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大量の天然ガスを焼却処分している

地球のため、全人類、夜は戒厳令(120)

「大義ある核兵器使用」

新聞紙面を開いたら胸くそ悪くなった。
新聞社が悪いのではない。その紙面に書かれているいくつかの記事の、意味と意味をつなぎ合わせてしまったせいだ。

NPT会議(が)決裂」(8/28読売新聞朝刊13版8面国際)した。核の脅威がまた一歩近づいたに等しい。

そんな中、「ロシアが」「大量の天然ガスを焼却処分している」という。「ガスの買い手が見つけられなかった」からだ。

夏だから、まだ欧州がマウントをとっている感があるが、冬になれば、マウントが逆転する。
欧州は一部が北極圏に属するほど緯度が高く、ロシアにガス栓を閉められたら、それは死を意味する。
欧州は、「死ねって言うのかよ」状態に転落する。

私はかつて仕事柄、この言葉を何度も浴びせられた。
市税や国保料の滞納整理をやっていて、単に納付のお願いをしただけなのに、すぐにキレて「死ねって言うのかよ」とすごまれた。滞納者の常套句だ。
この言葉は、滞納者にとって万能の力、否、勢いを与える言葉で、滞納者は大義と錯覚する。
一度この言葉を出してしまえば、こっちが何を言っても「だから死ねって言っているのと同じなんだよ」にも結びつく。

ロシアにガス栓を閉められたら、欧州は「死ねって言うのかよ」状態に転落する。何か滞納したわけでもないのに、生命がかかるという意味では、滞納者と同じ感覚になるはずだ。

もはや欧州、ロシア間で交渉の余地はなくなる。

欧州は座して死を待つのか。
かつてアメリカは「死ねって言うのかよ」状態ではなかったのに、日本に2発の核兵器を投下した。
今冬、欧州は「死ねって言うのかよ」状態になる可能性が低くはない。
死にそう、もしくは死者が出ているのに、となりではガスを捨てている。
「人類初の大義ある核兵器使用」になるかも。

そして、ガス焼却により、「科学者らは、焼却に伴い大量発生する二酸化炭素(CO2)やすすによる環境への悪影響を懸念している。特に、天然ガスが不完全燃焼して発生するすすが北極海の雪や氷にたい積すると、融解が加速するという。」(8/27日本経済新聞夕刊3版3面)し、「パキスタン洪水被害深刻化」という記事も掲載されている。

胸が悪くなる。

生命を盾に取りあった紛争がエスカレートすれば、必ずいつかどっちかが「死ねって言うのかよ」状態に陥る。
核兵器を使う大義になってしまう。

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