【アニメレビュー】終末トレインどこへいく? 第一話・第二話感想:ポストアポカリプス×会話劇の今期隠れ覇権アニメ!
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。
朝霧くもりです。
さて、2024年春アニメもついに始まりましたね。
今回は1話・2話が同時放映された今期のオリジナルアニメ枠、終末トレインどこへいく?を取り上げたいと思います!
それでは行ってみましょー!
第一話・第二話のあらすじ(ネタバレはないです)
中富葉香は、ふとしたことから7G回線を開通させるボタンを押すことになる。
その瞬間から、世界は大きく変わってしまったのである……。
それから二年後、吾野駅周辺は大きく変わっていた。
不自然な力によって周囲の街から隔絶されたのだ。
それだけではない。21歳になるとヒトは獣化するようになり、町の中は獣人で溢れるようになった。
主人公たち4人はそんな町で暮らす中学生である。
千倉静留は行方不明となった親友の葉香を探しており、ひょんなことから池袋で葉香が目撃されていたことを知る。
元車掌の人物から運転技術を学んだ静留は、友達の撫子、玲美、昌と共に放置されていた電車で池袋へと向かう。
電車は吾野駅を出発し、池袋駅を目指す。
線路の周囲の景色も、7Gの影響により大きく変化していた。
道中の川が超巨大になっている他、怪しげな霧が立ち込めている場所もある。
そんな道中で、電車のスピードが下がらない、植物が異常に成長する、大波が発生し飲み込まれそうになるといった数多の苦難に遭遇する。
困難を乗り越えて次の駅に到着した主人公たちだったが、その町の住人の頭にはおおきなキノコが生えていたのであった……。
良かった点
キャラの掛け合いが面白い
このアニメの特筆すべき点はキャラ同士の掛け合いでしょう。
テンポのよい会話劇が、主人公を含む4人の間で終始繰り広げられます。
そして、そんな会話劇は内容もさることながら、テンポや間の取り方が抜群に良いです。
私は「じょしらく」というアニメを想起しました。
あちらはコメディに寄った風刺作品でしたが……
本作はというと、断続的に面白い日常会話が続く純粋な会話劇のアニメでした。
内容もそれぞれのキャラが立っていて、第一話の時点で4人の友達グループの中での各社の役割が存分に理解できる作りになっていました。
会話劇だけでも、このアニメを見る価値があると断言できます。
画像で紹介することが難しいので、是非アニメ本編をご覧ください(以下のリンクから飛べます)。
オリジナルアニメならではの「先の読めない展開」
ポストアポカリプス的な世界観では第一話の構成が一番難しいのですが、疑問点が出てもすぐに説明があり、話の流れに納得感がありました。
序盤の急展開もその話の中で理解させる要素が出てきて、視聴者を置き去りにしない姿勢も良かったです。
ブルアカと比較すると、その違いが良くわかると思います。
(参照:【アニメレビュー】ブルーアーカイブ第一話感想 : よくある「可愛いし作画もいいけど面白くないアニメ」)
また、こういった世界観なので不思議なことが起こっても全くおかしくありません。
そのため、主人公たちが急に電車を動かして旅に出ても、その動機がしっかり描かれている以上違和感はありませんでした。
そして極めつけは、この世界の住人ですら世界がどうなったかを把握していないので、視聴者も今後の展開が全く予測できません。
しかも、池袋までまだまだあるのに一駅目で3話を消費しており、しかもそこに住む住人はキノコを頭にはやしているという珍妙っぷりです。
この作品はどうなってしまうのでしょうか…………。
……というように、本作はオリジナルアニメの良い所が存分に出てると言えます。
リコリスリコイルでもそうでしたが、ノリの良い展開が分からないオリジナルアニメは覇権を取りがちです。
あれほどの爆発はないでしょうが、本作も同じように注目されるといいなぁと思っています。
OP・ED・BGMのクオリティが凄い!
OPは独特な雰囲気が作品の神秘的な世界観にあっています。
拍子やBPMが(たぶん)変化することで不思議な空気感になっており、スルメ曲っぽさを感じています。
サビ・AメロのBPMは90でした。ご参考までにどうぞ。
EDはどちらかというと少女たちの持つ希望に焦点が当たっていそうです。
おかしくなってしまった世界に立ち向かっていく曲として、とても良いと思いました。
どちらも今風のオシャレな曲です。ニコニコで「飛ばせないOP」、「今期アニメ一二」と書かれることは間違いないでしょう。
BGMも特に2話後半の風景描写で流れていた曲が素晴らしく、未知なる世界の期待感が存分に味わえます。
例えるならアクションゲームの終盤に流れる曲のようなカッコ良さがありました。
好きなゲームではしょっちゅうサウンドトラック(略してサントラ)を買っていますが、アニメで買ってみたくなったのは久しぶりです。
良くなかった点
特に無いですね。
強いていうならば、戦闘や恋愛などは出てこなさそうなので、ジャンル的な向き不向きはありそうです。
ストーリーはキノの旅や魔女の旅々のような雰囲気を感じるので、まったり異世界でいろいろな文化に触れる系が好きな方はドンピシャだと思います。類似作品の名前を挙げるなら、少女終末旅行っぽさがありました。
これ以上に世界観の掘り下げはしなさそうなので、考察を求めている方はそんなに期待できないと思いますが……如何せんオリジナルなのでどうなるか不明です。
そのくらいですかね。
個人的にはマイナス点は全くなかったです。
第一話総評
とても面白かったです。
最近はストーリーや戦闘で注目をかっさらっていくアニメが多く、会話劇に特化したものが少なかったので新鮮な気分でした。
世界観もとても奇妙で、もっともっと知りたい!と思えるような描写が続いています。
また、今後の展開が気になるのもいいですね。個人的にはリコリコ以来の興奮と言えるでしょう。
総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちSランクとします。
オリジナルは掴みだけで尻すぼみするアニメも多いですが、このアニメはどうでしょうか。
今後に期待です。
〆の挨拶
ここまでお読みいただきありがとうございました!
タイトル通り「どこに行くアニメなんだろう?」ととても興味がわく素晴らしい作品でした!
参考になった方はいいね、フォロー頂けると励みになります。
また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!
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