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【社会人留学】新学期が始まりました~Week1~

こんばんは!
最近のメルボルンは暑すぎず、ゲリラ豪雨もなく、一日を通して天気が安定しており、珍しく過ごしやすい日が続いていました・・・が、週末の最高気温は39度だそうで、想像するだけで目がまわりそうです~。

お騒がせしていた再試験ですが、受験を見送ることにしました!!!!!もはや奇跡的なのですが、受験済みの試験の成績が意外にも良く、最終成績が一番上のグレードに届いていたのです。。(歓喜)やっと試験のストレスから解放されてほんとうに安堵しています。試験が終わったのに解放感を味わえず、むしろ不安や緊張を持ち続ける日々は耐えがたいものがありましたし、タイムロスがなければもっと良いスコアを取れていたと思うと正直悔しいですが、これ以上のストレスを抱えずに済むのは本当に良かったです。切実に、もう同じ思いはしたくない。どうか以降はトラブルに見舞われませんように。

さて、大学院2学期目がスタートしました!!前日はドキドキ・そわそわが止まらず、気を紛らわせるために、美味しいと評判のハンバーガーを食べにいきました(笑)

チーズバーガー、旨っ❤❤

授業前には、先学期に一緒に酸いも甘いも経験し、親しくなった大切なお友達(インドネシア出身F)と近くのカフェでランチをしながら、キャッチアップしつつ、今期履修する授業についてシェアしました。彼女とは今期は一つも授業が被らないので寂しいです~TT。

今日は、今期履修する科目をご紹介したいと思います。


1)Human Resources Fundamentals 

<所感>教授は、シドニー・メルボルンの金融機関において40年の経験がある方で、豊富な実務経験を共有してくれます。Managementの博士号を取得後、50歳になってからEducationの修士号を取られたとのこと。ニュージーランド、パフアニューギニアにもルーツがあり、またタイでもマネジメントの経験があるとのこと。前期も感じたことですが、教授のバックグラウンドは非常に多様です。
<特に印象的だった内容>
雇用関係を4つの次元で捉える:
1)Economic (経済的視点): exchange of pay for work
2)Legal (法律的視点): contractual and statutory rights and obligations
3)Social (社会的視点): social relations, social structures and balance of power
4)Psychological (心理的視点): two-way exchange of perceived promises and obligations ※心理的契約

2)International HR

<所感>教授はアメリカ出身で、日本の大学でも勤務経験がある方です。アメリカ人の教授にあたるのはメルボルン大学では初めてで、久しぶりに聞くアメリカンイングリッシュがとても聞きやすく、私的には、言語のストレスはゼロです!インターナショナルHRは、以前にがっつり経験した領域です。実務経験をアカデミックな視点から捉えなおし、当時感じていた課題に対して問題解決の糸口を得られることを目標にします!
<特に印象的だった内容>
受講生のほとんどがHR専攻なのですが、HRを専攻している理由やきっかけが十人十色で面白かったです。もともと生物学を専攻し医療の道に進もうと考えていたけれど、病院でインターンをした際に、多くの医療従事者が燃え尽き症候群に陥っているのを目の当たりにして、職場環境を改善することに興味を持ったという方や、内向的でコミュニケーションが得意でないからコミュニケーションを多く求められるHRを学んでいるという方もいました。

3)Managing Organisational Behaviors

<所感>11月のネゴシエーションの授業でお世話になり、大好きなトルコ出身のチャーミングな教授を中心に、3人の教授が担当しています。彼女の授業の設計は一切の無駄・隙がなく、双方向的で、かつとても頭を使うので、非常に学び甲斐があります!!!

<特に印象的だった内容>
1.アイスブレーク
組織におけるクリエイティビティが専門の彼女らしい、趣向を凝らしたアイスブレークから授業が始まりました。まずグループごとに折り紙の飛行機を作る人/飛ばす人の役割を決め、予め決めた数の飛行機を作れたか、決められた距離を飛ばせたかによって、最終的に利益計算をするアクティビティをしました。その後、以下の問いかけがなされたのですが、それぞれが、組織行動の分野で扱うテーマを示唆していました。
1)作る人/飛ばす人の役割を楽しめたか →Job Satisfaction (Attitudes)
2)何を考慮して飛行機の生産数を決めたか →Decision Making & Goal Setting (Motivation)
3)なぜこのアクティビティに真剣に取り組んだか → Motivation
4)グループが好きか →Team Characteristics and Diversity
5)最も利益をあげたグループが最終成績でプラスの評価を得るとしたら、それは公平か →Justice & Ethics
6)最も利益を上げたグループに対して、なぜ好成績をあげられたと思うか 
 →Job Performance
7)クリエイティブなデザインを考えたか →Creativity
8)グループにリーダーはいたか →Leadership, Power, Influence

飛行機の残骸・・・><。

2.コンテンツ
・ジョブパフォーマンスは、Task Performance、Citizenship behavior, Counterproductive work behavior (CWB) の3つに分解される。後者2つは業績評価では測られない
・CWBと業績に相関はない。ハイパフォーマーがCWBに従事することもある

3.ロールプレイ
前学期に知り合い、私の大学院生活は彼なしには語れない!と思うほど大切なお友達(シンガポール出身T)と事前に取る授業のストリームを合わせていたので(学生数が多いため、一週間に複数回、授業が開講される)、一緒にロールプレイを経験できました。私がマネージャー役で、彼が社員役。設定は、彼のチームプレイヤーとしての問題行動を指摘したいマネージャーと、自身のパフォーマンスに誇りを持ち昇進を期待している社員がミーティングをします。私はまず、彼の業績を称え、貢献に感謝し、その後、報告されている数々の問題行動について、事実確認とその行動に至った背景・理由を聞きました。彼には彼なりの言い分があり、しかも昇進を期待してミーティングに出ているわけですから当然困惑しています。私は、他のメンバーにも改善すべき点があることを認めつつも、彼の行動は、組織の行動規範に反しているという点を丁寧に伝えたつもりですが、彼としては正しいことをしているし、それが業績貢献にも繋がっている。なぜ、業績をあげている自分の方が折れなければならないのか、という疑問が払拭しきれず。結局10分では話がまとまりませんでした。授業後、20分ほど続きを議論。エンジニアのような専門職にはマネジメントパス以外にもスペシャリストパスが用意されている企業も多くあること、もしマネジメントパスに進みたい場合にはチームで成果を出すためにマインドセットを変えなければならない、その意志があるならば、1:1やコーチングの必要があるかも、といったように授業の外でも熱く議論をしていました。彼とのやりとりにはいつも知的な刺激があり、好奇心が満たされます。出会いに感謝です。

4)HR Consulting

<所感>まずクラスメートのバックグランドに興味津々でした。私と同じようにHRの勤務経験がある方、コンサル経験のある方、長年のキャリアがあるが最近初めてHRを担当し始めた方、学部からHRを専攻している方など様々です。先生はヨルダン出身、メルボルン大学卒。ドバイやサウジアラビアに居住した経験もある方で、20年以上のHRコンサルとしての実務経験、10年のアカデミア経験をお持ちです。コンサルスキルは、外部コンサルタントにのみならず、社内のビジネスパートナーとして機能するためにも重要なスキルです。体系的にスキルを学べることを楽しみにしています。

<特に印象的だった内容>

  • HRコンサルティングの定義 *数ある中で印象的だった定義を抜粋Helping clients to identfy the cause of problems affecting their human resource productivity, finding a solution and then assisting clients plan and/or implement the solution. (クライアントの人的資源の生産性に影響を与える問題の原因を特定し、解決策を見つけ、クライアントの計画および/または実施を支援する)

  • HRコンサルティングのルール
    - Undertake work for client or client organisations not themselves (自分自身ではなく、クライアントまたはクライアント組織のために仕事を引き受ける)
    - Help clients achieve goals that the client identifies not the consultants (コンサルタントではなく、クライアントが特定した目標を達成するためにクライアントを支援する)
    - Provides specialist skilss or expertise that the client lacks (クライアントに不足している専門技術や専門知識を提供する)
    - Influence decision making but decision making authority rests with the    clients (意思決定に影響を与えるが、決定権はクライアントにある)

  • 教授の発言より:"Problem solving is to work with uncertainty. Ask questions to reduce any ambiguity." (問題解決とは、不確実性と取り組むことである。曖昧さを減らすために質問するのが肝要。)

・・・長くなってしまいました><。セメスター中は週一で更新していきますので、引き続きお読みいただけたら嬉しいです!

大学近くのおしゃれカフェで友達とキャッチアップ❤

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