見出し画像

不完全で問題ない

何故自分には欠けている所が多いのだろう。

積極的に話しかけるコミュニケーション能力も、
人前で堂々と発言する能力もない、
誇れるような特別なスキルも持っていない。

自分に足りない要素は山ほどある。

こんな欠けている自分から早く抜け出したい。

仕事もプライベートも何でも器用にこなせるようになりたい。

自分の苦手を克服しないと。

今までずっとそうやって自分と向き合ってきた。

それは、とても辛かった。

出来ない事をひたすらに出来るようにしようともがいてきた。

だけど、苦手なことはいつだって苦手だった。

私は複数人での会話がものすごく苦手だ。

一対一なら話せるものの、
人数が多くなれば会話に入ることが出来なくなる。

克服しようと、
笑顔を絶やさず、
会話を回せるように、
努めてきた。

だけどいつだって、
無理をしている感覚が残った。

なんで、
周りの人は簡単に出来ることが自分には出来ないのだろう。

私は今までそうやって自分の出来ない所に目を向けてきた。

そんなモヤモヤ状態でいる時に、
そもそもの考え方が間違っているのではないかと自分を見つめ直してみた。

私は多くの人とコミュニケーションをとることは苦手だが、
限られた人と深い関係を築くことは好きだ。

大勢の前でスピーチをすることは苦手だが、
手紙などの文章で自分の気持を相手に伝えることは得意だ。

一見欠けているばかりに見える自分。

でも、そんな自分でも出来ることはあったのだ。

そう思うとふと心が軽くなった。

そうか、欠けている部分も私の大事な個性なのだと。

同時に1人で何でも完璧にこなす必要はないのだと思った。

私が出来ないこと・苦手なことは、
他の得意な誰かが補ってくれている。

その恩返しとして、
他の誰かが苦手なことを、
私が出来ることをやっていけばいい。

それは決して特別なことでなくてもいい。

人は不完全だからこそ助け合うのだと、
ようやく気づくことができた。

何でも1人で出来れば、
人が支え合う必要なんてない。

人と人との繋がりや温かさを感じるためには、
人は不完全であってもいいのだと。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,470件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?