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”あなたの教育観は?”と聞かれたら・・。『哲学対話』、やってみた。

教育関係者なら誰でも参加できるオンラインによる学びの場
みんなのオンライン職員室

たくさんの魅力的な講座がありますが、私が一番オススメするのが「教育哲学ゼミ」です。

ホームページの宣伝文にはこう書かれています。

教育に携わるとき、先生として、または親として、または大人として、わたしたちは何を願っているのでしょうか。そしてその願いは、何に基づいているのでしょうか。

日々忙しい毎日。
仕事として教育に携わっていると、「自分の教育観」を考える余裕がありません。

教育哲学ゼミでは、参加者同士の『哲学対話』や『読書会』を通して
自分の教育観をアップデートすることができます。

「学びにおける楽しさとは何か?」
「自律とは何か?」
「よい学びの場とは何か?」
「納得とは何か?」
「学校の役割とは何か?」
「学校における子どもの幸せとは何か?」
「教室における自由とは何か?」

これまで、教育哲学ゼミで取り組んだ「哲学対話」のテーマです。
ほら、「これって何だろうなぁ」と考えたでしょう?
そして、「私はこう思うかなぁ」と語り合いたくなったでしょう?

みんなのオンライン職員室「教育哲学ゼミ」に参加すると
たっぷり時間をかけた「対話」を通して、
自分の教育観を見直し、アップデートすることができます。

私の「教育哲学ゼミ@みんなのオンライン職員室」体験記をどうぞ!!


みん職HPより



1.白熱する哲学対話「学びにおける楽しさとは何か?」
2.”ルソーって結局何が言いたいの?”「エミール」読書会
3.対話を見守るゆかいでお茶目な「岡村健太」先生って何者?


1.白熱する哲学対話「学びにおける楽しさとは何か?」


教育哲学ゼミでは前述のとおり、様々なテーマで哲学対話を行っています。
テーマは参加者の課題意識から、講師の岡村先生が事前に選んで決めています。

講座は毎月第4土曜日で、21時スタートの23時まで。
120分のうち、テーマに基づいた哲学対話の時間が70分~80分です。
「え!そんなに!」と思われるかもしれません。
ですが、哲学対話をしていると時間があっという間に過ぎていきます。

哲学対話の目標は
『テーマに対して、最も端的に答える納得解を協働的に作り上げること』

どうしても「結論」を考えがちな私たち。
その「結論」に納得できないと、結局、対話の後に何も残りません。
哲学対話では、テーマに基づいて参加者の「納得解」を言語化することが大切です。

私がこれまで経験した哲学対話の中で最も印象的だったテーマは、
「学びにおける楽しさとは何か?」でした。

「勉強って楽しくないよね。”強いる”という意味では、勉強と学びは区別しないといけないのかも・・・。」
「そういう意味では“教える”という行為がすでに楽しさを感じるものになっていないんじゃないかな?」
「それなら教師がいることで楽しさって感じられないってこと?」
「でも、教師が学び方を示して、それを自分で試行錯誤しながら選んで楽しく学習している時ってあるよね~」

参加者同士が自分の経験や他の人の考えとつなげながら、対話を進めていきます。
この時の哲学対話で得たテーマに対する「納得解」は、
「学びにおける楽しさとは、主体的に選択し、自分の学び方で学んだ結果、自分の成長を確かめられること」でした。


ちょうど「令和の日本型学校教育」が示された時期から少し経った時期。
この哲学対話によって、私は『「教える」と『学ぶ』を学習者の視点でもう一度、考え直さなければいけないなぁ』と自分の教育観を見つめ直すことができました。

哲学対話には5つのルールがあります。
①何を言ってもいい
②何も言わなくてもいい
③途中で意見が変わってもいい
④途中で分からなくなってもいい
⑤全員が沈黙してもいい

私はこのルールのうち、②がステキだと思っています。
じっくり考え、対話する。
最初は敷居が高かった哲学対話、今は大好きです。

2.”ルソーって結局何が言いたいの?”「エミール」読書会



教育哲学ゼミでは「読書会」も行います。
講師の岡村先生が本を選び、ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)という手法を使って読んでいきます。

アクティブ・ブック・ダイアログについてはこちら!!

かすかに名前だけ聞いたことのある100年以上前の哲学者の本から、
今をときめく教育学者、哲学者の本まで。

教育哲学ゼミでは、これまでに様々な本を参加者で一緒に読んできました。

そのうち、私が最も印象に残っているのが
「エミール(上)」(岩波文庫)です。
著者はフランスの哲学者、ルソー。

名前だけは聞いたことがあるけどねぇ・・・。

読書会に向けて本を購入し、開いてびっくり!
「章」がない!
「行間」がない!!
「段落」すらない!!!
内容も1人で読むには絶望的な難しさでした。

さて、教育哲学ゼミ読書会当日。
岡村先生から衝撃の事実が!

岡村先生:
「エミール」とは、ルソーの家庭教師先の子どもの名前です。
ちなみに全て「空想」です。

え~~~~~~~~~!!!

「エミール」は、「エミール君」と「家庭教師ルソー」の物語風小説だったのです!


教育哲学ゼミで行う「ABD」は、
参加者で担当箇所を分担して本を読み、読んだ部分をプレゼンした後に対話するという読書会の手法の1つ。

部分を読み、全体を共有することで本の概要をつかむことができます。
読書会前に事前に読む必要はありません。

1人では難解な教育哲学に関する本も、
ABDという手法でみんなと内容を共有しながら読み、
岡村先生の時代背景などを踏まえた解説を聞くことで、
2時間あまりでおおよその内容を捉えることができます。

次はどんな本を読むのか、岡村先生のチョイスをいつも楽しみにしています。

3.対話を見守るゆかいでお茶目な「岡村健太」先生って何者?


笑顔がステキな岡村先生

教育哲学ゼミの講師、岡村健太先生。Facebookの岡村先生のプロフィール欄にはこう書いてあります。


「呆れたビリーバーで永遠のドリーマー」

???
(興味がある方はググってみてください)

教育哲学ゼミの最中、岡村先生は何をしているかというと、
見守っています、私たちを。

???
(何もしていないわけではありません)

教育哲学ゼミは「参加者同士の対話」が中心です。

岡村先生は講師ではなく、ともに教育について考える同志です。

もちろん講師としては、
「哲学対話」では、対話のテーマについて軌道修正や納得解を得るまでの議論のプロセスへのコメントをします。
「読書会」では、講座の流れにそった読書会の選書や参加者のプレゼン終了後に本の内容についての補足をします。

ですが、それ以上に「対話しやすい場づくり」に心を砕いているようです。
多くを語らず、参加者の対話を促す。
教育哲学ゼミが自分の教育観を見直すきっかけとなっているのも、岡村先生のおかげです。

本人は「しゃべろうと思えば、フレーベルの愛について90分しゃべれますよ~」と豪語するほどのお話好き。
今後、教育哲学ゼミで「岡村先生のマシンガントーク」を聞くことができる日もあるかもしれません。

公式プロフィールはこちらを!!

4.教育哲学ゼミ”第3期”が始まります!!


教育哲学ゼミは現在、第2期。
第2期は月1回のペースで行っていて、2022年6月で第10回を迎えます。
第2期は1年間のゼミということで全12回。
つまり、あと3回で終了してしまいます。

ですが、第2期終了後、すぐに第3期を予定しているとの情報が!!

実は、ゼミの一参加者だった私は今、
「世話人」として岡村先生とタッグを組んで運営に携わっています。

第3期は、先生方の「教育観のアップデート」の手助けとなるよう、
よりパワーアップした講座にしていきたいと考えています。

ぜひ、みなさんも教育哲学ゼミに!!



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