凄いでしょって思ってもらうために

先日「不義理」問題で悩んでいた公募に、応募することを決めて、せっせと書類を作成していました。履歴書とか業績書とかは、他の大学に出したものをある程度使いまわせるから（といってもフォーマットが揃っていないのでそのまま出せるわけではないけど）いいとして、相変わらず「教育研究（研究教育の場合もある）の抱負」なんかは書くのにパワーがいりますね。

これでもだいぶ書けるようになったほうだと思うんですよ。初めて応募した頃はもう、当たり障りのないことばかりで、それは私じゃなくちゃいけないのか？　ここの大学じゃなくちゃいけないのか？　なんてことばかりだったから。それを考えたら今は、かなり成長した気がします。そこで今回のタイトルにぶちあたるわけです。

私、そりゃある程度の教育的スペックはあると思うんです。大学院博士課程出て、博士号とって、教員やってるんだから。でも、同じような人たちの集団の中で「ほら、私、凄いでしょ！　見て見て！」って大声で言えるほどスペックが高いかと言われたら、そうではない。まあ、めちゃくちゃ平均以下だとも思わないけど（部分的にはガクンと低いところもありそうだけど）、かといって「わあ！　こんな素敵な候補者がいたなんて！　是非来て頂きたいわ！」と見るや否や言ってもらえるほどのものでもないわけですよね。そんな私が「凄いでしょ」を勝ち取るためにせっせと書類を作る。嘘ではない範囲で、ちょっとカッコつけたことを書いて、気を引く。これは……率直に言って、ちょっと疲れる作業ですね。みんな偉いね。

今回の公募は本来ならネイティブ狙いだろうから、ネイティブじゃないからこその強みもあるのよ～って全力で自分を推しています。バイリンガルもどきではあるから英語も喋れるけど、日本の英語教育も受けてるから学生が何考えてるかかなり分かるよ～って。あと、取っつきやすいタイプだよ～って。四技能ハイスペックからののほほんオーラからの専門分野も畑違いに見えて割と教育に組み込めるのよコンボ。これが今の私に出来る精一杯だ。前まではこの中からのほほんオーラしか書いてなかったわけで、それでよく一回でも常勤職取れたな……まああそこの大学だったし、コネもあったしな……と、遠い目をしたりして。

私にしかできないことなんてあるのかないのか分からないけど、それよりも私ならひとまずできるよ！　今回誰か同じような人いる？　っていうくらいのところを狙って抱負を書いてみました。これは、ここは、私を呼ばないでどうする！　っていうくらいの自信を持ってみたいものですが、そこまではまだいかないな。というか、そこまでいけばもう専任職取れてる気がするな。まだそこまではいかない。仕方ない。どうにかこうにか、上手くやっていけたらいいな。

というわけで、あとは学位の証明書を確認して、業績は丸っと全部用意して、大きな封筒に入れて書留で送りつけるだけ。書留も値上がりしたのかな？　してない？　そもそも重さ単位だけど、グラムが値上がりするとかあったのかな？　はやく郵便貧乏からも脱したいね。頑張ります。