煽動する言葉によって、人々は何十万もの人を殺した。

ラジオやテレビが普及していない村だったけれど、
たまたまそのラジオを聴いた若者等により、
口頭で噂は広められ、大虐殺にいたったらしい。

「言葉」の重みを感じる。

条件が揃えば、人は簡単に煽動されてしまう生き物なのだ。

殺さなければ、自分が殺されるという環境になって、殺してしまった人もいたようだ。

職場や学校等、人が集まる場所では、
令和になったって、噂話は絶えないし、
(自分もしてしまう1人だ)

その人その人の立場や見方、感じ方で、
誰かの印象は大きく変わるけど、

誰かの一言で、ハブられたり、
いじめられたりするということが今も起こっている。

誤った噂や、誤解された情報で苦しむ人もいる。

噂や言葉は自分が思っている以上の重みや
影響力があるのだな、と思う。

春、人事異動で、フラットで思いやりのある空気清浄機みたいな(笑)大先輩が、私の部署に来てくれた。

上司が面談の時、その人が来たことで、
職場の空気が変わったと言った。

私も、その先輩と接していると、気持ちが軽くなるのを実感している。

先輩は、悪口をほとんど言わないし、
愚痴を言うとしてもエネルギーが軽い。

物事を悲観的に考えないし、
人の悪いところばかりを見ない。

休憩時間の雑談は、お互いに大好きな本の話で盛り上がる。

言葉って、影響力がある。
言葉に乗せる力も大きい。

それを実感させてくれる毎日だ。





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