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幸せな病気

経済アナリストの森永卓郎さんを取り上げた記事を目にした。

森永さんは、
「がんは幸せな病気」だと言っていらっしゃる。
そう思われるのは、突然死が少なく、人生の幕引きを整える時間を確保することが出来るからだという。
私は、世の中のがん患者の方全てが言えることかと言えば、そうでない人もいると思う。
時間は待ってくれずに、何の準備もすることなく逝かなければいけない人もいるし、激痛を伴う痛みがあるならば、決してがんは幸せな病気だと言うことは出来ないだろうと思う。
でも、森永さんには、準備をする時間もあり、ご家族との大切な時間も確保出来た。
それならば、
「がんは幸せな病気」と言えるのも、頷ける。

ご本人はご家族との関係が大きく変化したと感じている。
ご長男が「わが家はずっと母子家庭だった」と言うほど、仕事三昧で、家に帰らなかったそうだ。
それが、がん闘病のなかで、家で過ごす時間が増えた。 一番変化したのは奥様とのご関係だという。
「結婚して41年、妻と過ごす時間というのはほとんどなかった。がんとの闘いが始まって以降の数カ月の間に妻と過ごした時間は41年間の夫婦生活の時間よりも長いかもしれない。」

私は、これには泣いてしまった。

変な言い方だけど、
大切な時間が持てたこと、
大切な人の存在に気づけたことは、
とても尊いことだと思う。

「がんは幸せな病気」
森永さんの人生を聞いていると、
がんは幸せな病気なのかもしれないと思った。

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