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『他者と働く』から学んだこと
今回も読書の記録です。アウトプットしていくぞ!と思いながらも、ひたすら本を読んでいます。面白のです。そういえば、インプットのために本を読んでいるのではなく、ただ面白いから本を読み続けているという当たり前のことに気づきました。
さて、今回は様々な友人がおすすめしている「他者と働く」です。本書のキーワードはズバリ「ナラティブ」。なんだ?と思われる方もいるでしょう。とりあえず以下に「ナラティブ」の定義を引用します。
「ナラティブ(narrative)とは物語、つまりその語りを生み出す「解釈の枠組み」のことです。物語といっても、いわゆる起承転結のストーリーとは少し違います。ナラティブは、私たちがビジネスをする上では、「専門性」や「職業倫理」、「組織文化」などに基づいた解釈が典型的かもしれません。
ナラティブとは「解釈の枠組み」、つまりお互いが持っている解釈の枠組みをどう一致させていくかということですかね。本書では、お互いのナラティブの溝に「橋をかける」という表現で示しています。
自分の解釈を一度脇に置いて、相手のナラティブをよく観察することが大切だと筆者は述べています。簡単に書いていますが、これはめちゃくちゃ難しいことです。まず、自分の解釈を脇に置くことからムズカシイです。
なぜなら、自分の解釈は基本的に正しいだろうという謎のバイアスがかかっているからです。自分を疑うことはあまりしたくはないですよね。日常生活での他者との関わりで「うまくいってない」と感じることがあれば、一度自分のナラティブを脇に置いてみてもいいかもしれません。
大事なのは、対話のプロセスは行ったり来たりする、ということです。(中略)そして、この「準備ー観察ー解釈ー介入」のプロセスを回すことで、組織のナラティブとナラティブの溝に橋が架かり、新しい関係性が構築されていくことが実感してもらえたらと思っています。
これは、探究学習のサイクル「課題発見ー調査ー整理分析ーまとめ」と同じようなイメージを持ちました。むしろ、他者と働くという営みももはや探究的活動なのではないかと思ってしまいます。探究🟰生き方という言葉はやはりしっくりきますね。
まずは、自分のナラティブを脇に置いて(準備)、相手のナラティブを良くみて(観察)、こうすれば良いのではないかという策を考え(解釈)、実際に実行し橋をかけてみる(介入)。このプロセスを繰り返すということです。
これも、こうやって書いただけだと簡単です。なーるほどと。ですが、これをやるとなるとかなり泥臭くやるしかないと思います。それこそ探究学習と同じ。分かり合えない相手とも、もがきながらわかろうとする。これが、他者と働くということなのではないでしょうか。
人が育つというのは、その人が携わる仕事において主人公になることだと考えます。
人材育成についても感じるところがありました。人を育てる、わたしも中堅どころになって教師教育のあり方について考えています。ただ、わたしはなかなかに教えることが苦手です。
ノウハウ的なことは割と簡単に教えることができますが、その後の深いところをどう教えようか、どう学んで貰えば良いだろうかということを常に考えている状態です。
その一つの答えとなるのが上記の引用文なのではないでしょうか。一人ひとりが持ち味を生かして、仕事の主人公になること。これがみんなできれば、とても働きやすい環境になりますね。
理想論かもしれませんが、その理想を大切にして今日からまた頑張っていきたいと思います!
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