ゲイとして生きるということ③


自分は中高時代男子校だった。
ってことは、パラダイスじゃない??って思われるかもしれないけど、今考えると共学の方が良かったかな、と思う。

大学に入って、女友達というものができてくると、男友達と比べて一定の距離感があることがとても楽だった。

どういうことかというと、男子校って、性のこととか(好きな女の子、初めてのオナニー、好きなアダルトビデオのジャンル、初体験の話とか)全てさらけ出して仲良くなる、みたいな傾向があった。

もしかしたら、女子だってそういうコミュニティもあるかもしれないから、男子校に限ったことじゃないかもしれないし、今の時代はまた違うのかも。

異性の友達ということが、その距離をうんでいるのかもしれないけど、とにかくその距離感が楽だったんだよね。

初めてののカミングアウトは、大学の時の女友達だったかな?
めっちゃドキドキした。嫌われたらどうしよう?とか気持ち悪いと思われるんじゃないか?とか。面と向かっては言えないから、長文メールで。

返信は、結構あっけらかんとしてて、そうなんだぁ!気づかなかった、位のもので、拍子抜けしたのを覚えている。

あれ?なんか自意識過剰だったかな?と思った。自分は人生でずっと悩んできて、すっごく重い鉄球を差し出したイメージだったのに、傍から見たら手のひらサイズのガラス球だったみたいな、そんな感じ。

カミングアウトって、話の流れとかでしないと、なんていうかテロ行為というか、いきなりぶつつけに何ですか?って感じだけど、こちらとしては受け入れて貰えたっていうのは嬉しかったなぁ。

経験から言うと女性へのゲイのカミングアウトのハードルは低い。てか、向こうがこちらを恋愛対象として見てる以外は、向こうとしてはより人畜無害になるわけだし、お互いにデメリットがないのかも。

ただ、カミングアウトしたところで、それ系の話にはあまり踏み込んでこない人も多い。個人的にこれをカミングアウトの向こう側問題と呼んでいる。向こうとしては、どこまで聞いたり話していいのかわからないから、ある程度はこちらからの情報提供が必要なのかも。まぁそういう話をしなくてもわかってくれているだけでもいいんだけど、仲いいならそういう話もできると楽だよね。

逆に興味本位で色々聞いてくる人もいて、その丁度いい加減って難しいんだけど、そんな面倒なことをお願いしてくるならカミングアウトなんてするな!と言われそうだけど、そんな面倒なことを引き受けてくれる人を是非探して話してもらえるといいのではないかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?