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わたし流の読書&お悩み

ここ最近、たくさん本が読めていて嬉しい。
一時期は本を読む元気がなかったり、何か落ち着かなくて本に集中できなかった。本を読むことだけではなく、映画を落ち着いて観ることも難しかった。健康を少しずつ取り戻せているのだとしみじみ実感する。
そんななか、自分流の読書の仕方があることに気がついた。
ここのところ自分の内側の話ばかりしてどうも気まずいけれど、ここ最近また更新できていないし、今日はそんな話をひとつしようと思う。

①自分流の読み分け
まず、どういうふうに読む本を分けているかというと、

・外出中に読む本
・家でゆっくり読む本
・家でその時に全部読み切ってしまう本
・仕事や勉強のために読む本
・好きなことについてよく知るため読む本

だいたいこんなところ。
常時1冊ずつ分けているわけではないし、1つの項目につき複数冊になることもある。
ただ、読んでる最中に読み方がスライドされることはない。つまりたとえば、帰途で読んでた本が残り30ページくらいに差し掛かって、終わりが気になっているとする。その場合、意地でも外で読み終えようとしがち。外で読んでた本を家で読むのはなんか納得できないから。ちなみに外で読んでた本を読了して、後日読み返すときに家で読むのは一向に構わない。自分でもどういう基準にしているのか、謎だ。
なお図書館の本を家で読むのは気にならないが、布団の中では読まない。

②短編は少し時間をかける
わたしの場合、全然違う世界観の作品が集められた短編集は読むのに時間がかかる。少し前に書いたミス・マープルに対するように、キャラクターや彼らが取り巻かれている状況にのめり込んで読む傾向にあるからだろうか。

星新一のショートショートくらい短ければスラスラ読める。また、文体に個性があって違いがわかるから、作者が違うアンソロジーなら大抵問題ない。
ちなみに同一の作者の短編集で最近すごく好きでスルスル読んでしまったのは、松田青子『おばちゃんたちのいるところ』。

③栞がなければ…
本を読んでいる途中で手を止めなければいけないとき、あなたはどうするか。
栞をつかう、表紙カバーを挟む、本を開いて伏せる。やり方は様々あるがわたしは断然、栞を使う派だ。本屋さんや図書館で栞を挟んでくれるのは大変ありがたいし、過去行った展覧会や美術館などのチケットを栞がわりにすることもある。
それから、高校時代に部活内のコンテストの景品で顧問からプレゼントされた栞は思い出深く質もよく、10年近く経った今もなお使い続けている。
問題は栞が手元に全くない場合。ときどき単行本でさえ紐のスピンも新刊案内もついていないことがあると、これは困ってしまう。そういうときは仕方なくレシートや紙のポイントカードを挟むこともあるが、基本的にはページ数を覚えてその場をしのぐ。
なお、ペーパーバックや教科書類の場合は開いて伏せることに抵抗がない。

④好きな本は何回も読むのが好き
一番はじめの項目にもつながるのだが、いい本や映画は何度享受しても味わいがあってよいものだ。ときどき新しいものを続けてインプットできるひとを見かけるとすごいなあと思うが、わたしはそのやり方を続けていると時々パンクしてしまう。お気に入りの作品を何度も読み返すという行為は一見生産的ではないかもしれないけれど、読み返すたびに新たな発見もあって、理解がどんどん深まる喜びもある。あと、好きな本を読んでいるとなんだか安心する。体のコンディションによっては、新鮮な内容やスリルのある展開に疲れてしまうこともあるので、そんな時は何度も読み返した本を手に取るのだ。
小さい頃、好きな事典や本を繰り返し読んでいたあの幸福感をひきずっているのだろうか?もちろん読まなければいけない本や読みたい本が積み上がっているときはそちらを優先するが、結局わたしの原点は繰り返し読むことにある気がする。
ちなみにわたしの「何度も読み返した本」の一冊は、岩波現代文庫版・田辺聖子『わたしの大阪八景』。

表紙の汚れ、日焼けしたページに年季を感じる。


そして唐突だが、実はわたし、整頓された状態のままカバンを持ち歩くのがわりと苦手だ。お手洗いに行ってハンカチを使ったり、除菌スプレーを使ったり、飲み物を出し入れしたり……気づいたら物の配置がめちゃくちゃになっていて、買ったばかりの本の端っこが時々よれてしまう。
あれは一体どうすればいいのか?物をしまうときにカバンの中を見るのがなぜか億劫になってしまう癖があり、数年前から治そうと努力はしている。また、ブックカバーをつけるようにしているが、それでも防ぎきれないことがある。
コロナ禍初期などはいっそ自分で本用のポーチを作ろうかと思ったけれど、少なくとも四六判(厚め/薄め)と文庫判(厚め/薄め)の計4種類を作ることを考えていたらそれだけで面倒臭くなってしまって、結局実行せずじまい。
世の中にはきっと私と同じようなカバンの中を見て物を戻すのが億劫なほどの面倒臭がりもいるだろうし、本を綺麗に保ちたくて同じような悩みを抱えているひともいると思うのだが…。
本のポーチ、絶対需要あると思います!

今日はざっくりとこんな感じで。
水分塩分補給しながら涼しいところでお過ごしください。
ごきげんよう。


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