見出し画像

ジャズ・ジャズ・ジャズ!

 ブギウギ、いよいよ東京編が始まりましたね。
 今まで大阪で頑張ってきたすずちゃんたちですが、東京という大きな街に出て、ここからが本番、といった感じですね!環境の違いに二人とも驚いてましたが、それぞれの芸がますます花開きそうな予感。

 羽鳥先生、なんだかつかみどころがなくっておっかない感じがしてましたけど、今日の回をみたら、一つのことに夢中になる子供みたいでちょっと可愛いな~なんて思ってしまいました笑 自分の大好きな音楽を、誠実に、楽しく追及したい!という思いが伝わってきました。


 そんな羽鳥先生が作っているのは、「ジャズ」という音楽です。20年代のアメリカを拠点として、世界中に流行をもたらしました。クラシック音楽のメロディ性と、黒人音楽のリズムの融合により生まれた、粋で、華やかで、大胆な音楽性は、好景気と自由を謳歌していた「狂乱の時代」の人々の心をがっちりととらえたのでしょうね。

 日本にも、本場さながらのジャズを楽しめる場所があります。それは東京ディズニーシーにある、「ビッグ・バンド・ビート」 アメリカの古き良き街並みを再現した「アメリカンウォーターフロント」というエリア内にある、「ブロードウェイ・ミュージックシアター」という劇場で見ることができます。

 20年代から40年代前半によく演奏されていたジャズの楽曲とともに、かっこいいダンスや、(今はやっているかわかりませんが)楽器の生演奏を堪能できちゃいます。これだけで、チケットの半分は元が取れたな、と思ってしまいます笑 ダンサーやキャラクターの衣装はもちろん、劇場の外装内装含めて、完全にバブリーな(?)アメリカが再現されているので、現実を忘れて、ひったひたに世界観に浸ることができます。

 この時代のアメリカってほんっとーにあこがれ。「ザ・豊かなアメリカ」って感じがすごく好きなんですよ(伝わってる・・・?)日々の中に、贅沢で遊び心いっぱいな娯楽がたくさんあって、紳士淑女は着飾り、きらめく夜をダンスパーティーで過ごしましょう・・・ってのが私のアメリカンドリームのイメージです(古すぎ)


 さてさて、それでは一体ジャズはどこから来たのでしょう?ブギウギの中で、「南北戦争が終わり、解放された黒人奴隷たちが楽器を手に取り・・・」と説明されていましたが、途中でミスター松永にさえぎられちゃいましたね。私はそこまでさかのぼってお話しできる知識がないので、そのちょっと前の時代、20世紀初頭の音楽、ラグタイムについて書いてみようかな~と思います。


 ラグタイムというのは、19世紀末からその潮流が生まれ、20世紀初頭に花開いたジャズの前身と呼べる音楽です。電話のベルや保留音で、「ジ・エンターテイナー」という曲を聞いたことがある、という人も多いと思います。あれがラグタイム。

↑ジ・エンターテイナー スコット・ジョプリン作曲

 そのほかにも、これまたディズニーリゾート内でラグタイムを楽しむことができます。ランドではワールドバザール、つまり入ってすぐのアーケード街で流れているbgmはラグタイムですし、先ほど言及したアメリカンウォーターフロントでも聞くことができます。特に、豪華客船S.S.コロンビア号船内では、はっきりと聴くことができるのでおススメ。タートルトークのQラインでも流れてるし、レストラン内でも確か聴くことができたと思います。


 ラグタイムの特徴として、「マーチのようなリズムを刻む伴奏」と、「伴奏からずれた自由なメロディライン」の二つを挙げることができます。伴奏は曲によっても異なりますが、おおよそ4拍子、一拍目と三拍目が強調された、伝統的なクラシックのリズム。そしてメロディは、黒人音楽の要素を取り入れた、独特なリズム感が特徴です。そのリズムのことを「シンコペーション」と呼びます。伴奏に合わせて強弱がついているのではなく、二拍目、四拍目に強い拍が来たり、二拍目と三拍目の間に来たり、はたまた音符の長さを自由に変えてみたりと、今までのヨーロッパ的な音楽とは一線を画しています。
 ちなみに、ラグタイムの「ラグ」には、「ずれた、遅い」という意味があります。



 しかし、ラグタイムは割とかっちりしています。楽譜もちゃんとあるし。これが20年代のジャズになると、コード(和音)は決まってるけど、それ以外は自由にやってくださーい、といった感じで、楽譜に多くが書かれない、というケースが一般的になっていきます。


 とまあ、こんな具合です。音楽の進化ってのは面白いですよね。教会音楽から始まり、バッハ、モーツァルト、ベートーベンたちの古典派、リストやショパンのロマン派、ドビュッシーやラヴェルの印象主義、そして現代音楽へと音楽の流れは開かれていきます。その中から、ロックやポップスが生まれ・・・。これから先、どんな音楽が現れるんでしょう?


 ここではラグタイムのお話をしましたが、実は、この音楽にのせて、激動の20世紀初頭を生きる人々をえがいた、その名も「ラグタイム」というミュージカルがあるのをご存じでしょうか。私は、夏休みこれを見て非常に感動したので、後ほどブログにできればな、と思っています。



 それでは、この辺で、さようなら。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?