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2023/8/21 二重線で否定された心電図

これは問題ないと言われた原因不明の動悸が不整脈と診断されるまでの経過を書いていく記録です。

前日ジムで運動してから頻脈を伴う動悸が繰り返し起き、救急外来を受診しました。血液検査、心電図検査で問題がみられず、ジムで運動したことが何かしらの刺激になり動悸が起きたのではないか、一時的なものだろうと言われました。
帰宅してから起き上がるのも辛いくらいの疲労を感じました。その後は動くと心拍数がパッと上昇するけれど動悸は起こらず、夕方には家事をできるまでに回復しました。一晩寝れば元通りになると思っていました。


朝起きたら動悸

6:30   起床。1階に降りて洗濯したり朝食の準備などをしていました。
6:55   急に動悸を感じてアップルウォッチの心拍数をみたら143回/分まで上昇。横になって安静にしたら5分位で落ち着いたのでほっとしました。

昨日で終わりではなかった、一時的なものではないかもしれない、そんな不安が頭をよぎり病院へ行こうと思いました。午後から仕事だったので午前中に受診する事にしました。

最寄りの循環器内科は徒歩圏内。
9時前〜病院に向かうためゆっくり歩き始めました。
9:03   動悸。心拍数は132回/分まで上昇。途中で動けなくなったら困るのでタクシーを呼びました。

Bクリニック(循環器内科)到着。待合室は患者さんでいっぱいで人気のあるクリニックなんだな、と思いました。問診票に記入し前日にA総合病院で受けた血液検査の結果を渡しました。まず診察室に呼ばれて症状の経過を伝えた気がします。先生は話を聞いてくれて「昨日出来なかった部分の検査を追加でしましょう。」と言ってくれました。その後血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査をしました。

これは何かの間違いです

再び診察室に呼ばれました。まず血液検査の結果を渡されました。
「あなたの年齢で動悸の症状が出た場合は、貧血とか甲状腺の病気を疑うんだけど、昨日の血液検査では貧血もないし、今日追加で甲状腺のホルモンとBNPという心不全の時に上昇するホルモンの値を調べてみたけどどちらも問題ないね。」

次に胸部レントゲン検査の結果をみました。私には紙に印刷したものを渡してくれました。
「心臓の大きさも正常だし、大きくなったりしていないね。肺もきれいだね。」

最後が心電図でした。
「心臓の病気は血管の中がドロドロして動脈硬化で血管の中が狭くなって起こるんだよね。あなたはそんな年齢ではないし、昨日の血液検査でコレステロールや中性脂肪も正常値だったから心臓の病気は考えられないよ。」
心電図には解析結果も記録されるのですが、そこには心筋虚血(心臓の筋肉に十分な血液が行き渡っていない状態)と書かれていました。先生はそこに2本の線を引いて言いました。
「だからね、これは何かの間違いで、あり得ないんです。」

Bクリニックで二重線を引かれた心電図

せっかく検査で正常ではない結果が出ましたが、心臓の病気を診る循環器内科の先生にそう言われたらそうなんですね、としか言えません。検査の機械が間違うこともあるんだな、と思いました。話の流れから検査は終わりかと思いきや、次は24時間ホルター心電図検査を行う事になりました。これは24時間心電図をつけて心臓の状態や心拍数の変化などを記録して解析する検査です。不整脈が見つかる事もあります。

24時間ホルター心電図検査

診察後ホルター心電図をつけました。外れないようにテープでベタベタに固定されました。その後看護師さんから説明を聞きました。
・普段通りの生活をする
・濡らしてはいけないのでシャワーや入浴はできない
・行動記録表に時間と行動を記入する(例 12:00 昼食など)
・症状が起きたらボタンを押して行動記録表に記入する
・翌日装着したのと同じ時刻に受診する
解析に1週間かかる事が多いホルター心電図検査ですが、Bクリニックでは外してから1時間位で解析結果を伝える事ができると言われました。

会計が終わったのはお昼頃。外は暑かったですが帰りは歩ける気がしました。心拍数が上昇する場面もありましたが動悸は起きず、歩いて帰宅する事が出来ました。

出勤できない

14:15   出勤の為準備を始めたら動悸が始まり心拍数は138回/分まで上昇。心拍数はそこまで高くなりませんでしたが心臓の鼓動が激しくて立っているのが辛かったです。もう出勤しなければいけないのにと焦りながらホルター心電図のボタンを押して横になりました。早く落ち着いてくれと願いましたが落ち着かず、少し動くと心拍数がパッと上昇して苦しくなる為職場に連絡し休む事になりました。
15時過ぎてようやく動悸は落ち着いてきました。

アップルウォッチ心拍数(安静にしている状態で計測)

これはおかしい、一時的なものではないと思いました。

幸いな事にホルター心電図をつけている状態で動悸が起きたので、これできっと原因がはっきりするだろう、原因がわかれば治療できるだろう、と前向きに考える事にしました。



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