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Pelikan クラシックM205 デモンストレーター

透明軸が映える、特別生産モデルです。


ヒストリー

Pelikan(ペリカン)は、1838年にカール・ホーネマンが創業、1929年より万年筆の販売を開始したドイツの老舗筆記具メーカーです。クラシックな高級筆記具を数多く展開しており、万年筆業界でも屈指の技術力で絶大な信頼を寄せられています。

「クラシックM205デモンストレーター」はボディ・キャップにクリアパーツ(高級レジン)を用いた、ペリカン社が誇るピストン吸入機構やキャップ内部の構造などを観察できる特別生産品です。もともとは自社製品の吸入機構を説明する為のデモンストレーション用として作られたモデルが2000年に製品化され、以来様々なシリーズで発売されてきました。

個人的に発売までのこの経緯がおもしろいと思っていて、購入を決める理由のひとつにもなりました。

デザイン・仕様

長さ:約126mm(収納時) / 軸径:約12mm

クリアなレジンとシルバーの金具は、シンプルながら高級感を演出しています。

こちらにはピストン吸入式機構が採用されていて、インクを吸い上げる様子をのぞき見ることができます。インクの残量がパッと見で分かるというのもクリアボディのメリットです。

逆に使っていて気になった点としては、耐久性です。プラスチックなので慎重に使っていたつもりでも小傷がついてしまいました。傷を気にしない方なら問題ないと思います。

あとは、キャップがネジ式になっているのでネジの耐久性も少しだけ不安です。よほど乱暴に開閉しない限りは大丈夫だとは思いますが、プラスチックが故にいつかは壊れてしまうんじゃないかと思ってしまいます。

書き心地

重さ:約13.5g

軽量ボディのおかげでスラスラと書くことができます。ペン先はスチール製なので金ペンには劣りますが、滑らかさは十分に味わうことができます。

文字幅:EF/F/M/B

自分のものはFです。勉強など普段使いするのであればEF/Fあたりがちょうどいいと思います。M/Bはより万年筆らしい滑らかな書き心地を楽しめると思うので、個人の好みで決めるのが一番良いでしょう。

外国の万年筆ということもあって英語が書きやすいので、自分は英語を勉強する時に使っています。

右:PelikanスーベレーンM605 EF

余談ですが、自分が持っているペリカンの金ペンです。一番細いEFの字幅ですが、正直線の太さはFと大差ありません。書き心地は金ペンの方が圧倒的に滑らかで心地良いです。

さいごに

M205デモンストレーターは定価¥17,600、ネットでは¥14,000くらいで販売されています。ペリカンの万年筆の中では比較的お手頃価格なので、万年筆初心者の方にもおすすめです。

透明軸との相性抜群

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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