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地下アイドルに関する読書リスト―実用書、エッセイ、小説など


私は他人の人生感じるのが大好きなので、地下に行ってから地下アイドルというのはどういう職業で、地下アイドルになりたいという人は何を考えてどんな人生を歩んできたのか猛烈に興味が湧きました。

だからいつものように本を読んで色々考えたり、先行研究を調べたりするのがいいと思ったんです。
結論とかは特にないのですが読んで良かったものをリストにしていきます。
そういえば色々本とか読んだこともあまり人に話してこなかったかも。
どうもアウトプットが弱い……。

★★★エッセイ、実用書等

・「潜行」姫乃たま


知らない世界という感じで衝撃エピソード満載で面白かったです。夢を壊したくない人には微妙かも知れない。
現役アイドルさんで文章上手な方はわりと見かけるのですが、現役の方はみんなが気になるような裏事情とか恋愛系の話を書くのは難しいと思われます。だから地下アイドル研究という分野では元地下アイドルの姫乃さんが第一人者なのかな。
出版トークイベントに行ったことがあるのですが、お話上手で瞳がキラキラしていたのが印象的でした。

・「職業としての地下アイドル」姫乃たま


少し前の本ですが、地下アイドルとはどういう職業なのか? 
みんなの知らない職業事情がよくまとまった1冊です。推しがどういう生活をしているのか、背景への理解が深まりそうな気がします。
具体的なアンケート結果や収入面の話が面白い。

・「地下アイドルの法律相談」姫乃たま


ためになる実用書なので、現役活動中の方にお勧めの1冊。
悩んでいそうな子にプレゼントするのもいいかも。
マンガ仕立てになっていたり、ルビが振ってあったり、誰でも読みやすいような配慮があります。

・「アイドルとヲタク大研究読本」ぺろりん先生


アイドル、そしてイラストレーターとしても大活躍中のぺろりん先生こと鹿目凛さんの本。あるあるマンガが面白くて、読み物として楽しく読める1冊。インタビューもいい内容でした。

・「アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア 」大木 亜希子


これは元AKBの話なのですが、けっこう多様な進路な方にインタビューしており、まさに人の人生感じられる1冊。
元メジャーアイドルさんでも卒業後はこんなに大変なのか、と思った。
でも自分の人生楽しんで色々なことにチャレンジしているんだなあと元気が出ます。

・「人類にとって推しとは何なのか」横川良明


37歳にして初めて推しが出来た横川氏が自分の体験を元に人々にとって推しとは何なのか? を猛烈に考える1冊。
「推す」とはどういう行動なのか深い考察に納得もするし、共感できて元気が出る1冊。

・「地下アイドルとのつきあいかた」ロマン優光


オタク論、人間関係論なのですが実際にミュージシャン兼オタクの方が書いているのであるあるが詰まっていて楽しめる、かつ考えさせられる1冊。
今読んでいる所なので、いつかちゃんとこの本だけの感想を書きたいです。
追記:書きました↓↓




★★★小説

・「くたばれ地下アイドル」小林早代子


面白かった~。短編集なのですが、恋愛小説としても何とも言えない切ない読後感があるものが多くていいですね。もしまた新刊が出たら読みたいな。
最初から男の子の地下アイドルが出てくるのが意外だった。

・「#柚莉愛とかくれんぼ」真下みこと


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地下アイドルが題材のミステリー。めちゃくちゃ怖かった!
アイドルの孤独とか閉塞感が伝わってくるようなどんよりした書き方でした。
「本当の鬼」犯人よく分からなかったんですよね~
調べるのも悔しいので、もう1回読んで考えたいな。

・「アイドル 地下にうごめく星」渡辺優


地下アイドルが題材の連作短編小説。
この本にもいろいろな状況でアイドル目指す子が出てきます。
ライブの書き方に臨場感があっていっしょに楽しんでいる気分になれます。

・「推し、燃ゆ」宇佐見りん


芥川賞受賞作。この受賞で推し活に興味を持った人もいるんじゃないでしょうか。
やりきれない話なんだけど、現状に生きづらさを抱えている若者にとって推しの存在が唯一の心の支えになっていたりするのかなって感じましたね。
そんな主人公の推しもかなり不器用な生き方をしている所が良かった。


・「りさ子のガチ恋俳優沼」松澤くれは


2.5次元俳優を押す女子たちの話。
劇中劇があるサスペンス的な展開でハラハラします。
俳優さんたちの人間関係がけっこうドロドロしているのが面白かった。
舞台原作なんですよね、絶対面白そう! 再演しないのかな。

・「夢を与える」綿矢りさ


アイドルではなくて子役の女の子が主人公なのですが、成長するにつれて芸能活動に行き詰まり、人生の葛藤を感じたりする話。
綿矢さんが17歳で芥川賞を受賞されたので、その時感じたことも活かして書いているのかなーと思ったり。
夢を「与える」仕事って何だろう? と考えさせられる。
もう引退してしまったとあるアイドルさんとの思い出の1冊なんですよね。
いつかちゃんと記事にして書こうかな。

ちょっと書ききれなくなってきたのですが、マンガも「推しの子」「推し武道」「ガチ恋粘着獣」「推しが辞めた」と色々読みました~。
どれも面白いけど「推しが辞めた」がオタクあるあるかつサスペンス要素もあって先が読めなくて大好きでした。

★★★論文

たぶん日本一メジャーな論文検索サイトのCinii Researchで「地下アイドル」で検索すると、ヒットは13件です。意外と少ない。
「アイドル」はなんと1724件なので、地下に特化した研究をしている人があまりいないのかも。

有料サイトなので気軽に内容までは読めないのですが、検索機能だけなら誰でも使えるのでヒット件数とかを調べものの目安として使っています。
アイドルはやっぱり面白そうな論文いっぱい出てくる。

文系学問は楽しすぎて真剣にやればやるほど社会で働くのが辛くなってしまいますね。これだけ参考文献があれば卒論書けそうな気がします。
大学生に戻りたい……。

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