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fukkuraborisat
公務員しか目指せない夫#2
今日は朝が早い夫ちゃんのエピソードをひとつ。
愛すべき夫ちゃんの朝は異様に早い。日が昇る前には起きて、ひとり静かにお支度をし、私の寝ている部屋の扉を少しだけ開けて、閉じて、それから出かけてゆきます。
こんなに朝早くて眠くならないの?と思うのですが、毎日のルーティンとなると強いのが夫ちゃん。ストイックな面もあり、風が吹き荒れようが雪が降っていようが構わず(いや、もっと余裕をもって)家を出ます。
私は根っからの朝が弱い人間なので、夫ちゃんの気配には気づきますが、いつも心の中で(いってらっしゃい)とつぶやいています。
新婚の時に1度だけ夫ちゃんのペースに合わせて朝ご飯を用意し、見送ったことがあります。ベランダから手を振ったりして、私がんばりました。気力が持ったのもつかの間、その日は仕事になりませんでした。
たった一回のその出来事を夫ちゃんは今でもしっかりと覚えています。気まぐれな妻の伝説の朝食として笑いぐさになっています。本当は三つ指そろえて玄関で待っていてくれる奥さんがよかったろうに、ハズレくじを引いたなあと思っていることでしょう。
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