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鬱ポエム🥺

あてのない後悔ばかりしている。嫌だ、何もかもが夢を悪くしてあたりに散らばる。僕はどうなりたかったのだろう。今となっては夢なんて夜に確率で見るだけのものになってしまった。汗を余計に増やすだけのつまらないものに。

耳がキンと鳴る気持ち悪さ、気がつけば僕は女ばかりを見ている。激写して夜の箱に入れてはどうにもならない空白ばかり捕まえているみたい。誰一人として知り合うことも無い。耳に残る声も、思えば僕は今まで人とすみまで打ち解けあったことがないような気さえする。もう誰も僕に連絡をして会おうなんて物好きもいないし、死んでしまったものと同じだ。もっとも死んでいるのは僕の方で、僕が勝手に爪弾かれ者になっているだけ。

現実を見る目も持っていない。笑い方さえ正しくないようで、保証してくれる人も僕はみんな捨て去ってしまって軽い。読み返した時気づくように明確な悩みもない。もしかしたら幸せなのかもしれない。

アルバイトをしていると思う。鏡で見れば酷く不恰好で不健康に見える顔なのに子供が見ても泣き出さない。不思議に思う。まだ僕は普通の人であり続けることができていたのか。こんなにも酷い奴なのに無邪気にも何も知らず、性に満ちた目を向けているのに笑いかけてくれる。そんな顔で笑わないで欲しい。哀しくなる、手に入らないガラスケースに入った宝石のように見えてしまう。

夏が年を越えるごとに近くなっていく。海鳴りを耳が追いかけて、いやでも夏を押し付けられる。暑さの中で蝉が溶けていく。いなくなるのも早くて、体感、焼肉の食べ放題より暑くて早い。なんにもしてないのに時間ばかりが過ぎていく。辛さもないのに涙ばかりが頬に染みるし。レールを見れば飛び込んでみようか、と電車が来ないまで思って。電車がくれば恐怖のままなす術なしにたくさんの人の壁に吸い込まれる。コーラフロートもまだ食べたこともない。やけに高いカフェのメニューに目を背けて体もそれについていく。冬が近づけばまたこんなふうな気持ちになるんだろう。何にも思い出なんて思い出せないのに。朝の梅雨にまた目が覚めた。

コーヒーを飲んだ次の日、軽い二日酔いに似た酩酊で頭痛が痛い。何も考えたくも無い。弟は不登校になりかけている。母によると不登校だった僕のせい。どうすればいい、死ねばいいのか。消えればいいのか。人のせいにする前に叫び喚く弟を精神科医に見せるべきでは無いのか。盲目的に新興宗教にハマる母には科学よりも信仰らしい。科学なき信仰は愚かだ、信仰なき科学はつまらないとアインシュタインも言ってた気がする。パスカル、ガリレオとかだったかもしれない。

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