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2023年のクリスマス状況

何だかよく分からない間にクリスマスが来て、年を越して、正月がきて、というのが、私の年末年始の過ごし方だ。

今年はカレンダーの都合で、我が家は23日、24日がほぼクリスマス状態で、今日(25日)はほぼ日常、通常運転、何なら年賀状をやらなければならない。

クリスマスといっても、我が家はせいぜい年に3回ほどしか注文しない“宅配”系のものと、クリスマスケーキを食べるくらいである。

一昨年くらいまで、クリスマスソングを流していたが、昨年は忘れ、今年も危うく忘れそうになったので、駆け込みで音楽を聞きながらこれから用事をしたいと思った。

毎年、我が家ではチョコレートケーキをケーキ屋さんに注文して購入しているのだが、歩いていけるところにあったケーキ屋さんがなくなり、11月頃になると色々探して車で買いに行っていた。

しかし、今年は11月は他の行事等があり、行きそびれてしまい、最近購入しているお店では、私達が求めているチョコレートケーキが受注終了になっており、他のケーキにするしかなかった。

私も夫もチョコレートが大好きで、いつもそれを求めている。

他のケーキも魅力的だが、夫婦どちらかが苦手等条件が合わず、散々悩んだ末、諦めた。

私はダイエットをしなければならず、お茶の水博士にも

「1月、楽しみやなぁ~。」

とニヤリとした顔で言われているので、ケーキを食べてる場合ではないのだが、せめてクリスマスぐらい、チョコレートケーキを食べたい。

「どうしよう?あ!!!あの店なら何とかなるかも?」

と思いついたのが、シャトレーゼのケーキだった。

早速夫に提案し、買いにいったのだが、あるある!!私達の求めていたチョコレートケーキ!!

チョコレートケーキと一言にいっても色々あるが、我々が望んでいたのは“ザッハトルテ”系のモノであり、ポスターに貼られていたもので私の目に飛び込んでいたものはソレ系ではない。

しかし、よく見ると、

「糖質85%カットのチョコレートケーキ」

と書いてあるではないか!

本来ケーキを食べること自体、今の私にはご法度なのに、なんて慈悲深いケーキなの?と心の中で涙を流しながら、夫に伝えると、

「いいじゃん、それ!僕もやせたいからちょうどいいよ!」

ケーキの直径は他より1cm少ない所もある意味残念だが、今の私達にとっては好都合だ。

そしてお値段も、さっきのお店に比べて安い。

夫と「これしかないな。」という風に、アッサリ合意し、注文した。

実は、アップルパイも欲しかったが、夫は頑として「いらない。」と言い、買ってくれなかったが、ケーキの味見がてら、一切れずつ注文した日に購入して食べてみた。

アッサリしていて、甘すぎないし、他のチョコレートケーキと何の謙遜もないように夫婦ともに思った。

「これは、買ってよかったねぇ。」

と、いつもの店にこだわらず、ただひたすら

「チョコレートケーキが食べたい!」

一心で探したことが、功を奏した。

_____

そして、私が年末に楽しみにしている番組の一つ、M-1グランプリを録画しながら見ていた。

今年はルールが変わって、すべて見ようとすると、7時間も放送するという。

最近2時間番組すら、一気に見ることが難しい状態なのに、7時間はさすがにキツイ。

でもМ-1見たさに、日曜日に最近実家に行くことが多かったのだが、急遽24日の土曜に電話をし、

「急で悪いねんけど、今からそっち行かしてもらってええかな?」

というと、OKが出たので、急遽出かけた。

この日は、午後から通常の買い物、+ケーキの引き取りがあるので、急いで帰らねばならない。

両親は年賀状で忙しそうだった。

「忙しいのにタイミング悪くてごめんね。では例の用事させてもらっていいかな?」

と、いつも実家で私がやる“用事”をさせてもらった。

早く帰らないといけないと言ってるのに、少し昼を食べたら?と、もう盛り付けられている昼食を結局味噌汁付きで食べ、慌てて出ようとした。

いつもなら、母が見送りがてら出てきてくれることが多いが、寒がりの父が出てきてくれた。

「お父さん、寒いのにええで。今日はそんなに荷物ないし。」

「ええねん。」

「最近どないや?またツノで(母に)やられてないか?」

と聞くと、

ボソボソと愚痴っていた。

「またやられたんかいな。あちこちケガだらけやな。」
と言って、上半身をさすった。

「寒いし、気をつけてね。咳出てるけど、大丈夫?早めに薬飲みよ。」

「さっき飲んだ。じゃあね。」

と言って父と別れて、慌てて家に帰り、買い物やケーキ引取を無事に終わらせた。

それからまた父の身に降りかかることをこの時点で誰も知るよしもなかった。

_____

そして、今日カレンダーを見ると、父は出勤日で母しかいないが、ご機嫌伺いに電話をしてみた。

すると、テレビの音が大きく聞こえているようだが、父に似た声も聞こえる。

「似た声の人もおるんやなぁ。」

ぐらいに思って、母と話してると、

「今日、お父さん会社に行ったはずやのに、帰ってきて…誰の声やろ?と思ったらお父さんやってさ。コケたみたいで、見たら顔からと手とケガをして、上半身のシャツも血まみれになっててさ。」

「え???血まみれ??大丈夫なん、それ?まさか捻挫や骨折、特に大腿骨とかやってないやろね?」

と聞くと、

「幸い、捻挫骨折はないねんけど、家の絆創膏で貼りきれる状態でないから、とりあえず今日は休んだのよ。明日はたまたま休みやねんけどね。」

「ええぇぇぇえぇぇ!!」

聞くと、父は歩いている途中に何が原因かは分からないが、コケて“かえるのような状態”になったらしい。

実は、私の若かりし頃、少し高めのブーツを履いていて、父に駅の近くまで送ってもらって、降りて数歩歩いたところで、足首を突然捻挫して、今回の父のようにかえる状態になり道路で腹ばいでコケたことがある。

▽その時の話はこちら

その時、父はバックミラーを見ながら、

「あれ、あそこでカエルみたいにコケたがおるなぁ…あれ、らびっとやん!」

とあわてて引き返して、病院に運ばれた事がある。

要はそれと同じことを、数十年後に父がやってしまったらしい。

「それって、私がブーツ履いてコケた時と同じ状態ちゃうん?」

「まぁ、そういうことやな。」

「………。まぁ、ケガは残念やけど、その程度で済んで良かったやん。骨折や捻挫やったら、エライ事やで。」

「まぁなぁ…。」

こんな所までDNAが濃いとは思わなかったが、その分、人より共感できる。

電話でしか話していないので、父が今どういう状態なのか、この目で見るまではよくわからない。

幸い、咳はだいぶん治まったようだが、次に会う頃には、いずれも元気になっていてほしいと、ただひたすら願っている。

私は占いが好きで、よくやるのだが、両親と私は12月と6月は3人揃ってロクなことがない。

そのことをずっと懸念していたが、やはり起きてしまったかと、ある程度想定していたが、ショックである。

とにかく、両親にはまだまだ元気でいてもらいたいので、早く良くなって欲しいと願うばかりである。


…しかし、その後も“父の受難”は続くのであった。

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