終末トレインどこへいく? 第三話・第四話感想:加速するカオス度とキャラクターの可愛さ。ここからがこのアニメの本領発揮だ!
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。
朝霧くもりです。
さて、今回は2024年春アニメのオリジナル作品「終末トレインどこへいく?」の第三話・第四話をレビューします!
第一話・第二話の掴みがとても良かったので、くもりが今期一番期待しているアニメですね。
ここまでの総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちSランクでしたが、第三話以降はどうなったでしょうか?
それでは行ってみましょー!
※第一話・第二話のレビューは下のリンクからどうぞ。
【アニメレビュー】終末トレインどこへいく? 第一話・第二話感想:ポストアポカリプス×会話劇の今期隠れ覇権アニメ!
※ネタバレが多分に含まれています。気になる方は視聴後にお読みください。
第三話・第四話あらすじ
第三話
主人公たちは頭にキノコが生える町、東吾野に到着する。
無償で提供される住居や食事に満足する一行。
しかし、晶だけは住人の胡散臭さを感じ取ったのだった。
町を警戒する晶。
その予想は的中し、晶を除く三人はキノコに思考が乗っ取られてしまうのであった。
旅をやめると言い出した静留を、晶はなんとかして説得する。
頭に生えるキノコが原因だと知った主人公たちは、キノコを抜いたことで本来の目的を思い出す。
本性を現した住人達に見送られながら、主人公たちは東吾野の後にするのだった。
第四話
次の駅へと電車を走らせる主人公たちだったが、行く先々で散々な目に合う。
そんな中、東吾野からお尻に生えっぱなしだったキノコが暴走したことで、晶の言動がおかしくなる。
思考が幼児化した晶を救うべく、三人は腕利きの医者がいると噂の稲荷山公園に向かうのだった。
良かった点
気持ち悪さ全開の意味不明な世界観
吾野から池袋まで30駅もあるのに12話で終わるんか……?と思っていましたが、4話で一気に8駅進みましたね。
そして、その理由が対話不可だからという……(笑)
クソコラみたいなヤギ人間やマンドラゴラのように笑うカブなど、おぞましさと笑いを両立した不気味な生物が良かったですね。全部出オチだったけど
第三話のキノコ人間も、人間の皮を被っておきながら思考がキノコに支配されている様が不気味に描かれていてGOOD。
キノコに洗脳されかけな仲間を眺めることしかできない晶ちゃん視点の異様な町の雰囲気を視聴者も体感出来るようになっていました。
人外が出るファンタジーものの旅アニメという点では、視聴者のニーズを十分に満たせていたと思います。
健気だが報われない晶ちゃんの可愛さ
いやー、第三話・第四話で一番良かったのが晶ちゃんの可愛さですね。
特に第三話では大活躍でした。
怖がりという設定も相まって、ちょっとしたホラー展開でもオーバーリアクションを返してくれます。
普段は冷静に周りの物事を見ているだけあって、このギャップが堪りません。
しかも、チーム内で一番オシャレとかに興味がなさそうなのに、要所要所で女の子らしさを見せてきます。
何て言えばいいんでしょうか。この子は見た目や言動のギャップが凄まじいんですよね。
そのお陰でしょうか、主人公ズの中で一番魅力的なキャラクターに見えます。
そして、晶ちゃんの悲鳴が……なんというか……心にクるんですよね。
好きな子を驚かせて反応を見たいという加虐心に近いでしょうか。
かわいい子にはちょっかいをかけたくなる。そしてかわいそうはかわいい。
そんな感じの気持ちを視聴者に植え付けてくるのが晶ちゃんです。
もはやこの子の叫び声を聞くために見ているまであります。
そんな晶ちゃんですが、あらすじにも書いたようにキノコのせいでおかしくなってしまいました。
幼児退行してより可愛くなったと言えばそうなのですが、今までの元気で口減らずな晶ちゃんはいません。
悲しい…………。
というか、晶ちゃんが居ないとツッコミ役不在となってしまって会話劇が成り立ってない印象がありました。
第五話で正気に戻って欲しいという気持ちもありつつ、幼児退行晶ちゃんのままでも可愛いなと思ってしまう自分がいます。
良くなかった点
第一話・第二話でベタ褒めした会話劇の頻度が少ない
題材が7Gで人が変化してしまった怪物・異形との出会いに移ってしまったので、主人公たちの会話劇が減ってしまったのはマイナス点かなと思いました。
特に、第四話では会話の中で突っ込み担当を担っていた晶ちゃんが居なくなってしまいました。
そのせいで掛け合いの相手だった玲実も話さなくなり……といった感じで会話劇が崩壊しかけています。
晶ちゃんには早く元気になって欲しい(切実)。
行先のない行き当たりばったりな展開
良くなかったというか、人を選ぶというか……。
何て言うか、超常現象が起こり過ぎて脳の処理が追い付かないんですよね。
もはや地球の常識は一切通用しないので、今後何が起きようが「7Gのせい」という言い訳が出来てしまいます。
合理性のあるストーリーを求める方には向いていないと思います。
自分はストーリーというよりはキャラクターに合理性を求めるので、その点で言えばこのアニメは満点です。
おまけ:ミニ考察
第二話にて、通りがかりの仙人から地図を渡されていました。
これに各駅を割り当てると、それぞれこのようになります。なお、()内は各記号を囲っている形を表しています。
吾野 :動物
東吾野 :キノコ
武蔵横手 :鹿?
高麗 :高麗人参
東飯能 :ゴルフボール
飯能 :人型の木
元加治 :とんがり屋根の家
仏子 :地蔵
入間市 :臓物の木
稲荷山公園:小人
武蔵藤沢 :-
狭山ヶ丘 :パイプ?
小手指 :-
西所沢 :ジャンプ力?
所沢 :寿司?
秋津 :-
清瀬 :ゾンビ?
東久留米 :タコ人間?
ひばりヶ丘:落ち込む人?
保谷 :共和国?
大泉学園 :犬?
石神井公園:-
練馬高野台:カエル?
富士見台 :河童?
中村橋 :-
練馬 :嘔吐?
桜台 :巨人?
江古田 :ヘビ?
東長崎 :-
椎名町 :みかん?
池袋 :味噌汁?
若干分かりづらい所もありますが、まぁ大外れではないでしょう。
また、第三話・第四話の内容から、囲っている枠が□なら有効的、△なら敵対的、○ならどちらでもないといった所でしょうか。
ちなみに、どの駅にも元ネタがありそうです。
高麗なら名前をもじって高麗人参が、仏子なら「仏」と関連して地蔵といった感じですね。
なお、それ以外には心当たりがありません……。
地元民の方、思い当たることがあれば教えていただけると幸いです。
第三話・第四話総評
第三話は会話劇に加えて、晶ちゃんのキャラクター性やおどろおどろしい町の雰囲気など良い部分がいっぱい増えていたと思います。
一方で、第四話は晶ちゃんがダウンしてしまい会話劇が減ったこと、ダイジェストで各駅が放送されたため世界観を深掘りできなかった印象です。
とても面白かったですが、第四話はタメ回ということもあって若干面白さが落ちたように感じました。
総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちAランクとします。
今後の展開が気になるのは前から変わらないですね。
第三話みたいな小話に会話劇があると最高です。監督さん、是非お願いします(_ _)
〆の挨拶
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後の展開にも是非期待したいアニメです。
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また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!
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