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正源宗之の雑歌詩集より 『問題』

背中に大きな包みを背負い

足音しのばせやって来る

気付かぬ内に包みを置いて立ち去った 小人のようだ

目を凝らし後を追ったが見失う

包みを開けたその中に

小さな問題が一杯詰まってた

今まで気にせず捨て去った一つ一つの小さな事を

そんな小さなその事がやがて大きな問題に

そうだ大きな問題も その時利害がないかぎり

あまり問題にしない

悲しい人間の性なのだろか

これから起こるどんな小さな問題も

十分考え処理したい

     正源宗之 『問題』


(正源の娘のひとり言)

やっぱり正源は風刺の人です。
現在ある問題も
正源が生きた日の問題も
人は変わらぬものなのでしょうか
人間の性なのでしょうか

どのようにとらえていただいてもかまいません
正源は面白い


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