とあるコンビニ店員の戦い〜お支払い編


あれは数年前の二月の事です。何故、何月か憶えているか…ちゃんと理由があります。
そのお客様は40代くらいの女性と小5くらいのお子さんの二人連れでした。
さて、少し説明が必要なのですが、収納代行サービスというものがあります。紙の払込票をスキャンし、支払って頂くものと、企業から発行された番号を<お客様ご自身>で打ち込んで頂くもの。
このお客様は後者でした。そうして「御手数ですが、番号入力お願い致します」と言った私に彼女はとんでもない事を言いました。「めんどくさい、やって」そう言って、用紙を放り投げてきたのです!おかげで見たくもない個人情報が目に入りました…。端的に述べるととある料金を半年滞納していました(だから二月だと憶えているのです)。
…いや、めんどくさいて…あんたがちゃんと払わないのがいけないんでしょ?とつっこみたいのを我慢し、お願いします、と繰り返すと「やっといて」とお子さんに丸投げし、自分は売り場に行ってしまいました!おいおい…。と思いましたが、お子さんは黙々と打ち込み、承認もし、支払い完了。
戻ってきたお客様の手にはカップ麺が二つ。
私は退店されるお客様の背中を見て、思いました…。
「あぁ、あの人たちはきっと私たち<店員>を同じ<人間>だと理解してないんだな…」
払込に関しては色々あります。
何度、番号打ち込んでも<エラー>が出る。
「電気代ですよっ!!?」と怒鳴られました。
…知りません。私たちはお客様が何の代金払うのか、把握していません。
紙の払込票なら「電気代」とか「電話代」とかわかりますが(嫌でも目に入る為)。
どうもお客様は我々店員が何か操作してる、そのせいで上手くいかない、と思い込んでる節が見受けられます。…そんな訳ないじゃないですか…(脱力)。
他にも「ポイントいくら貯まってるの?」わかりません。

「ポイントって、どうやって使うの?」ポイントカード作った時の説明用紙、読んでないんですか?
etc…
日々、つっこみであります。
つっこみ体質(?)の方は疲れてしまうでしょう…。
私? 私は慣れました。
(嘘です。疲れます)

#創作大賞2023 #エッセイ部門

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