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「内向型の人は1人が好き」は本当か?

内向型と外向型の違いとして、
「内向型は1人でいるときに元気が回復する・外向型は人と一緒にいるときに元気が回復する」
ということがよく言われます。
また、「内向型の人は1人が好き」というのもよく耳にします。

この言説について、
「もっと正確に言い表すことができるのではないか?」
という疑問の元、あれこれと考えていくのが今回の記事です。

かく言う私も内向型(MBTIだとINFJ)なのですが、ふと、
「どういう週末の過ごし方が一番満たされるのか?」
と自分に問いかけてみたときに、
”1日は1人でゆっくり過ごして、1日は友達と遊びに行く”
という過ごし方が、
一番気持ちをリフレッシュできることに気が付きました。

このことから考えるに、私の実感では、
「内向型の人は1人が好きだけど、本当に1人だとちょっと寂しい」
というのが実際のところなんじゃないかな?と感じています。
(私が内向型の中でも少し外向寄りなだけで、本当に1人でずっと過ごすのが一番のリフレッシュになる方もいるのかもしれませんが…!)

さて、
「内向型の人は1人が好き」ということを考えるにあたって、
内向型が好む休日の過ごし方としてよく挙げられるものを手掛かりにしてみたいと思います。

<内向型が好む休日の過ごし方の例>
・本を読む
・お気に入りの音楽を聴く
・カフェでゆっくりしてリラックスする

これらの例に共通することとして、
「気分次第でやってもやんなくてもいいし、いつでも中断できる」
という属性が挙げられます。

ここで私は、

「1人でいること」が本質的に内向型の人を満足させるのではなく、
この「気分次第でやってもやんなくてもいいし、いつでも中断できる」
という属性が、
内向型の人が心地よい時間を過ごすための、
本質的な条件の1つなのではないか?

という仮説を立てました。

この仮説に基づいて、
内向型が好む休日の過ごし方について改めて考えてみたいと思います。

例えば読書ですが、
これは本というメディアを通じて、
筆者の主張や伝えたい感情を理解しようとする作業に他なりません。
もし「1人でいること」それ自体が本質的に心地よいことであるならば、
せっかく1人で過ごせる時間に、わざわざ他人の考えを自分の中に取り込もうという気が起こるでしょうか?

カフェで時間を過ごすのも、
店員さんとの(本当にすぐに切り上げられるような)些細な会話や、
他のお客さんの落ち着いた話し声が、
自分の寂しさをさっぱりと紛らわせてくれるのが
心地よいのではないでしょうか?

では、(仮にこの仮説が正しいとして)
なぜ内向型の人は「気分次第」の行動を好むのでしょうか?
それは、
内向型には内的受容感覚の強い人や、心配性の傾向が強い人が多いから
だと私は考えています。

人間の身体は絶えず変化しているものですから、
「飲み会の予定入れちゃったけど、なんか行きたくないなぁ」とか、
「今日は焼肉を食べる予定だけど、焼肉じゃなくて寿司を食べたい気分だなぁ」とか、
既に決まっている予定と、そのときの身体感覚がマッチしない
ということはよくあることだと思います。

内向的な人は、そういう身体感覚の変化を素直に敏感に受け取った上で、「断るのは申し訳ないから…」と周りの人に気を遣って、少し無理をしながらも、結局は予定通りに過ごすことが多いのではないでしょうか。

そういう経験が積み重なると、
「なんか人と一緒にいるのは疲れるなぁ」
と感じるようになったり、
「次の予定も当日気が向かなかったらどうしよう」
と心配するようになったりして、
段々と、
「あ、私は1人でいることが好きなんだ」
と思うようになるのではないか、
と考えました。

さて、
ここまで長々と書き連ねて、結局何が言いたいかというと、

内向型の人は、
「1人で過ごすかどうか」
じゃなくて、
「気分次第で過ごし方を決められるかどうか」
でリフレッシュの仕方を決めたほうがしっくりくるんじゃない?


ということです。

話は少し戻りますが、
私が友達と休日を過ごすのが好きなのも、
「この友達なら、気分次第で何するか決めても大丈夫だしな~」
という安心感があるほど、
仲の良い友達とばかり遊んでいるからです(笑)

だから1人じゃないのに疲れないどころか、
元気をたっぷりチャージしてリフレッシュすることができます。


「自分は内向型だから1人で過ごすぞ!」と拘らずに、
気分次第で予定を決めることができるのであれば、
誰かと一緒に休日を過ごしてみるのも
意外といいんじゃないでしょうか?

それでは、今回はこのへんで。
これからも、
内向型の人が少しでも楽しく、幸せに暮らせるような記事を、
気分次第で書いていこうと思います!
デハ、サヨナラ~





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