マレーシア、台湾記①

9/25
思い立ったように日記を書いております。
本日は台湾に上陸して7日目。今は台南駅直結のファミリーマートの中にエントランス扉があるヘンテコドミトリーのベッドの上におります。
この旅のことをつらつらと振り返ってみます。

9月12日に日本を出発し、ベトナムで乗り継ぎ、マレーシアへと上陸。ベトナムで8時間のトランジットだったが、街へ繰り出すにはちと時間が足らず、空港で真剣にダラダラして過ごしました。どうしても本場でフォーが食べたくて、空港の中にある「noodle」と書かれた店でフォーを頼みました。フォーに入っている肉の種類?が選べそうなメニューがいくつかあり、私は迷わず「肉てんこ盛りフォー」を注文しました。
いざ、着丼。私、麺類は舌触りが命だと思ってまして、本場で食べたフォーの舌触りたるや至高で、初めてシルクの布団にダイブしたあの夏の日を思い出しました。その後、カフェでベトナムコーヒーを注文。ベトナムコーヒーってなんであんなに美味しいんですかね、私、砂糖の入った甘いコーヒーは基本NGとさせて頂いているんですが、ベトナムコーヒーの甘さはすんなり受け入れられました。10人初めましての人に出会ったら、1人くらいいるじゃないですか、初対面からすーっと楽に話せる人、そんな人に出会った感覚です。一口目はしっかり苦いのに、後から鼻に抜けるあの甘さ、堪らんかったです。その後は何をしていたのかわからないくらいダラダラしました。空港のベンチで横になって寝ていたら、隣のおばさんもあとから横になって寝ていたらしく、起きたら私の頭の真上におばさんの頭があって驚きました。他にはマレーシア行きフライトの3時間前、チェックインの時間になったのでカウンターに行くとまだ開いていないと言われ、よく見たらベトナムと日本の時差が2時間あり、まだフライトの5時間前だったりしました。
ノーモニター、ノー機内食、ノー水分の激安飛行機で日本からベトナム6時間+ベトナムからマレーシア2時間のフライトを経てようやくクアラルンプールに到着しました。深夜1時に到着したため、初日は空港からタクシーで5分のドミトリーに宿泊しました。その前に空港のファミリーマートで日本風のカレーを買い、あまりの美味しさに立ったままガツガツかきこんでいると、僕が乗るドミトリー行きタクシーの運転手さんが「スローリースローリー」と苦笑いしていました。でも私はそんな注意を無視して、飲むように食べてやりました。
カプセルホテルよりちと広いベッドのドミトリーで一泊し、翌朝からようやくマレーシア旅のスタート。また5分タクシーに乗り空港に戻り、空港から電車に乗ってクアラルンプールへ。朝飯時でお腹が空いていたので、ピエール瀧さんがYouTubeでオススメしていたカレーラーメン屋さんへ。マレーシアはカレーラーメンがポピュラーなのか、至る所に咖喱麺(カリーミー)屋さんがありました。歩道にキッチン設備を並べ、そこで調理し店内へ持ってくるスタイル。おばちゃんが作ってくれたカリーミーは本当に美味しかった。細めの中華麺は口に含むとプツプツとほぐれ、ピリッと辛いスープにまろみを与えてくれました。そのお店、歩道にキッチンがあり、炊いたホルモンや茹でた麺も歩道のテーブルの上に置かれているのですが、通りがかったおじさんが、売り物のホルモンを当たり前のように摘み食いしていてカリーミーを啜りながら、私驚きを隠せませんでした。
滝汗をかきながらカリーミーを完食し、クアラルンプールで1週間宿泊するドミトリーへ。6泊4500円という驚愕の安さが故に不安もありましたが口コミの評判がかなりよく、それを決め手に予約しました。そのドミトリーはクアラルンプールのブキッビンタンにある夜市から徒歩5分の好立地で、ビル3階の駐車場の中に入り口があるヘンテコな作りでした。中に入るとサニーというキルギス出身の笑顔が素敵でとてもフレンドーな女性が迎えてくれました。だいたいドミトリーは自分が泊まるベッドは既に決められていて、なぜか私は二段ベッドの二階に当たることがめちゃくちゃ多い。アムステルダムで泊まったドミトリーでは三段ベッドの三階にあたり、落ちたら骨折する高さで寝ました。上の階は寝返りすると下の階に響くので気を使うし、充電器やらを忘れて降りてしまうと、取りに戻るのがかなり煩わしい。でもサリーは5つほど並んだベッドから「好きなところを選びな!」と言ってくれ、僕は一番端っこの一段目をチョイスさせてもらった。1週間泊まる身としてはかなりありがたい。また、ロッカーも鍵付きで広く、バックパックがしまえるサイズだ。少しゆっくりしていると、サニーが「お昼ご飯ができているよ、食べる?」と声をかけてくれました。ここのドミトリーどうやら、オーナーお手製の朝食が毎日無料で食べられるらしい。この日は土日だったため昼食を用意してくれました。カリーミーでややお腹はふくれていましたが、せっかくなので頂くことに。入り口を出て駐車場の中に置かれたテーブルをみんなで囲い、テーブルには大鍋、その中にはたっぷりのカレー、そして隣にはたっぷりの白米が入った炊飯器。それぞれが好みの量を自分って掬って食べました。ジャガイモがホックホクでめちゃくちゃ美味しいカレーでした。たまたまそのタイミングで駐車場の真ん中で工事が行われていて、カレーを三口食べる度に一回のペースで爆発音が鳴った。マレーシアに来た理由は二つあり、まず一つは今まで一度も来たことがなかったので興味があったのと、もう一つは、まあこれが99%を占める理由なのだけれども、マルタ島に三ヶ月語学留学しているときに出会った日本人の高校生達が、マレーシアの大学に進学するということで、マルタ島でさよならするときに「必ず会いに行くわ!」と約束し、それを果たすためでございます。ということで、ドミトリーでカレーを食べた後はその友達に会いに行っきました。大学の寮とドミトリーの間にあるショッピングモールで待ち合わせ。日本では一度も会ったことないのに、マルタ共和国とマレーシアで会うなんて、なんか不思議。ピッカピカのでっかいモールで合流に苦戦しつつ、ようやく会えた。会って早々、一言目に「痩せました?」と言われた。最近久々に会う友達から毎回のようにそう言われる。私、家にいる時は毎日体重計に乗るので自分が一番よく知っているのだが、全く痩せていない。なのに痩せた?と言われる。老化でやつれただけなのでは、と毎回考えてしまうが、辛くなるので「せやなぁ、ちょっと痩せたかなぁ」などと曖昧に返事しています。そんなことはどうでもよくて、大学生らとの再会は嬉しかった。最近よく思うのだが、年下の人達がやけに大人に見える。大学生らの年は19歳なので私の10歳下。私が19歳の頃見えていた29歳(今の自分の年)の人はかなり年上で距離があったのに、29歳になった自分から見える19歳のその距離はめちゃくちゃ近い。19歳の頃の自分と今の自分の意識や記憶が強く繋がっているからか、自分が全然大人になっていないからなのかわからない。いずれにせよ、年齢重ねただけで大人なんて実は10代の頃からそんなに中身は変わってないのだと思ってます。ショッピングモールのワンタン麺屋さんで晩御飯を食べて、ちょっとだけ夜市で晩酌して解散。マレーシアは多民族国家でイスラム文化も入っており、お酒をあまり飲まない国なので、ビールがすごく高い。缶ビールで500円くらいする。土地の湿度と気温はちょうど夏の日のビアガーデンに似ておりビールが飲みたくなるのに、もどかしい。そんな気持ちを抱えたままドミトリーに戻りました。ドミトリーの部屋は感覚でいうと15度くらいにエアコンが設定されていて、スーパーの生鮮食品売り場くらい冷えておりました、のにも関わらず毛布はキッチンペーパーくらいの薄いのが一枚支給されるだけで、ここから一週間凍えながら寝ました。

つづく

お賽銭箱でございます🙇 毎週、うな重食べたい…