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ミドルリーダーと呼ばれるようになったら考えてみては?教員のライフプランに「指導主事」?

教員としていつまでどんな立場で働くか。60歳定年制は昔の話。
今は「再任用」として元管理職の方々も学級担任や教科担任として働いています。

教員としてのライフプランには、「学級担任や教科担任を続ける」、「管理職(いわゆる副校長・教頭や校長)となる」など多くの選択肢があります。
その中に「指導主事」があることを知っていますか?

でも・・・
・指導主事、聞いたことあるけど何しているかよくわからない。
・激務で毎日、ものすごい残業しているって聞いたけど・・・。
・どうせ、将来管理職になるエリート集団なんでしょ?

教員のライフプランの1つとして
あまり知られていない「指導主事」のこと。
今回は「指導主事を選んだ私のストーリー」を紹介します。
指導主事、戸惑いも多いですが、いいですよ。

  1. なぜ、指導主事を選んだか

  2. 指導主事になってみて

  3. ライフプランに「指導主事」を選ぶなら・・・。


1.なぜ指導主事を選んだか

小学校教員として17年経とうとしていたある夏の日、元行政職の管理職から「将来、指導主事という道はどうだ?」と声をかけられました。その時の私は、「指導主事=エリート、その分とんでもない激務」というイメージをもっていました。

それでも、3日後には「はい、やってみたいです!」と答えていた私。

私は、小学校教員としての最後の4年間を『巡回指導教諭』として、多くの学級の授業をサポートする仕事の経験をさせてもらっていました。
ちょうど異動の年でもあり、『巡回指導教諭』としての任期が終わった後、学級担任に戻り、自分が受け持つ学級の子どもとともに歩むのか、それとも、この経験を生かして多くの学級に関わる仕事をするのかの選択を迫られていました。
声をかけられたことによって、「この先、教員として自分はどう在りたいか」を考えるきっかけをいただき、私は指導主事という道で頑張っていこうと決意します。

2.指導主事になってみて

指導主事になりすぐに、これまでの「学校での実績」は一旦忘れた方がいいことに気づきました。なぜなら、行政職としての指導主事の仕事は、ほぼ転職と同じで、1から仕事を覚える必要があったからです。
先輩指導主事の姿を見ていて1つ気付いたことがあります。それは、指導主事は自分の発する言葉の責任の重みを知っていることでした。

例えば、「この時はどう対応したらいいですか?」という問い合わせに、「その方向性でいいと思いますよ」と何気なく自分が発した一言で、学校が窮地に陥ることだってあり得ます。そのために、チームとして責任を共有しながら、とにかく考えて考えて考えて、慎重にことを進めることを大切にする。学校で勤めていた時には知らなかった「進め方の常識」に最初は戸惑いました。

今は、指導主事はエリートなんかではなく、行政の世界と学校現場の両方から学校を見ることができるからこそ、独自の役割を担っているのではないかと思っています。

3.ライフプランに「指導主事」を選ぶなら・・・。

指導主事になって、自分の教育観は確実にアップデートされました。
自分が運営を担当することになった研修や指定事業の説明会、そこで行う学校の先生方との協議などは、現場にいるときには体験することができなかった「専門的研修」です。

そして何より、いろいろな学校に行き、たくさんの授業を見て、先生方とお話をすること自体が指導主事としての一番の「学び」です。

教員から指導主事になる。ほぼ転職なので、当然、合う合わないはあります。でも、それはどの仕事でも同じこと。

よく「指導主事になったら、次は教頭にならなきゃいけないの?」と聞かれますが、そんなことはありません。あまり知られていませんが、指導主事の立場は教諭と同じです。

教員としてのライフプランを決める時、「自分は教員としてどう在りたいか」を周りの人と対話することをオススメします。

私は、私のことを気にかけ声をかけてくれた管理職、そして、家族と自分のライフプランについて話し合いました。同僚でもいいと思います。対話しましょう、互いの人生を!
 

終わりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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