本気で創作大賞授賞してほしい「文化人」
いまさらだけど、いまさらでもいい。
いまさらでも担がねばならないものがある。
それがこちら、「なんのはなしですか」を叫び続けた コニシ木の子 さんの、創作大賞オールカテゴリ部門 応募作品である。
このタグと知り合ったのは今年の春である。つい最近だ。
大好きな noter 青豆ノノさんのエッセイや、他の方の記事を読んでいて何度か目にした「なんのはなしですか」という文字とタグ。
話の流れでポンと置かれるその文字の威力といったら!
威力というか、脱力感?
必死になって記事を読んでいるときに現れるその文字列に、ふっと鼻から息を漏らす、至福の瞬間。
それが堪らなく良くて、調べたらどうやら「好きにお使いください」という文字とタグらしいので、私もさっそく使わせていただいた。
stand.fm で仲良しさんと一緒に、推しnoterさんについて、ただただ楽しく話しただけの番組を宣伝した記事のラストに、「番組を聞かないと意味不明な内容」を補足し、「なんのはなしですか?」と記事をしめた。
1週間後くらいだろうか。
その記事がUFOキャッチャーのごとく綺麗に回収されていった。
そこで私は「なんのはなしですか」の恐ろしさを知ることとなる。
*
回収先は 「なんのはなしです課」通信 立夏の七通目 だった。
タグがついた記事が回収されることは、コメントでわざわざご挨拶いただいたので知っていたが、設定まではよくわかっていなかった。
なんじゃこりゃ?
私の記事はどこだろうと目次を見ると、49もの記事が通信員によって捕獲されている。
全部読むのは大変だな、と思っているとこんな注意書きに気付く。
なんじゃそりゃ?
ひとりふたりは読みながら、次第に読むフリで飛ばして自分の記事に進む。そして度肝を抜かれた。
記事を回収して紹介するだけではなく、ちゃんと読んで、スタエフまで聴いただと? 一時間以上、あなたの知らない人のことについてベラベラ喋ったのだぞ? 関連記事まで添付してみんなに勧めてくれるだと? どんだけ 暇なのですか 神なのですか!
もちろん、他の方の記事についてもそうです。関連記事まで遡って読んで納得したうえで紹介していたり。 どんだけ……
_人人人_
> 神 <
 ̄Y^Y^Y ̄
さて、神の今までの御業を振り返ってみました。
最初の「通信」で紹介されているのは6名だったようです。
「恋心の二通目」で10人。
「物語の三通目」でも15人程度。
「春雷の四通目」でも17人程度。
まだ目次システムはありませんが、そのころコニシさんは「みんなどうかしている」と思いながら回収を続け、青豆ノノさんにけしかけられて「本気モード」に突入していったようです。
「爛漫の五通目」で目次登場、次に「悠悠な六通目」……タグは一人歩きし始め、どんどん路地裏に迷い込む人は増えていきます。
私の紹介された「立夏の七通目」で49記事。
週を追うごとに目次が長くなり、「到達の十通目」では66記事。
(月いちの通信ではなく、週いちですよ。毎週その紹介記事を読んで関連記事も確認して感想を書いて紹介している)
「到達」と言いながら、いまだに回収は続いています。
今日時点で最新の「想起の十八通目」の記事をご覧いただければ、どれだけエンタメとして急速に莫大な広がりを見せているか、あなたは知ることができます。
この方の目的は何なのだろう?
こんなにも記事が増えて、全部読んで感想を書いて、自分のまともな生活ができているだろうか。心配になります。
そうです。
コニシさんの記事ではいつも、冷静に、路地裏に迷い込んだフリをして回収されていくのを楽しんでいる私たちを、突き放すような文章を書きます。
紹介記事の中でも、慇懃無礼なことをちょくちょく書かれています。
それでも毎回毎回、路地裏にダイブする人が後を絶たない。
それは何故か。
その謎が、コニシ木の子さんの 創作大賞2024応募記事 を読むと、ちゃんと伝わります。理解できます。
コニシ木の子さんが温め続けた思い。
寝る間を惜しんで回収し続けている理由。
無礼な言葉を綴るワケ。
愛すべき、路地裏文化を。
ここまで「なんのはなし」だったかさっぱり皆目見当つかなかったあなたも、いよいよ冒頭、もしくは最下部の記事に飛んで叫ぶときが来ました。
あなたもきっと涙する。
そして一緒に叫ぶことになるでしょう。
夏らしい背景をバックに、ご唱和ください。せーの。
なんじゃこりゃぁぁぁぁー
間違えました。
↑ この記事の内容については、ほとんど触れてないなぁ……
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 サポートしていただいた分は、創作活動に励んでいらっしゃる他の方に還元します。