ニホンミツバチの分蜂から捕獲まで
春になると二ホンミツバチは分蜂の時期に入ります。特に関東地方ではソメイヨシノが咲くとニホンミツバチはたくさんの花蜜を餌にして子供を増やし、満開からおおよそ10日くらい経過すると分蜂の最盛期に入ります。分蜂は一つの群で数回繰り返し、約1～2週間続きます。
下の写真は分蜂時の巣箱の状態です。巣箱には約５０００～１５０００匹のミツバチが住んでいます。花蜜を集める働きバチ、花蜜を巣に持ち帰ってきた蜂から蜜を受け取る係、巣を作る係、花蜜を濃縮する係、お掃除係や交尾のための雄バチも住んでおります。分蜂時にはあっという間に役割ごとにこれを2分させて、旧女王バチがこれから生まれてくる新女王バチのために2分させた片方を伴って巣を出て行きます。これが分蜂です。うまく2分出来なかった場合はどうなるかって？。蜂の任務分担のバランスが崩れて崩壊していくこともしばしばあります。
分蜂が起こると旧女王は手下の蜂を伴ってわずか数分で全てが飛び立ち大空に舞っていきます（下写真）。そして一旦集合場所に集まります。集合場所は木の根元であったり、高い木の上の方であったり様々です。
大空に飛び立った蜂の集合場所は木の裏側の少し暗い部分（下写真）です。ここに一旦集合して、営巣できる場所を探すために探索バチをあちこち飛び立たせます。営巣場所が決まると一斉に飛び立っていきます。
高い木の幹に分蜂蜂球が出来てしまっては捕獲が困難です。そのため蜜蜂に「ここに分蜂蜂球して下さい」と止まりやすい場所を作って捕獲します。下の写真は蜂が集まり始めた状態です。
蜂が集合して分蜂蜂球が出来てからおおよそ12分後位までに女王バチが蜂球に入ってきます。するとミツバチは落ち着き球状（下写真）に集合していきます。ここから探索バチを出していきます。
探索バチが営巣場所を探すとそこに向けて一斉に飛び立っていきますのでその前にネットで捕獲（捕獲方法はいくつかあります）します。
捕獲した蜂群は巣箱に入れます。順調にミツバチが営巣活動を行えば約1か月後には下写真のように巣も成長していきます。巣箱内のミツバチが集まっている場所の温度は約35～36℃です。昆虫の中でもミツバチだけは人間と同じような体温を保持しているのです。
・二ホンミツバチ
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・二ホンミツバチの1年
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・日本人のルーツ パート１～6 https://note.com/lucky_noto321/n/nd852f09fa2e2
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