【社会人留学2年目】心理的安全は楽じゃない(´・ω・) ~Week3~
こんにちは!メルボルンは少しずつ暖かくなってきて、日中はぽかぽか時間も増えてきてうれしい、今日この頃です。はやくピクニックができるくらいにあったかくなってほしいなぁ。
セメスターもあっという間に4分の1を終えました。ディスカッションに次ぐディスカッションの日々で、インプット・アウトプットともに目まぐるしく必死の日々ですが、新たな知識を得ること、そしてそれをどう活かすかを考えるのは本当に面白い。例えば、テクノロジーの進歩が社員のWell-beingにどのような影響を及ぼすか、正社員とフリーランスが同じ組織で働く未来(現在)とそれに伴うマネジメント課題、といったテーマは正直頭をかすめたことがなかった。
HR New World of Workという授業では、テーマが難しすぎるかつ、未来を想像すると怖くなってしまって、頭を抱えていました…。
教授に対し、混乱しながら「(アウトソーシングの目的が労働力確保から、イノベーションへと広がりを見せていることから)もし自社のスター社員が『フリーランスになりたい』と言い出したらどう対応すべきだろう?社内政治から距離を置けるし、もっと自主性や裁量を持てるかもしれないし、給与が上がる可能性もあると考えるようになった場合、どうすればいい?この状況は、社内文化を損なう恐れがあるし、リーダーシップのパイプラインも弱くなるかもしれない。だから、エンプロイヤーブランディングや心理的契約をしっかりと特定し、それを満たし続ける努力が求められるんじゃないか?』と話してみたところ、「今の時代、さまざまな働き方があるから、そのような問題が発生するのは当然だね。心理的契約を見極めることは確かに大切。ただ、フリーランスで働くことの難点は、"不安定さ(Insecurity)"にある。たとえば、パンデミックのような危機が発生した場合、仕事を失うリスクが高まる。その点をよく理解しておくべきだよ」と返してくれました。
引き続き頭を抱える私に、"We have all these issues. We are getting you to expose to a number of possible issues so you can open your mind and start thinking. One issue at a time! (私たちには向き合うべき多くの問題があります。授業では、あなたが心を開いて考え始めることができるように、多くの可能性のある問題に触れてもらっているのです。一つずつ考えていこう!)” と励ましてくれました。
難しいテーマだからこそ、考え続けること、そして(たくさんの問題に一度に取り組んでパニックにならないように)一つずつじっくり考えていくことが大切だとあらためて感じています。こういったテーマは片手間で考えることはできませんし、日本にいるとリソースが限られてしまうため、海外の大学院に留学したことは、改めてかけがえのない財産となり、これからもそうであり続けると思います。
タイトルの”心理的安全は楽じゃない”とは、People & Capabilityという授業で"失敗を許容する文化をつくるには…"という議論の最中に得られた示唆です。教授は、「私は、心理的安全性を理想化するつもりはありません。通常、私たち研究者は心理的安全性をこのように批判します。」と言いながら、以下のポイントを示してくれました。
心理的安全性がある環境というのは、自由に意見を出せる場所ですが、それは必ずしも「快適な環境」という意味ではありません。創造的なアイデアや突破的な考えを提案することは歓迎されますが、それが挑戦され、建設的なフィードバックを受けることもあるでしょう。心理的安全性があるからといって、必ずしも「対立がない」わけではなく、むしろ同僚からの批判や、時には嫉妬やネガティブなフィードバックを受けることもあります。
ただし、心理的安全性とは、こうした挑戦や対立を受けたとしても、安心して意見を表明できるということです。それは、意見を述べた結果として、すぐに解雇されたり、排除されたりすることがないという意味です。心理的安全性のある組織では、リスクを取って発言することができ、その結果としてのフィードバックを受けても、それが個人の立場を脅かすものではないという安心感が存在します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました~。
よい一週間になりますように❤
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