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おもったより皆稼げてないよ【「29歳貯金ゼロ年収300万!このままで大丈夫か!?」と思ったら読む本】岡村聡


おはよう・こんにちは・こんばんわ


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


今回紹介するのは



岡村聡 著

「29歳貯金ゼロ年収300万!
このままで大丈夫か!?」
と思ったら読む本

直接リンク貼れなかったので
こちらからAmazon飛べます


この本は、20代終わり際の人をベースに「生涯かけてお金とどう向き合っていくか」をストーリー形式で学べる。そんな1冊となっています。


貯金どうすればいいか分からない
お金の管理ってどうすんの?
人の平均的なライフプランが知りたい
お金基準でライフシミュレーションしたい

など抱えるアナタにおすすめです。


著者の岡村聡さんは経営コンサルタントをされている方で、株式会社S&S investmentsというセミナーや書籍発行を目的にした会社を妻と共に経営されています。
(本書巻末と下記参考)





本書は29歳で貯金ゼロの主人公であるムダ蔵、その彼女(後の妻)であるマネ実の2人を基準に貯金〜老後までどのようにお金と向き合っていくのかをストーリー形式で解説していく構成となっております。

1.貯金
2.結婚
3.出産・子育て
4.キャリアアップ
5.資産運用
6.老後の準備
7.資産の取り崩し

の7つを軸に話が進んでいきます。



ひとつひとつ解説するにはボリューム多めなので前半部分を基準にすすめてまいります。


それでは解説していきます。


※本書は2012年出版もあり、今と状況が異なる点もあるかと思われます。
個人的には「ライフシミュレーションの参考」という意味で読んでいただければと思います。




◆一刻も早く貯金習慣を身につける



それではまず、世の中の人がどれほど貯金しているのかを確認しましょう。

2012年時点では年収300万円以下のほぼ半分が20代後半とのこと。
ただ、平均年収の現象割合が少ないのも20代後半と書かれています。

これが年齢が上がるにつれ収入が減ると本書では書かれています。

そして20代で独身世帯の人の半分が貯蓄をまったく持っていないと書かれていますし、30代を前にして100万円以上の貯金がある人は、そもそもの貯金習慣が身についているということになります。

対策としてはベタかもしれませんが、
家計簿をつけて収支を把握することこそ最大の近道というわけです。

・レシートをなるべくもらう
・飲み会などの貰えないものは1000円単位で把握する。
・10円、100円単位で細かく記入しない
・毎日きっちり付けようと思わない
・項目は10個までにする

このルールで書いていけば継続はしやすいかと思います。

家計簿をつけはじめるタイミングで自分が税金、年金・健康保険の保険料をどれくらい支払っていて、毎月の手取りがいくらになっているのかを把握して下さい。
(中略)
節約をするときは、「固定費→変動費」の順序が鉄則です。

29ページ

固定費の見直しは「使っていないサブスク」「家賃交渉」など決まった額で毎月削られるものを減らすことに繋がるので目に見えて節約に繋がりやすいということです。

話が広がりましたが、早いうちから少しでも貯金の意識をすることが大事ということになるのです。




◆みんなそんなに稼いでない



次は、世の中実際どれほど高収入な人がいるかについて触れていきましょう。

あくまで当時ですが、約7割の未婚女性が希望する結婚相手の年収が500万円を希望されているとのこと。
さらに4人に1人は年収700万円以上を希望されているとのことです。

やはり結婚願望あるかたの希望年収は高くなる傾向にあるように見えます。

そんな結婚願望ありな方に残酷な現実を突きつけることとなりますが

30代前半で年収700万円以上の男性は約7割が既婚です。高い年収の男性と結婚したいと考えている女性は、ただでさえ該当者が少ない上に、かなりの割合の人が既に結婚してしまっているので、厳しい競争となることを覚悟しておかなければなりません。

58ページ


冷静に考えればお分かりのとおり、男性ひとりの力で高収入を稼げている人はそんなに多くはないのです。
そこらじゅうにゴロゴロいるのなら理想の相手を見つけることなど容易いはず。

おそらくですが、結婚適齢期をすぎても相手が見つからないパターンのひとつが「高すぎる理想」なのかもしれませんね。

結婚相手に過大な期待値を押しつけるのではなく、自分もがんばって、一緒に目指す生活を実現していく姿勢も大切です。

61ページ


本書の2012年と比べて、現代はただでさえ給料が上がりにくい世の中かつ不安定な時代です。

玉の輿という理想は極力捨てた方が気が楽な時代とも言えます。


これから先の時代は「共働き」を前提にお互いで支え合う考え方が大切ということになります。




◆結婚式費用はそこまでかからない



結婚について特に頭を抱える費用の代表格こそ
「結婚式をあげる為の費用」でしょう。

2011年時点で、首都圏の結婚式の平均費用は約360万円とのことです。

これだけ見ると頭クラクラすることでしょう、、

しかし驚くことにこの費用を実質タダにする裏技があるとのことです。

それが、御祝儀と親の援助です。

披露宴の平均的な招待人数は約70人で、ご祝儀総額の平均は約220万円であることがわかりました。また、平均して約150万円を、披露宴の開催にあたって両親から援助してもらっているようです。
この両者の金額を足し合わせると、結婚式にかかる平均費用とほぼ同じであり、多くの人が自己資金をほとんど使わずに結婚式をあげていることがわかります。

64ページ

しかもクレジットカードで先払いするなら上記の手段を的確に使えますし、ポイントやマイレージで新婚旅行や新生活が格段に安くなる場合もあるのです。

ここでは割愛しますが、新婚生活にかかる初期費用は約100万円と言われています。

ただでさえかかる費用に対抗するための知恵として覚えておくに越したことはないでしょう。

余談ですが、結婚式をあげた夫婦の離婚率は低いというのを、後々紹介する予定の本でチラッとですが拝見しました。

検索してみましたが確証的なのは見つかりませんでしたが、近いものは見つかりましたので参考にあげときます。


この項目を見ると「結婚式挙げないほうが節約になるんじゃね?」と思うことでしょう。


個人的には、人生の本質は「幸せを実感する」ことだと思うので、値段以上の体験を極論自費かけずに実現できることを頭に入れておくことは大切だと思います。

この人と幸せになりたいと思える相手がくることに備えながらお金と向き合うのも人生選択のひとつだと私は思います。


◆子育ては「夫婦2人で協力」


これは言うまでもないだろう話ですが、結構軽く扱われがちなイメージですので触れていきましょう。


2つ前の項目で触れた「共働き」にも関係する話ですが、
お互い働くのもあり忙しい状態でしょう。
そうなると家事や育児は2人で補いあう必要性が生まれます。

男性は育児や家事にかかわるべきではないという時代遅れの考えは捨てて、夫婦があらゆる面でのパートナーとして一緒に生活を形作っていくという意識を、男性サイドも持つようにして下さい。

97ページ


過去のイメージとしては夫が家事・育児に加担しない風潮が着きがちでしたが、言うまでもなくそれは過去のもの、いや まかり通っていた当時ですらおかしな話です。

片方だけにすべて任せてしまうと疲労困憊で不満がたまり、さいあく離婚という形にも行きついてしまうのです。

もちろん料理の得意不得意など真価を発揮しづらい分野など片方の弱点として持っている場合もあるでしょう。

その場合でも「今の自分にベストを尽くせること」を穴埋めしていく努力は必要だと読んだ上でわたしが抱いた感想ですが思いました。

「料理は妻と比べて不得意だけど掃除や皿洗い、オムツを変えることはできる!」
「旦那が家事、空き時間で子どもの面倒見を頑張ってくれてる分、わたしが他点を補う!」

お互いのできる範囲から補いあう形からでも進んで行くことは大切だと学ばされました

想像込で本書内容からズレましたが、お互いが時間を共にするという認識を全てにおいて持つことこそが結婚生活なんだなと実感させられます。




◆「日本の健康保険」は非常に優秀



最後は生活するうえでの課題である「保険」について触れていきましょう。

世の中に腐るほどある保険商品。
その中で特に迷うものこそ「生命保険」でしょう。

保険に入ることは常識のような風潮ですが、
極論いえば民間の生命保険にわざわざ加入する必要はそんなに高くないとしたら?

世の中には、学資保険や変額年金保険など、生命保険の機能を含んだ複雑な商品が数多く販売されています。これらの商品は、掛け捨ての生命保険が、「保険料が一切戻ってこないことが惜しいと感じる心理」をうまくついています

102ページ

それと掛け捨ての生命保険も注意が必要で
「働き手が入院してしまうリスク」などに対応するため多くのオプション付きの高額商品が存在するからです。


ここまで聞くと〔 じゃあ生命保険に入らないならどうしろってんだ? 〕というアナタの心の声が聞こえましたので解説します。


それが健康保険というもの!

おそらく耳にしたことあるかもしれない
高額療養費制度というものです。

分かりやすく説明するなら。
治療費に100万円かかったとしても、自己負担額は約9万円になるというものです。

本書のターゲットである20~30代で100万以上の医療費がかさむ確率は低いことでしょう。
仮にかかったとしても、ある程度の貯金があれば公的な健康保険で充分に戦えるというわけです!


闘病をふくめて先の未来なにが起こるか分からないものです。
その為にも、将来に対しての備えやお金にまつわる知識は大切なんだと本書から学びましたね。



『まとめ』


◆一刻も早く貯金習慣を身につける

貯金ゼロから連想できるとおり、少しでも貯金習慣をつけていくことが大事。
その為にもまずは家計簿で収支・固定費・変動費などを把握していくことから始めていきましょう。



◆みんなそんなに稼いでない

女性が結婚相手にかかげる年収500~700万は高値すぎる花。
稼いでいるにしても既婚者が大半だったりと狭き門なのである。

つまり稼げていない我々男たちが絶望するにはまだ早いということ。
今は夫婦で家計を支え合うのもスタンダードな時代なのだ。

婚活中の方たちも旦那に本願せず、共働きで世帯収入をあげていく認識にならなければ、結婚生活は夢のまた夢になる可能性があるということを肝に銘じよう。



◆結婚式費用はそこまでかからない

結婚式にかかる費用は2011年時点だが約360万円。

これだけ聞くと高額で怯みそうになるものの、ご祝儀と親の援助で賄えることもあるのでカップルが支払う費用は思ったより少なくなる可能性だってある。

ポイントの貯まるクレジットで支払えば、マイルで新婚旅行に行けたり、結婚生活の費用に当てることだって可能となる。

費用という面をぬいても結婚式は一生モノの思い出。
この知識ひとつで挙げずに後悔を避けることだってできるのだ。


◆子育ては「夫婦2人で協力」

「夫は仕事一筋」は過去の遺物
というより、これがまかり通っていたのが不思議なもの。

共働きが多くなったいまは育児・家事を分担して解決する時代。

妻がミルク与えたりオムツかえてる間に、夫は洗濯や掃除を進めたりのように、お互いできる範囲でも家庭のタスクを補いあいながら解決していくことが大切なのです。



◆「日本の健康保険」は非常に優秀

世の中には保険商品がわんさか存在します。

保険とは複雑だったり買う側の心理をついてくるものがあったりと、、、

冷静になればハッとさせられる話。
日本は『 健康保険 』というセーフティネットがある。

高額療養費制度という自己負担額が少なく済む仕組みもあるし、さらには闘病を想定し、貯金や投資を計画していくという手だってある。

そういう意味ではお金を備えておくことは先の不安や将来の不幸を避けることのできる生存戦略のひとつになるのだ。



といった所で終わりにしましょう。


他にも

・今すぐやめたほうがいい「3つの習慣」
・婚約指輪の「給与3ヶ月分」を真に受けるな
・離婚原因の意外な理由
・生活費1年分の貯金の重要性
・金融商品を選ぶコツ
・転職は35歳までに決めよ
・住宅選びのポイント
・「分散・積立投資」のはじめ方
・「平均寿命」の本当の意味
・「老後すぐの資産運用」はNG


など触れていない点盛りだくさんとなっています。

今更ですが、投稿時点で本書の出版から12年も経ったので、その間に増税や物価の高騰、収入の減少などで当時より入ってくるお金は体感減ったようなイメージです。

投資の情報も今より少ないなど調べこんでる人にとっては物足りない認識される場合あるでしょう。

それでも貯金・投資・ライフプランの想定におおいに役立つ1冊となります。


貯金・結婚・育児・老後など不安かかえる方にオススメな1冊です。

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他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。


いつもは【余談】を書いていますが制作都合上で割愛させて頂きます。


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