見出し画像

人間関係と自分を楽にしてくれる1冊 〜あなたはもう、自分のために生きていい 〜


言いたいことも言えない世の中。
まさにpoisonな現代なのは実感大ありでしょう。

言えないだけでなく「本音を受け止めてもらえないかも」という気持ちまでプラスされた世の中なのは何となくでも実感湧きますね。

っていう前置きはこの辺にして。
そんな「本音が言えない」「これ私のせいかな」のような気持ちから解放される。そんな本を読んだので感想書いていきます。



Poche 著

あなたはもう、自分のために生きていい


この本は、生きづらさを感じる世の中、人に寄り添ってくれるようなアドバイスが数多く書かれた1冊です。
「自分を苦しめてきたものの正体」が分かること間違いないでしょう。

著者のPoche(ポッシュ)さんは精神科クリニックを経て独立。
現在は人間関係、親子問題、機能不全家族専門カウンセラーとして活動されている方です。


この本は

1. 思い込みを捨てる
2. 他人に振り回されるのを辞める
3. 嫌いは嫌いなままでいい
4. 弱いあなたはダメではない
5. 幸せになっていい
6. 心をリセットする方法

という6ステップで生きづらさの正体に向き合っていく形式となります。

さらに、1つ1つが読みやすく区切られているので「ここ読み返したい」という所に戻りやすく、気分落ち込みすぎて手間のかかることしたくない人でも軽く読み返せてアドバイス得られるという神がかった1冊です。

語りたい項目多くなってしまうので私個人的にこれは重要かな?と思った点だけ軽くピックアップする形で進めていきますね。

前置き長くなったので始めていきましょう。




生きづらさの大まかな原因


この本は人間関係が問題というのが軸のように書かれていますが、特に多い要因が親との関係という印象を多数受ける。

自分という生き方を形成する時期に親や周りから受けた影響は計り知れないということです。


威圧的な人の言うことを聞いてしまった。
相手の望みを予想する癖がついてしまう。
自分より相手優先になる。
みんなの愚痴は聞くけど自分の愚痴は言わない

という経験は誰しも心当たりがあるかもしれません。

子どもの頃に身につけた「いい子」が、大人になったあなたを「生きづらく」させています。

39ページ


これが1種の防衛反応だったということです。
これは私自身も心当たり大ありです。

学校でも内気よりだったので威圧的だとやはり逆らう気持ちになりませんでしたし。
親子関係も同じですね。
ある意味「自分の生死を左右する人」みたいな所ありましたので(あくまでイメージ)

「親の期待に応えねば」や親の「手のかからなかった」というすれ違いはこうして起こるという訳ですね。

そのような説明が本書の至るところに書かれています。
その対処法として

子どもの頃必要だった「いい子」というスキルがあなたを苦しめているのなら、大人になった今のあなたは「もう使わない」を選ぶこともできます。

41ページ

とも書かれています。

考えて見れば介護資格があっても「介護職しか選べない」訳じゃないよな〜とも思いますし。

「いい子」というスキルを選べる側という主導権さえ意識すれば人生変わる1歩を歩める!というのがこの章のポイントです。



我慢してもいつかは限界がくる

まわりの影響で自分の気持ちを我慢していた人に多いのが、まわりから見て「急にキレた(震)」のような状況があるみたいなシチュエーションと思えます。

これは普段、表面上はニコニコして抑えていた人の我慢ラインが限界突破し火山のごとく爆発したというのが原因です。

今まで意見抑えたり反論しなかった分、相手に与えるダメージも大きくなりがちです。

ただこれは自分視点だといい点だったりもします。

「キレるのをやめなきゃ」と頑張るのではなく、普段穏やかなあなたをキレさせてしまうような人から離れるように頑張ってみてください。

104ページ

相手からすれば急でも
自分だと「起こるべくしてついに爆発した」ということです。

我慢が限界を迎え爆発した時は「よく怒る事ができた」と自分で自分を褒めてあげる方がいいというのがおそらく著者の伝えたい意見だと勝手ながら想像しました。

それでも爆発するほどの環境というので明らかに自分に害が及ぶのは大問題でしょう。
つまり怒りを抑えるのではなく原因そのものを物理・精神的に離すのが重要というのも私が感じた重要ポイントでした。




「そう言えない環境」が原因の場合もある


先程の続きになりますが言えなかったのが環境という場合も大半だそうです。

相手側は

・もっと早く言えよ
・なんでここまで我慢した?

とか無責任にいってくるのがテンプレートでしょう。

ただそれは、あなたが悪い訳ではないので自分を責めない方がいい。
むしろ1人で頑張ってきた自分を褒めてあげてください。

「言いたいけど、言えるような環境ではなかった。ここまで耐えるしか選択肢がなかった。そんな環境でよく頑張った」と自分を褒めてあげていいのですよ。

109ページ

それほど人間関係や環境が、人の運命を左右することを知れてよかった。

私も似たような経験アホほど心当たりあるんで。

本当に必要なのは「みんなと仲良く我慢」じゃなく「感情に善し悪しもない」という事を実感することだと本書の中でとくに印象に残ったページです。




自分を大切にする人だけを大切にせよ

これも先程の「みんなと仲良く」に通ずる点ですが苦手な人がいることは何ら不思議なことではないというのも誰もが抱える事実でしょう。

嫌いな人、苦手な人がいることはごく当たり前のことではあるものの著者が気をつけるべき点として嫌いな人に好かれようとする行為はNGとのこと。


本書の例えで

・夏休みは残り2日
・読書感想文はノータッチ

のシチュエーションでもし大好きな人(憧れの人、初恋の人、推しでも何でもいい)から電話がきて「悲しいことがあったから1時間くらい話を聞いてほしい」と言われ、好きな人は心が楽に、私も幸せになるでしょう。

これがもし「大嫌いで苦手な人」なら逆に気分は最悪でしょう。

どちらも " 自分の時間 " という資源を削った事には変わりなくとも気分は天地ほどの差でしょう。

自分としては手を止めてでも「この人を救えてよかった」と思える人に時間を使ったほうが、かえって読書感想文をやる時のモチベーションは高く保てるはず。


そしてどちらも相手にとっては " 私を助けてくれた "  と思うでしょう。
好きな人ならいいですが、嫌いな人に好かれるという状況は想像だけでも最悪としか言いようがない

しかも自分が死ぬまでの間の時間の一部がその人のために消えるほどバカバカしいこともないでしょう。

そう考えれば自分が大切にしたい、自分を受け入れてくれる人にそのリソースを割いたほうが何倍も幸せなはず。

複数の会社と自由に契約を結べるフリーランスという働き方も「働く相手を自分で選べる」という面にメリットがあって相手(それと見積もり条件)で選んでいるはずですし。

それほど人間関係というものは人生において超重要というわけです。




本当の自己肯定感とは


キリがいいのでこの章で最後にします。

「 自己肯定感を上げたい 」と願った人は私ふくめ数多くいるのではないでしょうか?

冷静に考えりゃ"自己肯定感って上げるもクソもあるのか?" と思ってしまうがこれは正解だった。

自己肯定感は、「どんな自分でもOK」という感覚のこと。
自信がない自分を全否定したり、否定から抜け出すために無理やり自信をつけたりするのではなく、自信がないのも自分と受け入れ、「今は自信がないほど落ち込んでいるんだな」と思える状態のことなのです。

120ページ

できない自分を受け入れられないと悩むくらいなら、「できない自分を受け入れられなくていい」と割り切ってしまいましょう。できない自分を受け入れられないなら、「できる自分」を目指してもいいのですから。

121ページ


本当の自己肯定感とは


【 どんな自分も受け入れられる自分 】


まずは自分だけでも、自身を否定せず味方でいることが何より大切です。

まわりにデキる人がいても「俺は俺だァ」くらいのマインドでいることが大切ということです。

仮に自分が周りよりポンコツだなぁ〜と凹んだとしても自分にできること、自分の得意分野を活かせば誰よりも活躍できることでしょう。
これは先程の環境の話にもすこし関係しますが。
人間は置かれる環境次第で力を発揮できるか否か決まります。

私も客に直接営業したりヒアリングするのも、電話業務ではエゲツいくらいポンコツです。
おそらくサラリーマンとして真っ当に働くという言わば " 社会のレール " には乗れないと思いながら生きています。

しかし、正攻法では社会不適合者と呼ばれようともフリーランスや法人主としてサラリーマン以上に稼いでいる人が社会にも多くいることも知っています。

彼らも自他ともに認める社会不適合者といっている方多く占めますが動画編集やWebライター、エンジニア。そしてタレントやYouTuberもサラリーマンとしてでも活躍できる人もいると思いますが基本言われたことができない人も多い職業だとよく耳にします。

世間体でみれば社会不適合者かもしれませんが彼らは自信をもって活躍されいます。
おそらくそれも私は私!という自己肯定感を持っているからでしょう。

私ふくめ、まずはどんな自分も認めてあげる事から前向きな人生を歩んでいきましょう!






と、いい感じのシメっぽい所で終わりにしましょう。

私自身、気分落ち込みdayが続いてしまい休日跨いでも凹み続いてしまい、ふらっと寄った書店内でこの本を見つけて読ませていただきました。

人が凹みやすくなる経緯からどうやって自分を認めてあげるか?という解決するためのヒントがこれでもか!ってほど書かれていて救われたような気分です。

まさに読む精神安定剤でした。

とは言いつつ読む前から理不尽なことがあったら心の中で「知らん、俺は俺や!」と常々言い聞かせていたので新鮮ではなかった。
ものの自分のやり方は正解だったとスッゲー心が楽になりました。


他にも

・子ども時代の思い込みの正体
・「誰にでもいい顔する」ことの原因
・これが出ると、頑張りすぎのサイン
・自分軸と他人軸の違い
・しんどい時のサイン
・人が簡単に泣けなくなった要因
・自己肯定感を上げてくれる優しい言葉

などピックアップしきれなかった項目盛りだくさんでした。

・最近まわりの人間関係が辛い。
・「私この世に必要なのかな」が脳内ループ
・私なんか、、と思ってしまう。
・自分を大切にできていないかも?
・自己肯定感と改めて向き合いたい。
・「生きてるだけで偉い」と褒めてほしい

など日常生活でメンタル的な悩みを抱える方、そうでない方も是非一読してほしい1冊です。




他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
週の後半(主に金曜辺り)に投稿しております。





P.S
読む本を決める時にYouTubeの要約を参考に選ぶ時も多いけど、最近は書店ノープランでまわって取った本をメインにする事も多くしていて。
この本もその内の1つ

だったものの

特に参考にしているフェルミ漫画大学様に数日先越されてめっちゃ悔しいイィ泣ってなった。
特に競ってるわけでもないけど。
(向こうからすればマジ知らんがな案件ですね。)

投稿が月曜だったんですが。
先週末読み終えてこの投稿も火曜から着手予定にしていたので先越されたのちょっと気まずい汗

作ってから動画の方拝見すると「同じ本でも人によって紹介点って変わるな〜」とも改めて考えさせられて面白いとも思った。

というだけのお話。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,568件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?