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【1982】化石燃料や原子力はエネルギーが無駄に使われる可能性が大きい

【1982卒論回顧】代替エネルギー開発におけるソフト・エネルギー・パス理論の有効性(2)
 
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第1章   ソフト・エネルギー・パス論
 
1、 ソフト・エネルギー・パスの意義および概念
 
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 エネルギー政策の基本方針としては、ハード・エネルギー・パスとソフト・エネルギー・パスの二路線があり、日本はハード・エネルギー・パス中心の路線がとられている。
 ハード・エネルギー・パスはエネルギー需要の大幅な増加を前提とし、それを石油に多くを期待できないことから、石炭、原子力などの非更新性資源によりまかなっていこうとするものである。
 
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 このハード・エネルギー・パスは多くの考慮すべき点を持つ。第一に、工学技術の進歩に着目するならば、ハード・エネルギー・パスで与件とされているエネルギー需要の増大という前提自体が無意味なものになってしまう。エネルギー需要が増大していくというのは誤りで、ハード・エネルギー・パスにおいては、エネルギー輸送や転換に生じるロスが増大していくので、一次エネルギー需要と最終的に達成される機能の総和との間に大きな差を生じる。すなわち、エネルギーが無駄に使われる可能性が大きい。

(つづく)マガジン「ソフト・エネルギー・パス理論の有効性」に編綴
 

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